やはり俺の将来設計は完璧過ぎる。   作:U.G.N

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 今回はほのぼのです。

 どうぞ



夢、叶ったじゃん

 

 ただいまリビングでめぐり先輩と炬燵に入って休憩中。

 

 ぬくぬく~

 

 あ、ちなみに小町は夕飯の支度。めぐり先輩も手伝うと言ったのだが、流石にお客さんにやってもらうわけにはいかないので、俺と小町が丁重にお断りした。

 

「お兄ちゃーん。もうすぐできるから、お皿出してー」

 

「はいよ」

 

 よっこらせっと炬燵から出て、準備にかかる。

 

「あ、八幡くん!わたしも」

 

「あー、なら俺が皿とか持ってくるんで、先輩は机に並べてもらえます?」

 

「うん!任せて!」

 

 

 

 

 

「ささ、めぐりさん!小町特製、肉じゃが&ハンバーグです!おあがりよっ!」

 

 あー、こいつ最近勉強の合間に俺の部屋のソーマ読んでたもんなぁ。気に入ったのかな。

 

「じゃあ!いただきます!」

 

 めぐり先輩がまず肉じゃがのじゃがいもを頬張る。

 

「……うん!すごい美味しい!小町ちゃん、わたしなんかより全然料理上手だね!」

 

 あ、これはおそらく、アレを言うな。

 

「へへへっ。お粗末!」

 

 ほらな。

 

 その後も3人で楽しく夕食を済ませ、今は炬燵で食後の休憩中。

 

「そういえばめぐりさん。お風呂、着替えとかどうします?」

 

「あ、大丈夫。ちゃんと持ってきてるよ」

 

「……罰として今日は泊まるって言ってたのに。初めから泊まる気満々じゃないですか」

 

「うっ」

 

 めぐり先輩が俺から目を逸らす。チッ、可愛いから許す!

 

「じゃあめぐりさん。小町と一緒に入りましょう!」

 

「え、小町ちゃんと一緒に?」

 

「ええ。背中流し合いっこしましょう!」

 

 せ、背中、流し合いっこ……。

 

「おい。ゴミぃちゃん」

 

「……八幡くん。鼻の下、伸びてる」

 

 2人に思いっきり蔑まされました。

 

 

 

「じゃあ、わたしが上がってくるまで、ここからここまでやっておいて。わからないところは飛ばしていいから」

 

「……うす」

 

 また数学か。だがこれもめぐり先輩と同じ大学に行くため!

 

 とはいえ、いまいちモチベーションが……。

 

「そうだ。あのめぐり先輩。モチベーションを上げるために、俺が自力でここまでできたら、俺の願いを1つ聞いてもらえませんか?」

 

「願い?」

 

「俺、ずっとめぐり先輩にしてもらいたいことがあったんですよ」

 

「わ、わたしにしてもらいたいこと!?」

 

「はい。どうですか?めぐり先輩もきっと嬉しいと思うんですけど?」

 

「わたしも嬉しい!?」

 

「……?はい、多分」

 

「で、でもそういうことは、ちゃんとした雰囲気というか……」

 

「雰囲気?」

 

「あ、いや!何でもない!そ、そうだよね。苦手な教科なんだから、モチベーションが上がりにくいよねっ。わかった。わたしも腹を決めるよっ!」

 

「……は、はぁ。ありがとうございます……?」

 

 めぐり先輩はそのまま勢いよく部屋を出ていってしまった。

 あそこまで張り切るなんて、そんなにしたかったのかな?

 

 

 

 

「どうですか?」

 

「う、うん。全部あってる」

 

 風呂から上がってきためぐり先輩に解いた問題を見せると、どうやら全問正解だったらしい。

 流石俺。やれば出来るのにやらない子代表なだけはあるな。

 

「じゃあ、お願いしていいっすか?」

 

「うっ、そうだよね。約束だったもんね。……うん。いいよ」

 

「んじゃ、ベッドに」

 

「いきなりベッド!?」

 

「あ、床の方がいいですか?床はめぐり先輩がキツいかなと思ったんですけど」

 

「ゆ、床だと、キツい……」

 

 何かまたぶつぶつ言っている。

 

「どうします?」

 

「あの、じゃあ、……ベッドで」

 

「了解でーす。ならこっち来てください」

 

 俺はベッドに先に腰かけると、自分の横をポンポンと叩き、ここに座るようにめぐり先輩を促す。

 

「よろしく、お願いしますっ」

 

 めぐり先輩がポスッと俺の隣に座る。

 

「それじゃあ、優しくお願いしますね」

 

「や、優しく。うん。優しく、するね」

 

「では」

 

 ポスッ。

 

「……………え?」

 

「はいこれ。……?何で目瞑ってるんですか?」

 

 俺は頭をめぐり先輩の太腿の上に乗せ、耳かき棒をめぐり先輩に渡す。

 

「~~~~~~~~~~~~~っ!!!」

 

 バチコーン!!

 

 何故か頭を叩かれました。

 

 

 

 

 

「何で頭を叩かれないといけないんですか。俺はめぐり先輩が以前、彼氏に耳掃除をするのが夢だって言ってたから、やってもらおうと思っただけなのに」

 

 俺はカリカリと耳掃除をしてもらいながら、グチグチと文句を垂れ流していた。

 

「うっ、だから、ごめんってぇ。だって八幡くんが紛らわしいんだもん」

 

「どこが紛らわしいんですか。ちゃんとめぐり先輩も嬉しいって言ったじゃないですか。夢叶ったんでしょ?」

 

「そうだけど!そうなんだけど!うぅ~……」

 

 何を唸ってるんだこの人は。

 あっ、でも耳掃除超気持ちいい。すごく優しい。あと膝枕超柔らかい。あと良い匂い。お風呂上がりっていうのも相まって、普段から流している癒しのフェロモンが5倍くらいになっている。

 

 柔らかい。良い匂い。気持ちいい。

 

 ヤバい、癒しの3拍子が揃ってしまった。

 本当にこの人が全ての国の上層部に1人いれば、この世から戦争は消えるというのに。

 

「ふふっ」

 

「……?どうしました?」

 

「いや、何かあっさり夢が叶っちゃったなぁと思ってね」

 

「……そうですね。今度はもう少し難しい夢にしてみたらどうですか?」

 

「そうだねぇ。……よしっ、次の夢決めた」

 

「……は、早いっすね。どんな夢にしたんですか?」

 

「ふふっ。ひみつ」

 

「なんですかそれ」

 

 はぁ。こんな何でもない会話なのに、とても幸せで、とても癒される。

 

 ……俺、世界中の男に恨まれないかな?

 ま、いっか。どれだけ恨まれても……

 

「めぐり先輩。また耳掃除してくれますか?」

 

「うん。いつでもしてあげるよ」

 

 

 

 こうやって癒してもらえば、無敵だな。

 

 

 

 

 





 多分次回この話が終わると思います。長かった2月14日が。
 では次回もお楽しみに

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