魔法科高校の劣等生 -another family-   作:まな板の上の処刑人

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前回から無駄に開いてしまい申し訳ありません。

人の気持ちや社会状況を説明するって結構難しいですね・・・・

次回から入学編です。


追憶編4+その後

那音が目覚めると、真っ白な壁が目に入った。

 

「あれ・・・・ここ、どこ?」

 

体を起こし、周りを見渡す。すぐにここは病室だとすぐに分かった。だがどうしても自分が此処(病室)にいることがどうしても分からなかった。

 

(さっきまで沖縄にいたはずなのに・・・・なんで?)

 

頭の中では向かってくる砲弾を消したり跳ね返してる情景が流れ、この状況に整理が付かなくなっていた。

そこに突然部屋の扉が開いた。

 

「あ、真夜さん。僕なんで病院にいるの?」

 

訪ねてきた真夜は那音からの問いには答えられなかった。・・・・正確に言えば、那音見た瞬間驚愕し、那音の言葉が頭に入らず答えられなかったのだ。

 

「あの・・・・真夜さん?」

「・・・・」

 

いくら呼びかけても微動だにしない真夜を見て、那音は少し不安になってきた。だがその不安もすぐに吹っ切れてしまう。

真夜は部屋を飛び出し、

 

「姉さーん!深雪ー!那音が起きたわー!」

「え、ちょっと、真夜さん!?」

 

また一人になった那音は、ただ呆然とするしか無かった。

 

 

 

 

 

 

再び戻ってきた真夜の後ろに深夜と深雪がやってきて、那音は喜んで声を掛けようとしたが、その前に二人に抱きつかれてしまい言うことが出来なかった。さらに、深夜達の顔を覗くと両方泣いており、その訳を聞こうとしたがなかなか聞いてくれず、焦り始めた時に達也が現れ、那音はすぐさま助けを求めた。

 

「あ、達兄!ちょっと助けて!」

「どうした急n・・・・ああ、そういうことか。」

 

達也はすぐに那音が言いたいことを理解し、深夜と深雪を剥がしはじめた。

 

 

 

 

 

「ところで、なんで僕は此処にいるの?」

 

深夜と深雪が那音から離れ、落ち着いた頃に那音は同じ質問をした。

 

「それは、あなたが倒れたからよ。」

「僕が?まさかあ。」

 

それに深夜が答えたが、那音はそれを信じようとはしなかった。

 

「あら、津波を消した後倒れたと達也さんから聞きましたが。」

 

那音はすぐさま達也を睨んだが、達也はそれをものともせず那音を見ていた。

それに構わず深夜は話し始めた。

 

「あの時は心配したんですよ?達也から連絡があって、あなたが倒れて運ばれてきたんですもの。しかもそれを見た深雪が暴走しかけて、抑えるのも大変でしたし。」

 

那音は深夜の話から深雪の暴走を想像した。一瞬で氷の大地に成り果ててる世界が浮かび、止めてくれた母達に心の中で感謝した。

 

「誰が倒れるまでやれと言ったのかしら、ねぇ?」

「ウッ」

 

深夜の当然の批判、しかも的確なとこを突かれて那音は言い返すことが出来なかった。

 

「そうねぇ、これはお仕置きが必要じゃない?」

「確かに、これはお仕置きをしなきゃね。」

 

真夜がそれに便乗し、その周りになにやら禍々しい雰囲気が漂い始めた。それに気づいた那音は助けを求めたが、

 

「た、助けて兄さん!姉さん!」

「無駄だ。諦めろ。」

「私達を心配させた罰です。」

 

頼みの希望が砕かれ、しばらく絶望に浸った。

 

 

その後、自宅で那音の女装ファッションショーが行われたのはまた別のお話。

 

 

 

 

 

 

時は過ぎて三年の一月中旬。受験シーズンの最中、那音達三人は真夜に呼び出されていた。

部屋に着き、扉を開けると真夜の隣に深夜が座っていた。三人が座るのを確認すると、真夜が話を切り出した。

 

「達也さん達は名を司波として入学して貰います。」

 

今、達也達の存在は世間には隠しており、それを認知しているのは分家しかいない。それが突如世間に露呈、さらに三人もいるということになると十師族からさまざまな追求がおきるだろう。そのためにも名を偽名して入学する必要があった。ちなみに、息子達(甥達)に平穏な学校生活を送って欲しいという深夜と真夜の私情も含まれている。

 

「「「わかりました。」」」

 

誰もその言葉に反対することなく、すぐに同意した。

 

「ありがとう。今日はそれだけを伝えたかったの。」

「わかりました。それでは。」

 

と、達也達は立ち上がり、真夜達の方へ一礼してから退出していった。二人だけの空間になった真夜は安堵した顔色をだしていた。

 

「よかったわ、断られなくて。」

「あなた、あの子達が断るとでも思ったの?」

 

深夜が物の言いたげな目を真夜に向けた。

 

「いいえ、想像もつかないわ。」

 

真夜はそれを軽くいなし、先程三人が出て行った扉に目を向けた。

 

「ともかく、試験は受かるでしょうね。」

「ええ、私の自慢な子達ですもの。」

 

二人の顔には柔らかな微笑みが浮かんでいた。

 

 

 

 

二月下旬、那音達は国立魔法科大学付属第一高校の合格が決まった。

 

 




次回から那音視点で書きます。

コメント、指摘、どんどん下さい。
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