極東の媛魔王《完結》   作:山中 一

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三十一話

 繰り返すようだが、キズナが好む戦い方は遠距離から一方的に攻撃を仕掛けるというものだ。剣や槍での殺し合いは、昔から合理性を欠くと思っていたし、もともと外出もままならない身体だった上に超一流の陰陽師だったキズナは、近付かなくとも大抵の相手を始末することができたからである。やぁやぁ我こそは、などと名乗りを上げるのは、本当に意味が分からなかった。

 だが、そんなキズナも、呪術が効かない『まつろわぬ神』との戦いの中で近接戦の重要性を学んだし、今生に於いては、帝式の剣術を修めている。斬り合いができないというわけではない。

 キズナは顔を歪めて大気を踏みしめる。ルシファーの刺突を逸らしたはいいものの、勢いまでは殺しきれず踏鞴を踏んだ。

 右手の太刀は、刀身から紅蓮の炎を上げている。

 《鋼》の軍神、不動明王の炎を凝縮した太刀は、触れるものを焼き尽くし、焼失させる。殺傷性ではキズナの権能の中でも一、二を争う武器だ。斬り付けることさえできれば、大きな手傷を負わせることが可能なのだ。

 だが、如何な大太刀と雖も、その刀身は一メートルと少し。キズナの腕の長さを加味しても二メートルを超えるくらいが精精だ。対するルシファーの三叉の鉾は、長大な棹状武器。キズナの攻撃の届かぬ場所から刺突を放つことができる。

 忌々しいが、キズナは今圧されている。

 縦横無尽に振るわれる雷撃の刺突を、防ぐので手一杯なのだ。

「ノウマク・サンマンダ・バザラダン・カン!」

 不動明王の真言を唱え、呪力を刀身に込める。吹き荒れる炎が、ルシファーの鉾を押し返し、弾ける紫電を焼く。紅蓮の炎が、ルシファーの表皮を焼いたそのときを狙い、キズナは一歩前に出る。ほぼ同時に横凪ぎに首を狙う。

 ルシファーはこれを鉾の柄で受け止めた。

 炎と雷が交差する。

 紅蓮色がキズナの顔を照らし、青白い雷光がルシファーの眼前に弾ける。

「どうした、定命の咎人よ。余を倒すのではなかったか?」

「もちろん、その言葉に嘘はないわ。だから、さっさと墜ちてもらえるかな?」

 ぐ、とキズナは刃を押し込む。刃に込められた灼熱が、ルシファーの鉾に食い込んでいく。あと少しで、武器ごとルシファーの身体を両断できるというところで、ルシファーが身を引いた。キズナの力を受け流し、自らはその場で回転、勢いをつけて、鉾を振るう。

 攻守が逆転し、ルシファーは鉾の大きなストロークでキズナを打ちのめす。もとより神速の使い手であるルシファーの速度は、キズナを遥かに上回る。速さに勝るということはそれだけで、防御にしろ攻撃にしろ、優位性を確立できる。

 もちろん、それだけで勝利を拾えるほどこの戦いは甘くない。キズナはルシファーの残像すら残さぬ雷速の攻撃を上手くいなしていたし、決定的打撃を喰らうような甘い守りはしていない。キズナの勘は常にルシファーの先を読み、的確な回避行動を取らせていた。

「余は雷光の御子故、このような手慰みもできる」

 ルシファーはそう呟くと愚直な刺突を放った。

 間断ない連撃の最中に唐突に放たれた甘い突きに、キズナは、明らかな罠の気配を感じて警戒するもかといってその正体が掴めないのでは対策のしようもなく、当然の帰結としてこれを太刀で弾く。

 太刀と鉾が激突する瞬間、ルシファーの鉾が紫電の塊と化してキズナの刃に絡みついた。その動きはまるで蛇のようであり、絡みつくと同時に硬質化する。そのまま、ルシファーは力任せに鉾を上に跳ね上げる。あまりのことに対処が遅れたキズナは、太刀を絡め取られたまま何もできず、手首が捻り上げられたので太刀を手放してしまった。

「ッ……!」

 息を呑むキズナの前で薄く笑うルシファーは、俄に鉾を雷を変じさせ、ただの一刺を無数の雷撃の如き刃に分裂させる。

 膜状に広がった刃を至近で放たれて、避ける術はない。転移は間に合わず、キズナは全身を文字通り蜂の巣にされた上、内側から爆ぜる雷撃によって全身を破壊されて大アララト山の黒々とした岩肌に激突した。

 渾身の一撃だった。一つ、判断を誤ればその時点で命を奪われる。一髪千鈞を引く戦いでも、己の攻撃を相手に叩き込めればそれまでだ。ズルズルと戦いが長引くのは、相手に確実なダメージを与えられない場合であり、今回のようにどうしようもなく全身を破壊しつくしてしまえばどんな猛者であっても命はない。

 だが、奇妙だ。

 ルシファーは胸中に蟠る違和感を払拭できず、墜落したキズナに視線を向ける。

 身体には未だに力が溢れており、カンピオーネの生存を告げている。信じられない話ではあるが、相手がカンピオーネであれば不可能も可能にするということか。

「しぶといな、小娘。今、大人しく死んでおれば、そう苦しむこともなかっただろうに」

 そのしぶとさは、ただ苦痛を長引かせるだけだ。

 天地を支配するべきこの身に仇為した罪は、ただ死ぬだけで許されるものではない。

「何れにせよ、生かして帰す道理もない。貴様はここで、大人しく我が冥府の門を潜るがいい」

 一二枚の羽が、雷電を纏って伸びる。

 羽の一枚一枚が赤熱し、紫電を発し、羽ばたきと共に撒き散らされる。光輪は眩く輝き、至高の天使は地上に死を振りまく。

「余の攻撃をすべて無効化できるわけでもあるまい。貴様の限界を超えるまで、叩き込めばそれで済む」

 キズナの荘子の権能はあらゆる干渉を無効化し、あるいはすり抜けることができるのだが、それも権能クラスになると限界がある。ルシファーはそのことにすでに気付いており、キズナを殺すためにより強大な攻撃を叩き込もうと呪力を練り上げていたのだ。

 

 

 

 ■

 

 

 

 全身を引き裂かれ、雷撃に焼かれたキズナはしかし、生きていた。衣服のあちらこちらが破れて素肌がむき出しになっていて、ところどころに裂傷を生じていたが、ルシファーの攻撃の大部分は荘子の権能によって受け流していた。

 まさに九死に一生を得たわけだ。荘子を倒していなければ、今頃討ち死にしていただろうし、荘子様様だ。

 視界がぐるぐると回り、雷光でチカチカと目の前が光ってしまったので、自分の居場所を把握するのに多少の時間がかかった。

 自分の居場所を把握するのは、敵との位置関係を考えるのに重要だ。

 眼下に雲があることから考えて、すぐに大アララト山に叩きつけられたのだと悟る。次いで、膨大な呪力と光がキズナに浴びせかけられた。

「ッ」

 攻撃ではない。

 この呪力と光は共に、ただの準備段階で漏れ出したものに過ぎない。

 ミカエルすらも上回る、最高神に近き者の威光をこれでもかと押し出した、一二枚の羽。それが、ルシファーの身体の数十倍の長さにまで伸びている。輝ける暁の光を宿した翼は、閃電と羽をばら撒いている。その眩さは、さながら太陽のようですらあった。

「余を相手にしてよくぞここまで持ったと誉めてつかわそう。が、それもここまで。余を愉しませる道化には褒美をくれてやらんでもないが、貴様の傲岸を放置するわけにもいかぬのでな。ここで、余の光輝に焼かれて消えよ」

 ルシファーが一二の翼から、数え切れないほどの羽をばら撒いた。

 星空が、暁の星に塗り潰される。

 これは、マズイと直感する。この羽は、すべてキズナを倒すための武器。

「嵐吹き去りて虹天にかかる。この一矢は、我が敵を貫く裁きの一撃なり」

 帝釈天の聖句を叫び、弓手の虹矢を極大にまで膨張させる。即座に、弓は形態を変化させ、虹色に輝く巨大な弩となる。

 キズナの身体よりも遥かに大きい、その武器は、大きさに見合った矢を装填する。

「ぶっ放せッ!」

 まさしくミサイルのように放たれた巨大な矢は、空中で無数に分裂し、ばら撒かれた羽と激突する。矢の威力と数は、弓矢で放ったときとは比較にならない。

 しかし、それでもルシファーの羽は舞い落ちる。一枚一枚が、槍か矢のような形状に変わり、地上目掛けて落ちてくる。

 キズナの矢と激突して対消滅するものもあるが、打ち消した傍から虹の爆炎を貫いて暁の槍が降る。

 キズナも二矢、三矢と応戦するが、弾幕で防ぐには降り注ぐ槍の数があまりに多い。

 大アララト山に着弾した槍は爆発し、地面を大いに削る。それは、流星群のようで無限とも思える光の雨は、キズナごと山を削り取っていく。

「なんて、数……」

 危機感に煽られて、キズナは転げるように山肌を滑り降りる。

 『炎魔の咆哮』で焼き尽くしてやろうかとも思ったが、それは悪手だ。おそらく、防ぎきれない。紅蓮の炎は、発動中キズナの移動が大幅に制限されるのだ。この状況下で使うのは、非常にまずいことになる。

「ハハハハハハハッ。そうだ! 逃げ回るがいい、惰弱な神殺しよ! 人間共よ! 我が光輝に焼かれて墜ちよ! 天に手を伸ばす愚か者は、骨も残さず消えうせるがいいッ!」

 ルシファーが大仰に腕を広げて哄笑する。

 絶望を謳い、破壊を撒き散らす光の雨は、止まることなく地表を穿つ。

 彼の言うとおり、この光に曝されて五体満足でいられるものはそうはいない。カンピオーネですら、何の対策もなく直撃を食らえば消し炭になりかねない。それほどの威力の光の槍が、ばら撒かれているのである。大空襲すらも生ぬるい。まさに世界を焼き亡ぼす、裁きの光だ。

「面を上げることも許さぬ。貴様らは、大地を這いずり回るネズミよ。ネズミの分際で、余を見上げるなど言語道断。ただ我が輝きに魅せられて、醜悪なる運命を呪って失せよ」

 キズナは爆風に曝され、肌を焼かれ、文字通り満身創痍になりながら生命を繋ぐ。

 自分に影響する範囲に絞って矢を放ち、勘任せで安全圏を模索し、槍と槍の隙間を掻い潜って身を守る。このような状況になれば、岩陰に隠れるのも無意味であろう。ひたすらに動き回るしかない。

 だが、それは山肌そのものを抉るような大威力であり、キズナがいるところだけでなく広範囲に無差別にばら撒いている光槍だ。どこに向かっても避けようもない。次第に追い詰められ、虹の矢は間に合わなくなる。式神は楯にすらならず、不動明王の権能を使ってもジリ貧になるだけ。

 だがしかし、ただ山肌を転がり降りるだけで避けきれるほどの物量でもない。何せ夜空を埋め尽くさんばかりに降り注ぐ流星群なのだ。むしろ、この中を移動して無事で済むと考えるほうがお目出度いと言う外ない。

 やがて、降り注ぐ光槍の一筋が、キズナの右足を直撃した。

「く、あああああああッ」

 炸裂した暁の光が、キズナの荘子の守りすらも貫いて膝下を吹き飛ばす。血肉が舞い、骨が露出し、衝撃で身体が藁屑のように吹き飛ばされた。

 地面に叩きつけられたキズナの身体はゴム鞠にように岩肌を跳ね、光の槍の爆発に幾度も巻き込まれ、やっとのことで停止したときには全身が血塗れになってしまっていた。

 仰向けに寝転がるキズナは起き上がろうとして喀血し、手足に力が入らないことに気がついた。折れたのか千切れたのか、判然としないのは痛みを感じることを忘却してしまったからだろうか。もはやキズナの脳は正しく自分の身体を認識できなくなってしまっているようだ。

「知らず、周の、夢に胡蝶と為れるか……胡、蝶の夢に周と、為れるかを……」

 喉奥から溢れる血で溺れそうになりながら、キズナは聖句を唱えた。その直後、キズナの腹部や胸に光の槍が突き立ち、呪力をこれでもかと炸裂させて、その小さな身体を跡形もなく消し飛ばした。

 生死など、確認すべくもない。

 後に残されたのは、月面のように穴だらけになった山肌のみ。カンピオーネの肉体は、粉々に砕かれて、暁の炎の焼き払われた。

 再生する間も与えず、復活する余地も残らない。徹底した破壊は、一人の少女を殺害するには余りある過剰な攻撃だった。

 カンピオーネを殺したことで、急速に力が萎えていく。ルシファーが脱力感に襲われたまさにその瞬間を狙い済ました一撃があろうとは思いもせず、不意に放たれた虹の矢に対処が遅れ、肩口を抉られた。

「ぬぐ……!?」

 何が起こったのか理解するよりも前に、ルシファーは全身に呪力を漲らせて防壁を構築した。暁の光を前面に押し出し、光輝によって身を守る。そこに襲来する無数の虹矢が次々と七色に爆発する。

 さしものルシファーも、確実に殺したはずの敵からの攻撃には閉口せざるを得なかった。

 そして、ルシファーの驚愕は、キズナにとっては千載一遇の好機である。

 荘子の権能は夢と現実を行き交う力とも言うべきものだ。空を飛ぶのも、攻撃をすり抜けたり無効化したりするのも、その力の応用であり、究極的には死すらもなかったことにしてしまう。一度使えば、しばらく荘子の権能は使えなくなるが、如何なる外傷や呪詛からも逃れることができるまさに奥の手である。

 今のキズナは、もう防御も転移も使うことができない。だから、ルシファーの攻撃はそのまま致死性の一撃になりかねない。

 あの天使が、守りに回った今が、最後の好機なのだ。

 虹の矢を放ち、ルシファーを釘付けにしつつ、キズナの口はまた別の聖句を唱えていた。

「偽りの創世記をもって、わたしはここに創造を為す」

 漆黒の球体が、空高くに放たれる。

 ヤルダバオートから簒奪した、創世の権能。暗黒の星にして、始まりの力が重力の触手をルシファーに伸ばす。

「この、権能は……!?」

 身に纏う光輝ごと、ルシファーは上空に引き上げられていく。山肌を削る激しい風は流れを変えて(ソラ)を目指し、猛威を振るっていた暁の羽すらも尽く吸い上げられていく。地面がひび割れ、岩肌が捲れ上がって世界の穴に墜ちていく。

「おのれ、この力は……まさか……ぐ、ぐぅ、このような力を隠していたか、神殺し!!」

 光が吸い上げられていく。

 ヤルダバオートはグノーシス派に現れる、邪悪なる創世神。グノーシス派では、この物質で構成された世界は邪悪な世界であり、それを創造した神もまた邪悪であるとしている。故に、この世が創造される以前の世界こそが善なる神に創造された世界であるというのが、グノーシス派の創世神話。ヤルダバオートは、この物質世界を創造した悪神なのである。

 そして、ヤルダバオートの前身は、旧約聖書の唯一神に他ならない。

「だが、知らぬわけではあるまい。この力は、大いなる神が、悪神に墜ちたもの。対して、かの宗派に於いて余は人類に光をもたらした者。善悪どちらが強大か、問わずとも分かっておろう!」

 岩や羽が重力の井戸に墜ちていく中で、ルシファーのみが抗っている。

 呪力を限界まで練り上げて、光輝を発し、ヤルダバオートの権能に抵抗しているのだ。

「所詮は苦し紛れの一手よ。貴様の消耗を見ても、余に敗北はない。貴様が先に力尽きるのは明白だからな!」

 今の状態は、綱引きのそれに似ている。

 キズナとルシファーの力が均衡しているうちはいいが、一度力尽きれば後は怒涛の如く追い詰められて勝敗が決してしまう。

 そして、死を夢に塗り替えた結果、キズナの呪力は大幅に消耗していた。奥の手を使ったルシファー以上に、キズナの呪力は消耗している。

 このまま、何の策もなく手を拱いていれば、ルシファーの言うとおりキズナが先に力尽きるだろう。

「まあ、それって、わたしが一人だったときの話だけどね」

 キズナは呟いて、ほくそ笑む。

 キズナの足元に、どこからか一挺の槍が投じられた。柄は普通の鉄でできた一メートルほどの短槍だ。ただし、穂先は違う。錆びたような見た目だが、それは外側だけ。内側は、磨き上げられたような輝きを秘めた聖槍の穂先である。

「エチミアジンに出てきたのは間違いだったかもね。あなたが大嫌いな、聖槍があるんだから!」

 キズナは柄を掴んで、槍を構える。

 聖槍。ロンギヌスと呼ばれるものが、最も有名だろうか。救世主を突き、その血を受けたとされる世界最高の聖遺物である。この聖槍は、様々な伝説に彩られて世界史に幾度も登場してきた。ルシファーに破壊されたエチミアジン大聖堂には、二〇〇〇年前に使われていたという聖槍の穂先が、実際に展示されていたのだ。

 アルメニアに聖槍を伝えたのは一二使徒の一人タダイ。そして、この聖槍を用いて異教の神々を討ち果たし、アルメニアを世界で最初のキリスト教国にしたのは聖グレゴリウス。

 そして、その聖槍の穂先は神具だったからか、ルシファーの爆撃にも耐え抜いて見せた。

 穂先だけならば、持ち歩くのに支障はない。龍巳がこれを密かに持ち歩き、そして呪術で柄を付け直してキズナに投じたのである。

「ただの槍ならばまだしも、聖なる神具は別でしょう」

 桜色の光がキズナの身体を覆い、聖槍に流れ込む。

 ミデアンの民と王を地上から殲滅した滅びの言霊を紡いだキズナは、宙に固定されたルシファーに微笑を投げかけた。

「き、さま……!」

「南無八幡大菩薩」

 聖絶の言霊に長距離射撃の術まで併用した聖槍を、キズナは振りかぶって思い切り投じた。

 ともすればヤルダバオートの権能に潰されてしまいそうになっているルシファーは、回避行動を取ることができない。

 聖なる槍は、ルシファーの心臓を刺し貫き、神殺しの呪詛を思う存分吐き出した。

「お、おの、れェェェェッ、神殺しィィィィッ」

 ルシファーの輝きが曇っていく。

 翼が崩れ、羽が潰える。

「許さぬ。許さぬぞ! 神殺し! その生に呪いあれ、その魂に絶望あれ! いつか、我が領土にきた暁には、貴様を悲嘆と恥辱に浸し、永遠にその身を貪りつくしてくれようぞ!」

 遂に、均衡は崩れ、ルシファーの身体にヤルダバオートの権能が喰らいついた。

 大気や岩塊と共に、ルシファーが暗黒星に墜ちていく。

 神話を再現するように、暁の天使の最期は、重力の底への失墜で幕を下ろした。

 

 

 

 


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