まさかきていきなり2階級特進か転生する前の私はいったい何をしたのだろうか
エーリッヒ「はっ、ありがとうございます。」
ルーデンドルフ「さて、今日貴様を呼んだのは昇進命令の事だけではない。」
エーリッヒ「と、申されますと?」
ルーデンドルフ「貴様が参謀本部に提出した論文『今後の戦争とその対応について』がかなり話題になってな。」
そんなものを自分は書いていたのか。あとで読まなければ
ルーデンドルフ「そこで参謀本部はより具体的な研究を貴様に求めている。明後日までに論文を提出したまえ。」
エーリッヒ「了解しました。失礼します。」
ブレドウ「お疲れ様です。そして昇進おめでとうございます。」
エーリッヒ「ありがとう、これからもよろしく」
参謀本部に移動したマンシュタインは自室で静かに論文を書き始めた。
エーリッヒ「この世界は一度も大戦を経験したことがない。そのため上層部は歩兵による塹壕戦が勝利への鍵と考えているものが多い。これをどうにかせねば。」
2日後 参謀本部にある論文が提出された
〜『新戦術及び魔導師、戦車による機動重視の部隊設立について』〜
内容
・これからの戦争は国家の国力を総動員して戦う総力戦になる
・塹壕戦ではなく機動重視の短期決戦を目的とした電撃戦の研究が必要
・歩兵支援の戦車ではなく攻撃と、機動に優れた戦車の開発
・魔導師による部隊の編成
数日後
ブレドウ「閣下、参謀本部から出頭命令です。」
エーリッヒ「了解した。」
論文のことだろう今まで見たことのない論文を提出したのださぞかし参謀本部は驚いただろう
参謀本部の長い廊下を歩きながらマンシュタインは今後の事を考えていた。
コンコン
エーリッヒ「エーリッヒ・フォン・マンシュタイン准将、入ります。」
?「入りたまえ。」
エーリッヒ「失礼します。」
部屋に入ると帝国軍の名だたる将軍方達が座っていた。
?「よく来たな。マンシュタイン准将。私は参謀本部総長ヴィルヘルム・エドバー元帥だ。」
エーリッヒ「はっお目にかかれて光栄であります。」
エドバー「早速だか本題に入ろう。君が提出した『新戦術及び魔導師、戦車による機動重視の部隊設立について』だが色々興味深いものだった。」
エーリッヒ「はっ、ありがとうございます。」
エドバー「この論文にはこれからの戦争は国力を総動員して戦う総力戦になり、歩兵による塹壕戦ではなく機動重視の戦車及び魔導師が勝利の鍵ということだったな。」
エーリッヒ「はい。歩兵による塹壕戦ではなく、短期決戦を目的とした電撃戦、そして機動重視の戦車及び魔導師が勝利の鍵であると私は確信しております。」
エドバー「ふむ。まず電撃戦とはどのような戦法かね?」
エーリッヒ「はっ説明いたします。」
マンシュタインは机の地図を指し説明を始めた。
エーリッヒ「まず機動重視の戦車部隊を一箇所に集中し、敵の防衛戦を突破。後方の補給路を及び司令部連絡線を遮断します。そして後続の軍で包囲した敵を殲滅します。」
エドバー「しかし後続の軍がそのスピードに追いつけないのではないか?」
エーリッヒ「確かに歩兵ではスピードに追いつけないかもしれません。そこで魔導師です包囲した敵を魔導師によって殲滅する。つまり戦車及び魔導師による攻撃、歩兵による防御であります。」
説明し終わった瞬間ざわめきが部屋に響いた
?「戦車及び魔導師による攻撃だと?」
?「リスクが高すぎる」
?「そんなわけのわからんものより歩兵による塹壕戦の方がいいのでは?」
エドバー「マンシュタイン准将、君の言いたいことは理解した。だかないささか問題がある。」
エーリッヒ「問題とは?」
エドバー「現在帝国は魔法の研究に大変力を入れており、その他の列強諸国より優れているのは理解している。また新たな戦力になるともな」
エーリッヒ「はい、そこで、、、」
エドバー「だかな。魔法は未だ未知の世界だ。技術部からの報告では魔導宝珠による完全制御ができてないという。そんな怪しいものより歩兵による塹壕戦の方がいいのではないか?」
エーリッヒ「しかし、歩兵による塹壕戦は戦争を長引かせます。塹壕のとったりとられたりの繰り返しそんな中で複数の国から攻撃された場合、戦線は崩壊します。」
エドバー「確かにそうかもしれんが、我ら帝国はその他の国より国力がある。そう簡単には負けんよ。」
やはり、上層部は歩兵による塹壕戦が全てという古典的な考えを持った方が多い
確かに他の国ならそれでいいが帝国は違う列強諸国から囲まれている帝国は地形的に不利
ましては新しくできた国だ列強諸国からあまりよく思われていない。
しかもこの頃協商連合が怪しい動きを見せているという、もし協商連合と戦争になったりすれば共和国、連合王国、ダキア公国、ルーシー連邦などがこぞって宣戦布告するに違いない、そうなれば戦力の分散は必至
帝国は崩壊する
エーリッヒ「しかし、元帥閣下、我が帝国は、、」
エドバー「確かに帝国は地形的に不利な状態だ。だがな魔法という未知のものより歩兵戦の研究の方が期待できる。」
そんな話が続き、最終的に新戦術と戦車及び魔導師の研究することは許されたが実践投入はまだまだ先だろう
頑張って研究せねばもう二度と敗戦などなるものか。
マンシュタインが部屋を後にした後
エドバー「新戦術及び戦車と魔導師の部隊設立についてか、」
将軍「確かに魔導師などは戦力になるかもしれませんが、未だ研究不十分です。そんな怪しいものより歩兵戦の方がマシです。」
エドバー「まぁこの論文ものより良いこと言っている。頭の隅には置いておこう。」
将軍「閣下、あの二人ならこの論文を理解するかもしれませんな。」
エドバー「あの二人とはゼートゥーアとルーデンドルフのことか?」
将軍「はい、あの二人も魔法に興味があるそうなので」
エドバー「確かに、読ませてみる価値はありそうだ。」