百合ぐだ子   作:百合と百合と百合と

26 / 28
前回もしもあのまま夜戦に突入したらというイフ


スカサハイフ

唇に来るはずの衝撃は、しかし首筋を襲った。

閉じられていた立香の瞳はたったそれだけで見開かれ、胸の奥底から湧き上がる感情を映し出していた。

「いや…いや……!?」

身体全体を使って抵抗するもスカサハの力の前には無意味に終わり、寧ろ揺れ動くその姿は、意識したものでは無いとは言え悩ましげでさえあった。

スカサハの首筋への責めは執拗に続いた。キスした所を中心に舌先を使って刺激を与えていく。

汗と津液が混ざりあい、それが互いを濡らした。

「セクハラ魔のお前がこうして小鹿のように震えているのを見るのは中々来るものがあるな」

次はどこを攻め立てようかとスカサハは少女の肉体を吟味する。長めの爪先で首から足までなぞり、繊細な部分を繊細に開発した。

立香は泣きながら懇願した。

「もうやめて…お願い……。

こんなのもう耐えられない……」

スカサハは立香の涙を拭って言った。

「耐える必要はない」

その言葉の無慈悲さに、立香の瞳孔が大きく開いた。

「身体の全てを私に預けろ。そうすればお前の味わったことのない酔夢をくれてやろう」

「あ…ああ……」

スカサハによる細やかな責め苦は未だ続いている。しかし真に絶望すべきは彼女の眼の獰猛さだ。獲物を決して逃がさない決意は、どうあっても逆らうことは出来ないんだという希望の断然を立香にはっきりと与えた。

「生きた少女の瑞々しい生鮮さはいつ味わってもいいものだな。

……時に、マスター。お前は処女か?」

それが、立香には嵐の前兆のように思えた。

「答えられないか。

しかし、快楽に慣れていない所を見ると十中八九そうだろうな。

……それに、もうすぐ分かることだ」

それを聞いた立香が露骨に顔を逸らすと、スカサハはすぐに顎を捕らえて自分の方にむき直させる。

「もう一度言おう。

身体を預け、献げろ。

私はその言葉をお前の口から聞きたい」

それでもなお首を横にふる立香に、スカサハは残忍な笑みを浮かべた。

「そうか。

では仕方ないな」

それは勿論許しなどではない。

触らぬ神にたたりなし。

そのことに気づくには、立香はあまりに遅すぎた。

「今度こそ、正真正銘唇の純潔を貰おう」

そう言ってスカサハは最初に立香の唇に短く触れて。

「んっ」

少女が短く呻くと同時に強襲が開始された。

「んー!?んぅぅぅぅ!?」

スカサハの舌が立香の口の中に深く入り込み、生娘のそれを掻き出して吸い上げる。そして柔らかい唇の間に挟み、舌先同士をくっつけ、撫で上げ、じっくりと堪能する。立香の舌がなんとかその拘束から抜け出してもスカサハの追撃がこれを許さない。

「やぁ…あっ…あんっ……」

少女の声に、女の甘いものが溢れ始める。スカサハは当然この隙を見逃さず、立香の豊かな胸を鷲摑みにする。先程の羽根を擦るようなタッチとは違う強い刺激に立香の背中は不自然に浮き、理不尽な快楽の暴力にその身をさらし上げた。

「あんっ、いやっ!?

あんっ、ああっ、ひゃあ!?」

繊細な責めで出来上がった身体はこの乱暴さを抵抗なく受け入れる。抗うのは理性のみ。しかしそれもじきに溶け落ちようとしていた。

「はぁ…はぁ……」

スカサハの顔が離れ、胸の責めが一時中断される。

焦点の合わぬ目で荒い呼吸を繰り返す立香にスカサハは尋ねた。

「どうしてほしい?」

立香は、両腕で抱き着き、両足をスカサハの腰回りに絡ませて答えた。

「こらから…お世話になりまひゅ……」

虚ろな瞳で自ら唇を押し付け、それから三日三晩スカサハを求め続けた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。