インフィニット・ア・ライブ   作:雪風冬人 弐式

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 今回、ネタ多めです。あんまり進まんでないかも。


第十七話「疑惑 (前編)」

「シャルル・デュノア?ああ、シャルロット・デュノアのことね」

「なんだ、知ってたのか」

 

 昼休みの生徒会室で、一夏が今日出会った男装だと丸わかりの女子について、生徒会長たる楯無に尋ねると情報を掴んでいたらしく呆気からんと答えが返ってきた。

 

「いやね、三人目が見つかったならこの間の一斉検査の時に一夏くんと一緒に報道されるはずでしょ?それに加え、入学時の身体検査をフランスからの圧力でやったことになった。これだけあれば、疑いを持つには十分よ」

「で、調べたら黒だったと」

「そんなところね。ところで私、あなたと同じ部屋だった筈よね」

「あぁ、そんな設定だったな」

「メメタァ」

 

 ズズズ、と出されたお茶を啜る一夏に、書類に目を通しながら楯無は受け答えをする。

 

「で、二人目の男性操縦者たる一夏くんは、生徒会長であり日本の暗部の一員たる私に何の用?」

「『エターナル』が一次移行しません。バトろうぜ」

「他の人にあたりなさい」

「もうやった。セシリアも鈴も折紙も。ついでに簪も」

「かんちゃんをついでって言ったなぁあ!?表出ろやコラアァ!!」

 

〈サメ!クジラ!オオカミウオ!〉

 

「フッ。……計画通り」

 

〈エターナル!〉

 

「「変身!!」」

「仕事しろォォオオオ!!」

「「真に、すいませんでしたァァアアア!!」」

 

 恫喝だけで二人を変身中とはいえ、強制解除させた虚に二人はトリプルスパイラルジャンピング土下座をして全身全霊で謝罪した。

 どこぞの謝罪に長けた王様もビックリな謝罪であった。

 

「謝る暇があるなら、仕事!会長が髪を整えるための道具と同じ名前の方や、イから始まってカで終わり間にチが入る方のストーキングなんかしているから溜まってるんですよ?」

「あい、すんません」

 

 主従関係とは何だったのか。

 そんなことを考えさせられる一夏であった。 

 

「で、男装はどこ情報?」

「こあチャットの疾風の切り札さん。ホワイトナイトから聞いてないの?」

「エターナル!としか叫ばないもので」

「そうだったわね」

「で、彼、いや、彼女を呼ぼうか」

「呼ぶの?」

「ああ、呼ぶ」

「そう、それじゃあ呼びましょうか」

 

 そういうことになった。

 

―――そして放課後。

 

「はい。今日はここまでです。明日も遅刻しないように気を付けてくださーい」

「ねえ、一狩り逝かない?」

「何かニュアンスが違って聞こえたが、生憎、今日は生徒会の仕事があるから」

「ゴメンね~」

 

 ホームルームが終わり、ゲーム機片手に誘ってきた清香達に断ると、一夏と本音の二人はシャルロットに近づく。

 

「どうしたの?」

「あぁ、ちょっと」

 

『生徒会よりお知らせします。一年一組のシャルル・デュノアくん。至急生徒会室まで来てください』

 

「というわけで、生徒会役員の俺らが案内するよ」

「あ、ありがとう。えと、なんで呼ばれたのかな?」

「なんでも~、書類に不備があったらしいよ~」

 

 困惑していたシャルロットだが、本音の説明に納得したように頷いた。

 

「どこが違ってたのかな?」

「ああ、せいべ…」

「シュシュッとスパーク」

 

 サラリ、と核心を突きかけた清香の口に本音が投擲したイチゴがすっぽり入って言葉を中断させた。

 

「口がァア!口がァア!!」

「今すぐ吐き出せ!!」

「もう一度、私に力を!!」

「何てこと!?」

「私達は何で戦ってるの!?」

「これ以上暴れるなら、あんたは清香じゃない!!」

「私は人殺しなんてしたくない!!」

「ナゼェミテルンディス!?ダディバナザーン!!」

「エクストリィィィイイイム!!」

「フフッ。その欲望、解放しないな」

「未知のエネルギー反応を感知。行け、ショットのザンKT0」

 

 口を押さえてのたうち回る清香の周りに谷本達だけでなく、セシリアやラウラも加わってカオスな空間となっていた。

 

「さて、行こうか」

「エエッ!?放っておいていいの!?」

「大丈夫ダヨー。いつものことだから~」

 

 一夏は、若干引くシャルロットの肩に手を置いてから教室を出る。

 本音もシャルロットの腕を引いて、移動を促す。

 教室を出る瞬間、一夏が振り返ると皆、イイ笑顔でサムズアップしていた。

 一瞬だけ、騒音が途切れたことを不審に感じたシャルロットが振り返る前に一瞬の静けさが嘘のように騒ぎ出すのだった。

 

「全然足りない。愛が全然足りないの!!」

「これで、私達は恐怖から解放されたのだな」

「これが、私のガイアインパクト!」

「宇宙に夢を、星に願いを」

「約束する。私が最後の希望よ」

「私達の物語は、ここから始まる!」

 

 三人が去った後も、清香達はクライマックスに盛り上がっていた。

 

 所変わって生徒会室。

 楯無と机を挟んで座るシャルロットは、見るからに緊張していた。

 

「それで、書類のどこが間違ってたのですか?」

「それはね、あなたの氏名と性別。そうでしょ?シャルロット・デュノアちゃん?」

「ヘッ!?」

 

 机の上で肘をついて口元を隠す楯無のストレートな発言に、シャルロットは頬を引きつって固まった。

 




 三月のライダー大戦でまさかのバダン登場。ZXの扱いはどうなるのかやら。キョウリュウジャーももうすぐ最終回。早いなー
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