鎧武の極アームズの戦いを見て思ったこと。ドンカチって蹴り道具だったんだ……。夏の映画がサッカーですので、その宣伝としてサッカーっぽくしたのかな?と予想してみたり。何気なく、ゲネシス黒影の武器、黒松・真も使っていたので。
とある昼下がりのアリーナ。多くの生徒が訓練に励む場所の一画に、中国代表候補生候補である鈴を中心とした、イギリス代表候補生候補のセシリア、日本代表候補生候補の簪、簪の従者の本音がいた。
「で、要件はなんでしょう?私、早く帰ってシエスタしたいのですが」
欠伸を噛み締めながら、セシリアは鈴がこのメンバーを招集した理由を尋ねる。
「理由はコレアル」
鈴は懐から柳葉刀を取り出し、柄に彫られた紋章を見せるように持ち上げる。
「そういうことね。タイマン張らせてもらうわ!」
いち早く意図を察した簪は、白い棍棒を取り出しと鈴に突きを繰り出す。それに対し、鈴は抜刀すると棍棒を受け流して簪の懐に飛び込む。
「私闘はご法度ではありませんこと?」
いつもの拳銃ではなく、刃がついた弓を構えるセシリアは、対峙する抜き身の日本刀の切っ先を向け、手裏剣のような刃物を手に持った本音に問う。
「大丈夫さ~。これは、私闘じゃなくてサバックだか、ら!」
線目だった本音がうっすらと目を開き、手裏剣を投げるとセシリアに斬りかかる。
「そういうことでしたら、問題ありませんわ、ね!」
セシリアは手裏剣を、弓の角度を水平にズラすことで弾き、その姿勢のまま弦を引くと青白く発光する矢が現れてそれを射る。
そのまま鍔迫り合いとなり、それは簪と鈴も同じであった。
すると、そこへ二本の短刀にして長く、西洋剣にしては短い剣が回転しながら飛んできた。
四人は余裕で飛んできた剣を弾き、剣を投げた人物を探す。
「楽しそうなことをしてるじゃないか。私も交ぜてくれないか?」
そこには、小柄な体型ながらも威圧感を放つ黒い眼帯をした銀髪の少女、ラウラがいた。
「突然の来訪、失礼する。故に、私から名乗ろう」
ラウラは弾かれて地面に刺さった二本の剣を抜くと、両手で逆手に持って構える。
「我が名は、銀牙騎士」
それを見た四人は、円になるようにお互いに一定の距離を取る。
「我が名は、炎刃騎士」
ラウラに次いで、柳葉刀を肩にかけて自然体に構える鈴が名乗る。
「我が名は、幻影騎士」
日本刀をダラン、と腕を下げて、隙があるように見えて隙のない構えの本音が名乗る。
「我が名は、天弓騎士」
四本の青白い矢を番えながら、セシリアが名乗る。
「我が名は、白夜騎士」
棍棒の先端が刃が出て槍となった武具を地面に打ち付け、簪が名乗る。
五人がお互いを牽制し合いながら、円を次第に狭めていく。
いざ、激突しそうになった時であった。
「おい、君たち」
そこへ、空気を読めない人物がやってきた。
「白式」をまとった千夏であった。
「帰れアル」
「そうだそうだ~」
「「帰れ!帰れ!かっえれー!」」
「うるさい!僕は千冬姉から使用許可をもらってるんだ!!帰るのは君たちの方だ!」
帰れコールを始めた五人に対して、千夏は青筋を浮かべながらもアリーナの使用許可証のホログラムを表示する。
だが、鈴は首を傾げる。
「おかしいアルね。この発行時刻は、私の許可証より遅いアル。それなのに、なぜ発行できたアルか?」
鈴の持つ許可証と見比べると、確かに千冬が発行した許可証の方が発行された時刻は遅かった。
「そんなことは知らない!それよりも、世界で希少な男性操縦者の僕の方が、優先されるに決まっているから、早く退けよ」
「身内だからって、何勝手に職権乱用しているのやら」
「呆れて物の言えませんわね」
「ふむ。ドイツの時と変わっていないとは」
「これは、ヒドイね~」
「もう、脳みそまで筋肉なんじゃないかアル」
五人は揃って横暴さにため息をつき、それが千夏の琴線に触れる。
「こっちが下手に出てるからって、調子に乗るな!」
「「「「「そっちだろ!」」」」」
千夏の身勝手な言い分に、五人は顔から表情が消えて静かに睨みつける。
無言の圧力に押されたのか、千夏はジリジリと思わず後退してしまう。
「貴様ら!千夏に何をしている!?」
すると、あらかじめ千夏と特訓でもする予定でもしていたのか、「打鉄」をまとった箒が来た。
箒は五人が千夏に手を出したと勘違いしたのか、近接ブレードを取り出すと生身の五人に向けて振りかぶったのだった。
最近の鎧武の主人公が、味覚薄くなったり、鎧を装着ではなく融合して変身していることから、オーズやブレイドみたいな人外化フラグが立ちすぎてワクワクが止まらない。