これからまたちょくちょく書いていきます(*´ー`*)
人は争うことが好きだ。しかし、それは人だけではなく私のような吸血鬼達にも同じことが言える。戦いを交えて、血をたぎらせ、互いを追い詰め合う。代々吸血鬼の王を決める際、そのような血生臭い戦いがあったという。
では、サイヤ人はどうなんだろうか。
彼らも戦いが好きだ。戦闘種族というくらいだから戦いだけが生き甲斐の様なものだ。
私は悟空の背中を見て思う。
彼は事例の様に醜い争いはするのだろうか と。
『悟空よ。お主にはまずこの重さに耐えてもらう。』
『おう!何でもこい!』
私は悟空の眩しい笑顔を見ていると、それは流石に無いかと思い直した。
『何時いかなるときでも、これは外してはならん。』
亀仙人はとても大きい亀の甲羅を出してきた。
『うひゃぁ!?なんだよこれー!すっごくおもてぇぞ!』
『ちょいと背中に背負ってみろ』
ズンッ
『!!ぅ“っ…おもでぇぇ~ッッ…!』
「亀仙人さん、それ大丈夫なんですか!?」
亀仙人『問題ない。ちゃんと良い作りになっておるわい。』
「…はぁ…」
『フランちゃんも背負ってみるかの?』
「…私は結構です」
背負えなくもないが、見るからに重そうな物を背負いたいとは思わない。あとダサい。
『亀仙人のじっちゃん!んぐぐっ…これつけて何するんだ…っ?』
『それはじゃな…ほれ』
亀仙人さんが指を指す方向を見ると
「あれ?海から何か……来てる?」
『あれ人じゃねぇかぁ!?うひゃぁー!すげぇや!海の上走ってっぞ!!』
そう。その何かとは人間だった。それも、ツルッツルのハゲが全力疾走で此方に向かってきている。
『むてんろうしさまぁーーー!!』
『おぉ!よくぞ戻った!クリリンよ』
「…くりりん?可愛い名前…」
すると、クリリンは地面に足が着くようになると、そこからジャンプし到着した。
『武天老師様、只今戻りました。……そこの者達は?』
『うむ。これから共に暮らすことになった、フランちゃんと悟空じゃ』
『オッス!オラ悟空だ!よろしくなクリリン!!』
「フランよ。よろしくね。」
すると何故か苦い虫を噛んだような表情を見せるクリリン。
『…チッ…よろしくな…』
『コラ!クリリン!仲良くせんか!』ポコッ
『イデッ…申し訳ございません!!』
彼の表情はなんとも言えないものであった。
『今からお主らにその格好で牛乳配達をしてもらう。』
『牛乳はいたつぅー!?オラそんなの初めてだぞ!』
『…こいつにも同じ修行をさせるおつもりですか?』
『勿論じゃ。さぁつべこべ言わず始めるぞい!
これから始める修行はそれはとてもとても厳しい修行になる。ついてこれるか!!』
すると、二人は笑顔で元気な返事をした。
『『はい!!!』』
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それからというもの、悟空とクリリンはまるでライバル同士であるかのように、互いを追い詰め、どちらが強いかを競い合う仲に変化していった。
「亀仙人さん…二人とも大丈夫かな」
私の心中を察したのであろうか、すぐに応えてくれた。
亀仙人『気にすることはない。彼らが競っているのはあくまでも武道としての極みじゃ。確かに最初はいがみ合いなども起きていたが、最近の悟空とクリリンは互いを認め合いながら鍛練に励んでおる。』
「わかってはいるの!…だけど、悟空が心配で…。あの子はまだ幼いのに辛い経験をさせてしまった…」
『…うむ…』
「私は過保護なのかな…」
私は遠くから悟空とクリリンの様子を見守りながら呟いた。
『過保護とは、それだけ人に寄り添って考える事が出来ている人間が、考えすぎるが故に甘やかしたり、変な気遣いをして失敗を招いてしまうものじゃ。フランちゃんは過保護というより、弟想いな姉じゃろ。悟空は貴女の気心を感じ、孫悟飯の死を乗り越えようとしていっておる。少しずつではあるがの。』
「亀仙人さん…。ありがとうございます。」
『ほっほっほ。儂はなーんにもしてないがの。』
夕日が消え始め、二人のシルエットが段々と暗くなっていく。あぁ、今日だって夜は来るのだと。当たり前だけど身に染みて思った。
私がこの世界へやって来た意味は、きっと、きっと…
悟空の成長を義姉として私なりに見守ることなんだろう。
私のお姉様のように…立派に…
『姉ちゃん聞こえてっか~?』
「えっ!?あ、ぁぁ!大丈夫!ぼんやりしてた!」
私は棒立ちしながら深く考え込んでしまっていたらしい。
『あのクリリンってやつめっちゃ速くてビックリしたぞ~』
「でも悟空も良い勝負してるんでしょ?」
『へへ!まぁな!!明日には追い越してやるさ!!』
「うん!頑張って!悟空ならもっと強くなるよ。…それよりもそれってずっとつけてるの?」
『わかんねーけどオラには楽勝だ!』
おぉ…流石サイヤ人…しかし、そんなにも強くなりたいなら手助けをしてやりたい。あ、そうだ!!!
「…悟空!ちょっとだけ、私と闘ってみない?」
『ねーちゃんとか!?いいぞ!ねーちゃんとは初めてだからワクワクすっぞ…!』
「私を甘くみないことね。」
互いに拳を握り構えをとる。目を合わせ、ジリジリと間合いを図る。
悟空『いくぞぉッ!!』
地面を蹴りあげた瞬間、悟空は自分の身体に違和感を覚えた。
『…ッ…これ邪魔だなぁ…』
しかし、悟空はそれに構わず私にラッシュを叩き込んでくる。
「っ!よくその甲羅背負いながら速いラッシュが出せるねっ…!」
かわしてはいるものの、とてもその重い身体から打てるパンチだとは思えなかった。
『くぅぅっ!!』
いつそのラッシュが私に届き得るか、時間の問題だろう。
「はぁッ!!」
気合いだけで悟空を吹き飛ばす。
『うわぁぁッッ!!?』
「今度は私からよ!!!」
悟空の体勢が崩れたところで透かさずお腹に蹴りを入れる。
悟空『うぎゃっ!!!』
本気で力は入れてないが、その小さな体を吹っ飛ばすには充分な力であった。
しかし!
「ッゥ!?」
それと同時にバランスを崩した。
『へへっ…どうだ!オラだって蹴りは得意だもんね!!』
「!!!(ま、まさか…あの体勢から!?)」
悟空はお腹に蹴りを受けたが、背中の甲羅を上手いこと利用し、地面に当たると同時に力の反動で回転しながら脚を前に出し蹴りあげたのだ。
「あの一瞬で…!」
私はバランスを崩したが、ダメージは軽傷ですんだ。
『うぅっ…目が回る…腹減った…』
「…あはははっ!!なにやってんのよ!もぅ!」
目を回して悟空はのびてしまった。今日の修行の疲れもあるのだろう。そのまま眠ってしまった。
「今日のところはこの辺にしましょーか。よいしょっと!重っ…!」
悟空を背負い、カメハウスまで運ぶ。すると此方に気づいたのか亀仙人さんが玄関まで出ていた。
『だいぶ盛り上がっておったの。』
「ははっ…ちょっと無理させちゃったかな」
『フランちゃんも疲れたじゃろ。今日はゆっくり休みなさい。』
「ありがとうございます。…今日は月が綺麗ですね。」
『うん?…そうじゃな。』
「…」
私もサイヤ人だけど尻尾がなくなってからは安心して月が見れるようになった。あの頃の自分のように
『どうかしたかの?』
「いえ!なんでもないです!お休みなさい!」
『うむ、お休みなさい。あぁ〜そうじゃフランちゃんのベッドに忍び込むとするかの!』
「来たら殺します」
『う、ぅむ…』
なんとも残念そうな顔をする亀仙人はそのまま
1階のソファで寝たそうだ。