目が覚めると私は知らない所にいた。正確に言うと薄いガラス状の何かに入っており、とてつもなく私の体は縮んでいた。何を言っているかわからないと思うが私も何を言っているかわからない。意味不明だ。
そして、何故か裸。さらに言葉が話せない。声は出せるが本来の滑舌や呂律がお亡くなりになっていた。夢なら早く覚めてほしい。本に食われて、目覚めたら見知らぬガラス張りの中だなんて笑えない。しかも裸ときた。なんだ?私は何か悪いことをしたのか。公開処刑もいいところだ。
しばらく、この状況に困り果てていたとき、誰かがこのガラスを取り外し私を抱き上げてきた。
「おぉ。戦闘力495か。中々に高い!」
私を抱き上げるなり意味不明なことを言い続ける若い男性。戦闘力ってなんなの。495って私の年齢じゃん。あぁ、そうかもうじきエイプリルフールだからみんな嘘で脅かそうと必死なんだな。大丈夫。もうすでに驚いているし、困っている。これ以上は必要ないよ!さぁ、残念!ウソでしたぁ☆と高笑いするが言い!場合によっては泣く!
「この子の名前どうしようか..」
あれ、まだ続くんだ。4月1日はもう私のなかではすでに終わっているんだけどなー。お前の中ではまだ終わってないって?やかましいわ。お姉様でもいいから早くこいつをひっぱたいて目を覚まさせてやって!!私の名前勝手に決めようとしてるからこいつ!
「よし!決めたぞ。お前は今日からフラン・ドルだ。」
は?なにその区切りかた!センスの欠片もないよ!!フラン"ドール"ねっ!ドール!ドルじゃないから!そしてスカーレットを地味に外すのやめよ。『今日から改変してやるよお前の名前ww』的なことをする人は私キライかな?さらに言うとずっとエイプリルフール気取ってる奴もキライかな?
「お前は良きエリート戦士として育つだろう。あぁ、我が娘ながら実に才能に満ち溢れている...!」
もうアウトだよこの人。芝居うますぎて逆に引くんだけど。涙もみせっちゃって.......
ねぇ、これ本当なの?...不安になってきた。洒落にならないこと今起きてるの?もしかして
「良かったな...そこいらの下級戦士にならなくて。俺のガキは即他の惑星に送るとよ。チッ...情けねェ」
この部屋にまた誰か入ってきたようだ。姿を見てみると変わった髪型をしており、四方八方に散らばっている形をしている。頭にスカーフを巻き、軽そうなプロテクトアーマーを身に付けていた。いかにも強そうだ。筋肉がすごい。
「まぁバーダックそうカッカすんなって。お前のところの子供もそこで成果を上に見せればチャンスはいくらでもある。上手くいけばエリート戦士より活躍できるかもしれないんだぞ。」
さっきから子供の話をしているが、我が娘ということは私がそうなのか。もしかしなくても。...泣きたい。本当にこれは現実みたいだ。
「どうだかな..フン、もし仮にエリート戦士以上になれたとしてもその頃なったらこの惑星べジータは崩壊しているかもな」
「またお前はそうやってろくでもないことを言う...。少しは応援してやれよ。お前の子供なんだぞ」
「へっ....子供を大切にするお前みたいなサイヤ人が珍しいだけさ」
中々に酷い会話だ。惑星べジータとかいってたけど、なに!?ここってそんな弱肉強食みたいなとこなの?生きて行ける自信ないよ私..。"能力"はできるだけ使いたくないし....お姉様みたいな平和主義者になりたいとこの前目指したばっかなのに。
「そういえば、もうじきこいつら訓練か。」
「実戦なんだってな。正直、まだやらせたくないんだが」
最悪のワードを耳にした。実践?つまり戦えってこと!?はっ!?むりでしょ!私の体こんなに縮んでまだパンチもできないのに!
「過保護な奴だ。たかがハイハイの練習だぞ」
え、なんだ。そういうことね。私はてっきり戦うのかと...
「大猿相手に逃げられるかな。内の子...」
大猿!?貴方たちはなにをおっしゃってるの?多分だけど私の感じ2才くらいじゃない?そんなちっちゃいうちから危ないことさせるとか鬼畜ね!
「..はぁ、貴様の甘さにはヘドがでそうだ。これ以上いるとそいつが移りそうだ。...またな」
「ははっ。任務頑張れよ」
バーダックさんという人はそれを捨て台詞に出ていった。
沢山の不安を私に置いていきました。もう嫌です。泣いてる。私泣いてるよ。
この世界で生きて行ける気がしない。一刻も早く幻想郷に帰りたい。