このオレの拳は赤に染まっている。仲間達を殺され、剰へフリーザの裏切りが起こった。元々気に入らねぇ奴だったさ。あんな奴の下で働かなきゃならねぇのか…ってな。
オレは動かなければならない。アイツを生かしておくわけにはいかねぇ!
「ん?...アイツらはッ!」
目の前には仲間を殺したであろうドドリアの部下が四人程いた。
「...許せねぇ!」
『なんだなんだ?お前は』
部下の一人が此方に気付いたようだがもう遅い!
「だりゃァッ!!」
グシャァッ
『こ、コイツ!』
部下の一人に蹴りを浴びせると周りの奴らも一斉に掛かってきた。
『猿がぁ!小癪な!!』
銃を乱用する馬鹿もいれば無駄な動きが多い奴もいる。こんな奴らにトーマ達はやられたというのか?
「遅い!おりゃぁっ!」
『くぅぅっ!なんて強さだ!』
意外にも呆気なかった。束になろうとオレ一人で片付けられる程度の力しかなかった。
「けっ..何を手こずってたんだか...アイツらは..ッ!?」
突然背後からエネルギー弾が襲ってきた。この戦闘力の高さ並大抵の奴ではない。ドドリアか!?
『ヒッヒッヒッ良く避けたな!』
「ド..ドドリア!」
このピンクのギザギザデブはフリーザの側にいやがった憎ましい野郎だ。
「..フリーザ..様..は本当に裏切ったのか!?」
『ヒッヒィッ...事実を知ったところでバーダック、お前はここで死ぬ。冥土の土産にコイツをくれてやるゥ!!!』
「ま、まずい!!」
ゴガァァァッ!!!
特大のエネルギー弾を避けれずまともに受けてしまった。
「ぁ...がっ...」
『ふん!つまらん!其処で精々息絶えるがいい!』
ドドリアの野郎は去ったか.....くそぉっ!オレはまだ死なねぇ!アイツらの為にも皆の為にも早くこの事実を知らせなくては!
━だァァァァァァッ!!!━
「カ....カカロット...!?」
またあの夢のような奴だ。映像にはカカロットが映っている。オレは痛めた体を引きずり、ポッドに乗り込みながら頭に流れてきた映像を見続ける。
━ハァァァァァァッ!!━
コイツはべジータ王子か?どっちも成長している....。
━
━どうしたカカロットォッ!そんな程度じゃないはずだーっ!━
そこでまた映像は途絶えた。
「これも未来予知という奴なのか..?だとしたらあの時見たフリーザの野郎ンときもっ..!くっ、く...くそぉっ...フリーザは本当に、オレたちを...!」
未来を予知する能力を手にしたがそれはオレに絶望を与えるモノでしかない。トロオの野郎...とんだ置き土産してくれたぜ。勿論、悪い意味でな。
ピッピッピッ
どうやら惑星べジータに着いたようだ。療養を取った後一刻も早くこの事態を知らせなくては!
「な、なんだと!?」
降り立った直後、すぐそこまでフリーザの野郎が乗っている船を確認できた。畜生!早い!早すぎる!
オレは急いでメディカルマシーンに入った。
私は今、ラディッツお兄さんと戦っている。バーダックさんの子らしく、髪色や性格がそれを思わせる。ラディッツお兄さんの戦闘力は私より下だけど実戦経験がない私にとっては良い練習になっている。
私も現在はサイヤ人なので当たり前の如く尻尾も生えているわけだけどこれが弱点だなんて思わなかったから、最初悪戯で子供に握られたときは全身から力が抜けちゃって大変だったよ。まぁ今はラディッツお兄さんに鍛えられて少しは耐性ついたと思う!
...でもやっぱり握られるのは勘弁かな。
『フラン!お前段々攻撃の仕方が上達してきたな!』
「そ、そうかな?ラディッツお兄さんがそう言ってくれると嬉しい!」
『お、おぅ!』
凄く嬉しい!やっと褒められるまでに上達したんだと思うとかれこれ二時間やってただけあるよ!幻想郷に帰ったらお姉様にも教えたい!あと美鈴や咲夜にも!パチュリーは過剰な運動無理だからだめね...残念。
ピピッ
「ぁれ?なんだろう。スカウターが」
突然上空の方角から戦闘力の数値を示してきた。
ピピッ
『オレもだ。....はぁぁ!?!?』
突然ラディッツお兄さんが叫びだした。
「ど、どうしたの!ラディッツお兄さん!」
『ふ、フリーザ様が何故かエネルギーを高めてらっしゃる!』
「そ、そんな!?どうして!」
『わからない...だが此処にいては危険だ。すぐポッドに乗り込め!』
「でもラディッツお兄さんのお父さんとお母さんは!?」
『オレのクソ両親なら大丈夫だろう!フランも早く避難しろ!』
「わ、わかった!」
ラディッツお兄さんに言われるままポッドへと乗り込む私だったが、私はやっぱりお父様を探すべくスカウターで数値化してお父さんの戦闘力を探した。
「お父様どこー!?」
ポッドの飛行機能を使い、探し続けるが見つからない。もう先に避難してしまったのだろうか。
ピッピッピッ ピピッ
「い、いた!!...って空!?」
なんとか見つけることが出来たが何故かフリーザがエネルギーを圧縮している近くにいる。助けなくちゃ!!
フルスピードでお父様の元へと急ぐ。
「けっ...結局はオレ一人かよ!」
この事態を知らせるべくオレはサイヤ人どもにフリーザが裏切ったことを教えたが誰も真に受けなかった。どいつもこいつもくそったれだ!全員地獄に堕ちろっ!
「オレが...この、オレがっ!未来を変えてみせるッッ!!」
『おい!バーダック!』
後ろから声がした。よく聞き慣れている声だった。
「エンダイブ...?おめぇ何しにきやがった!」
『協力しに来たに決まってンだろ!こんな光景みても動かねぇ奴がどうかしてるぜ!』
『おとぅさまぁーーー!』
そしてその後ろからもう一人、ポッドに乗ったままの奴が来やがった。
「...おいお前のガキまでいるぞ」
『フラン!?何しにきたんだ!』
『私もサイヤ人だから手伝う!!』
その純粋な答えに思わず小さい頃の自分をみているようで笑ってしまいそうになる。サイヤ人はこうでなくちゃな。
「おい、フランとか言ったか」
『は、はい!バーダックさん!』
そしてオレはこう続けた。
「お前は邪魔だ。さっさとここから消えやがれっ!」
すると彼女は打たれ弱いのか涙ぐんだが、エンダイブもその通りだと弁解していた。
『わかり...ました..!お父様!バーダックさん!私は意思を継ぎます!貴方達のような立派なサイヤ人に成るために!』
そう言い残し彼女はエンダイブと抱き合ったあと奴の指示の元、ポッドで避難した。
「へへっ...エンダイブ。最後まで良い父親だったな」
『あの子が産まれたから俺は変われたんだ。リザは死んでしまったがあの子と過ごした日々...思い出...全てが宝物さ。昔の俺なんて今となっちゃどうでも良い。』
「そうか。思い残すことがないならいくぞ!!」
『おうッッ!!』
そしてオレ達は渾身の思いで叫ぶ。
『「フリィィィィザァーーーッ!!」』
『出てきやがれーーッッ!!』
「オレは貴様が許せねーーッッ!!」
すると宇宙船の上部のハッチからあの憎たらしい顔が出てくる。
『ホッホッホッ』
その不気味な笑い声と共に出された指からの特大のエネルギーの塊はまるで宇宙全体が揺れているかのような圧を出す。
「へへ...これで全てが変わる」
『この惑星べジータの運命...!』
「この..オレ達の運命...!!」
『フランの運命...っ!!』
「カカロットの運命っ!!!」
『「そして」』
それぞれ片手にエネルギーを詰め込み、二人分の力を組み合わす!!
『「貴様の運命もッッ!!」』
最大まで高めたエネルギーを今放つ!
『「これで最後だーーーァァァッッ!!!!」』
ギュィィィィィンンン
だが
『ホッホッホッ..ホーッホッホ!!』
フリーザの特大エネルギーボールによって吸収されてしまった。
「な、何っ!?」
『ば、バカな!!』
情けねえ事にフリーザの圧倒的な力に成す統べなく、敗れてしまった。だが、オレには切り札がまだある!!
「ぁぁぁあーーっ!!」
ゴォォォォッ
「ああ、ぁ....カ...カ..ロッ、ト...」
ジュゴォォォォ
「カカロットよーーーッッ!!」
カカロットよ...このオレの意志を継げ!
サイヤ人の...惑星ベジータの仇を、お前が討つんだっ!!