SAO 剣鬼と呼ばれる男   作:烟月

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作者に文才ありませんので余りご期待はされぬように...(笑)
書いてみてやっぱり思うんですけど他の作者さん方凄いですね...(笑)


始まり

『諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊される』

 

それを聞いたとき、(ルフト)は笑った。

ありえない等、そんな下らない意味ではない。

それはただの喜び。

腹の中では抑えきれなかった喜びが顔に出てしまったのだ。

このゲームで死ねば本当に死ぬ。

その可能性を示唆され笑う。

他の奴からすれば、それは恐怖でしかないだろう。

当たり前だ。人間はそんなに強くない。

でも、俺はただ笑う。

面白いじゃないか、と。

これは、ゲームだ。

だが、ゲームではない。

ここで起こった死は共有される。

ゲームでの俺の死は現実での俺の死。

つまり、デスゲームだ。

命を賭けたゲーム。

大変結構!気が狂ってる?

そんなの知ったことか!

俺はただ、その時さえ面白ければそれでいい。

自分の()という危険(リスク)を背負って俺はこのゲーム(現実)を楽しもう。

 

『諸君がこのゲームから解放される条件は、たった一つ。先に述べたとおり、アインクラッド最上部、第百層まで辿り着き、そこに待つ最終ボスを倒してゲームをクリアすればよい。その瞬間、生き残ったプレイヤー全員が安全にログアウトされることを保証しよう』

 

目指すべき場所は示された。

アインクラッド最上部。

ならば、少しでも時間が惜しい。

そう思い俺は広場の外側、出口の近くに少しずつ移動する。

 

『それでは、最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう。諸君のアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれ給え』

 

どういうことだ?

そう思いながらも、俺は右手の指二本を揃え、真下に向けて振るった。

出現するメインメニューからアイテム欄のタブを叩き、表示されていた所持品リストの一番上にそれはあった。

そのアイテム名はーーーー《手鏡》

なぜ、手鏡?

そう思いながらも、それをタップし浮き上がった小ウインドウからオブジェクト化のボタンを選択。

すぐに小さく、四角い鏡が出現する。

不思議に思いながらもとりあえず手に取る。

ーーと。

急に出現した白い光に呑み込まれ、視界がホワイトアウトする。

しかし、すぐに光は消え、元の風景が......。

風景は変わっていなかった。

しかし、周りにいたプレイヤーは別だ。

数十秒前までは、いかにもゲームです。

というような美男美女のプレイヤーの群れだった。

しかし、今ここにあるのはそんなものではない。

この手鏡で自分の顔が現実と同じになっている事に気付いた。

つまり、今こにいるのはファンタジーのような美男美女の群れではない。

恐らく、皆現実の姿に変わって...いや戻されたのだろう。

これは、現実である。

ただそれだけを認識させる為に。

 

「ハハッ...。全く...悪趣味なことしやがる...」

 

まぁ、お陰でこれが現実だということを更に実感できそうではあるがな。

 

『諸君は今、なぜ、と思っているだろう。なぜ私はーーーSAO及びナーヴギア開発者の茅場晶彦はこんなことをしたのか?これは大規模なテロなのか?あるいは身代金目的の誘拐事件なのか?と』

 

そんな訳がない。

いや、むしろそんな理由なら見つけ出してぶん殴る。

大規模テロ?

それをするならばここでまだプレイヤー達を生かしておく理由がない。

身代金目的の誘拐?

ナーヴギア等の開発で大金を得ているであろうこの男がか?

する意味がない。

ならば、何だ?

この男の目的は?

 

『私の目的は、そのどちらでもない。今の私は、すでに一切の目的も、理由も持たない。なぜなら......この状況こそが、私にとっての最終的な目的だからだ。この世界を創り出し、観賞するためにのみ私はナーヴギアを、SAOを造った。そして今、全ては達成せしめられた。』

 

......。

そうか。

目的があってしたのではない。

この状況こそが目的...。

そりゃ、わかるわけがない...。

 

『......。以上で《ソードアート・オンライン》正式サービスのチュートリアルを終了する。プレイヤーの諸君のーー健闘を祈る』

 

最後の一言が、残響を引き、そして消えた。

深紅の巨大なローブ姿が音も立てずに上昇し、システムメッセージと共に消えた。

NPCが奏でる音楽が遠くから近づいてくる。

それを合図にしたかのように俺は広場の外に出る。

まずは生き残る為にも自分を強化せねば話にならない。

その為にもまずはレベルを上げなければならない。

ならばこの場でもたついている場合ではない。

広場から聞こえる数多のプレイヤー達の叫び声を聞きながら。

俺はフィールドへと走り出す。

このゲームを楽しむと、俺はそう決めたのだから。

 

己の命を賭けて楽しみ、戦う。

デスゲームは今ここに始まった。




えー...
改めて見ると主人公の落ち着きぶりが凄い...(笑)
いきなりのデスゲーム開催宣言で普通あそこまで冷静でいられるもんなんですかね...(笑)
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