「へぇ、ここがAクラス……僕の新しい学び舎かぁ~」
とりあえず思った事は、デカイ・眩しい・豪華。
この文月学園でトップクラスの頭脳が集まるだけあってその内装はかなり手を込んで作られている。
教室の前面には、学園都市の最新技術が詰め込まれた大型スクリーンが設置され、天井は遮光と減光を切り替えられる特殊ガラスがはめられている。……いくらかかったのかも想像がつかないってこの事を言うんだね。
そしてこれは完全に副産物になるけど、Aクラスに入れた生徒は、個人用の冷蔵庫・エアコン・ノートパソコン・リクライニングシートが支給される……。
A以下のクラスと設備に雲泥の差が有り過ぎでしょ!?
……とまぁ、一瞬そんな構想をクラスの前で巡らせていると霧島さんから声が掛かったんだ。
文月学園内でも屈指の美貌を持つ彼女だけど、男と付き合っているって話を聞かないんだよな、これが。
「……吉井もこのクラス?」
「うん。まぁ、僕の実力を持ってすれば『絶対無理ね』簡た…ん?」
自慢げに鉄人かた手渡された封筒を渡そうとするとその背後から秀吉が現れた。
「あれ? 秀吉もこのクラスなの?」
「なっ、あんな愚弟と一緒にしないでもらえる!
私は、アイツの双子の姉で
……秀吉、お姉さんが居たなんて僕聞いてないよ?
「兎に角!! 今すぐに荷物を持って自分のクラスに行きなさいよ!」
「あのー、僕このクラスなんだけど……」
「嘘ね」
「嘘じゃな『……吉井、時間が無い』い…って本当だ」
只今の時刻、八時二十八分。
朝礼の開始――八時三十分。
「ま、マズイ!!」
「じゃぁ、証拠を確認しようじゃないの」
急いでAクラスに入ろうとすると、視界に茶封筒が入った……勿論、『吉井明久』と書かれた僕の物だ。えっ!? 木下さんどうやって僕の制服の内ポケットに仕舞った
「えっと何々……『吉井明久 Aクラス』……」
「ね? 本当だったでしょ?」
「……二人とも、時間」
霧島さんに促されて僕もAクラスの扉をくぐる。その後ろを木下さんがトボトボとついてくるけど、何でだろう…?
――――――
それから数時間後……
「やっと来たか、新学期初日から遅刻とは良い印象を与えられないぞ」
「スイマセンねェ……道迷った挙句スキルアウトにつるまれて事後処理面倒だったンですから。
あ、はい、これ。遅刻証明書」
「むぅ、そういう理由があったなら強くは言えないが、これから程ほどにな」
「へーい」
全く、新学期初日から遅刻とは流石の俺も驚いた。しっかりと証明書まで準備してくる所を見ると、こんな場面に何度も遭遇していると見たほう良いだろうな。
……しかし、普通の
左袖に付けられている腕章は、盾の紋章に拳と…歯車? これがこの転校生のトレードマークだろうか。
(今の転校生が最近
「♪~♪~♪~」
これから、この学園に嵐が舞い降りますよ……後はお願いします、高橋先生。
ちなみに鉄人が言っていた『委員長格』とスキルアウトの『風紀委員長』は意味が同じとなります。
スキルアウト=畏怖の意味で
風紀委員・警備委員=尊敬と羨望の意味から。