異世界転生したカズマは召喚師になりました。   作:お前のターン

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叫びます。とにかく叫びます。
ダクネスの変態っぷりは原作を越えます、はい。ドン引きさせるどころか恐怖を植え付けます。
あと、ゆんゆんもちょっと大胆になってます。


ただ叫ぶだけの物語

例の変態とネロの一騎討ちが行われる事になった。

だが、勝敗が見えている戦いだ。ネロは魔王軍幹部と互角以上に戦える実力を持つ。対するダクネスは駆け出しのクルセイダー。ネロが敗ける可能性など微塵も無いのだ。

 

「とはいえ、相手はあの変態だもんな……。変に感化されなきゃいいけど」

「ぬ?どうかしたか、カズマよ?」

「いんや。ネロは今日も超絶可愛いなって思っただけだよ」

「うむ!そうであったか。ならば、余を甘やかすがよい!」

「おう、よしよし……」

「ぬふふ、くすぐったいのだ……」

 

ネロは大丈夫そうだ。いつも通り、簡単に乗せられてくれるし、手懐けやすい。こうして、頭を撫でてやるとすこぶる気分が良くなるそうだ。

 

「……カズマさん、何してるんですか?」

「ん?ああ、今日もネロが可愛―――って、どうして俺を射殺す様な目で見るんだよ?」

「どうして……?それはこっちの台詞ですよ。例の件を無視して二人の決闘に着いてくるだなんて…………早くくださいよ?」

「…………そんなに欲しいのか?」

 

ゆんゆんの目が怖い。

据わってるというよりは飢えている感じだ。う~ん、どうしてこの子はこうなってしまったのだろうか?

言いたいことは分かる。欲しいのは俺の服だろう。

だが、何故早まる?

 

「カズマさん……意地悪しないで早く下さいよ?わたし、もう……限界なんです」

「え?えっと……?何が?」

「私が週4でアレしてることはご存知ですよね!?…………もう、もう駄目なんです。我慢の限界なんです。目の前に美味しそうなご馳走をちらつかされて勿体ぶられることがどんなにつらいか……分かりますよね?」

 

いや、分からん。

まず、俺の服を馳走と申すかこの子は。ナニしてるとはジャンヌから聞いていたが、ついに俺本人にねだりに来たか……。

 

「カズマさん…………カズマさん、カズマさんカズマさんカズマさんカズマさん!!!」

「ちょ、待って!ストップ!!お座り!!!」

「…………………………………………………………………………待ちましたよ?」

「あ、うん。そだな」

 

どうしよう?ゆんゆんがやんやんになった。

軽くホラーだな、これ。年端のいかない少女に迫られるのは悪くないが、これだと普通に怖い。

断ったら何されるんだろうな?

 

「カズマ?ゆんゆんはどうしてカズマの服を欲しがっているのだ?」

「ん?ネロは知らない方がいいと思う」

「むっ!?何故だ!申してみよ!!」

「いや、だってなぁ……」

「お洗濯するんですよ。カズマさんは放っておくと溜めますから」

「そうなのか?……むぅ、そうならそうと言えば良いものを」

 

それっぽく言って誤魔化したか。

最近のゆんゆんは遠慮が無いからな……。出会った当初はもじもじしてたのに、最近じゃナニするから物寄越せとまでねだってくる始末。

 

「まさかゆんゆんが痴女だったとは……」

「カズマさんだって大概じゃないですか?ジャンヌさんから色々聞いて知ってるんですよ?」

「え?…………例えば?」

「………………か、カズマさんのおっきな聖剣を私の…………その、あの…………あそこに入れる、とか?」

「なんと!やはりおなごに聖剣が収まるというのか!?どうすれば出来るのだ!!?」

「あ、違います……!ネロさんは知らなくていいですから!」

ふむ、流石はネロだ。この子がいればゆんゆんは思うように素が出せない。まさにネロ様々だな。

 

「さてと、そろそろいくか?」

「うむ、そうするとしよう」

 

これから向かうのは変態の待つ場所、草原エリアだ。

どうしてそこを選んだかと聞かれれば特にこれと言った理由はない。強いて言えば、ネロの戦う所を野次馬無しで見たいと思った。凄腕剣士の戦い方を見ておきたい。

これはきっと、『憑依』スキルにおいて役に立つだろう。

 

「ところで、勝った場合は何を要求するつもり何ですか?」

「ん?…………ああ、特に考えてないな」

 

勝者が敗けた方に一つ要求するみたいな賭けなのだが、相手はまぁ……あっち系をご所望らしいが、こちらには特には無いのだ。

 

(その時点で賭けとして不成立だと思うんだが……)

「…………カズマさん?」

「ああ…………あれだ、適当にパシる」

「…………エッチな事を命令するつもりですね?」

「いやいやいや!!!どうしてそうなる!!?」

「見ていたらわかります!カズマさんのダクネスさんを見る目は嫌らしいです!!不潔なんです!!!」

「はぁ!!?嘘つけ!お前な、俺の事が好きだからって嫉妬し過ぎたろ!!?」

「っ……!!!?あ、ええと……あの……その、うう……………………ごめんなさい」

「え?お、おう…………すまん。熱くなりすぎた」

「お主たちは本当に仲が良いな。本当は付き合っておるのではないのか?」

 

ゆんゆんは顔を真っ赤にして俯いてしまった。二人でこういう雰囲気になると辛いものがあるが、ネロがいるとどうにか場の空気を取り持つことができる。たまにネロ本人が茶化しに来るが、彼女は純粋ゆえに安心できる。何処ぞの聖女みたくズバズバ言ってこないあたり、マジ天使。N・M・T(ネロマジ天使)だ。

 

「しかしカズマよ?……その、エッチな事はやめぬか?」

「しないって!どんだけ信用ないんだよ……」

「そうとは言ってはおらぬ!ただ……カズマがそういう事をするのを見たくもないし聞きたくもないのだ。…………我が儘かの?」

「いや。そんな事はないと思うぞ。俺だってゆんゆんやネロとそういう関係になりたいとか言い出すやつがいたらぶっ殺すもん、やっちゃうよ?」

「カズマさん…………それは素直に喜んでいいんですか?」

「おう、誇りに思ってくれていいぞ」

「は、はぁ…………?」

 

どうにも腑に落ちないゆんゆんだが、俺としては割りとガチで言っているつもりだ。

その後、ほどなくして約束の場所へと向かった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「ようやく来たか」

 

草原エリアへ行くと、既に興奮状態のダクネスが剣を地に突き刺して待っていた。

もうこの時点で帰りたいと思ってしまう俺だが…………仕方無いので応答してやる。

 

「お、おう…………来てしまった」

「しまったとはなんだ、まるで来たくなかった、という風に聞こえるが?」

 

そうですが、なにか?

 

「……まぁいい。そちらの方は準備は出来ているのか?」

「うむ!余は既に準備万端だ。何時でもかかってくるがいい」

「ほう?余裕綽々という感じだな?…………余程腕に自信があるとみた」

「ふむ、謙遜するでない。お主とて―――」

「そして私はこんないたい気な少女に一方的に痛め付けられ、鎧を徐々に徐々に剥いでいき、裸よりも扇情的なイヤらしい姿に剥かれるのだな…………んんっ!!!はぁ……はぁ……更には余りの力の差に蔑みの目で見られ、『この豚め!』とか『どうした雌豚が!』などと罵られるのだな…………!」

「……………………何を言っているのだ?」

「はぁ…………!!!最後には賭けに敗けた私は、あの鬼畜のカズマにあれよこれよと卑猥な命令を浴びせられ、心身ともにエロい目に合わされ犯されていくのだな…………!?」

「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………余はどうすれば?」

 

余りのダクネスの変態ぶりに、あのネロでさえ反応に困っている。そりゃそうだ、誰だって困るわ。こっちは戦いの前の問答みたく話してるのに、あいつは自らの変態癖を一方的に暴露してくるんだ。話しづらいし、どんな顔をして何を答えたらいいのかまるで分からん。

まるで意味が分からんぞ!

 

「えっと…………とにかく始めようぜ?」

「うむ、そうだな。早いに越した事は―――」

「ああっ!?動けなくなるまで痛め付けられた私は歯向かう事が出来ず、されるがままに卑猥な事をされて辱しめられた上に―――」

「うるせええぇぇぇぇぇ!!!いいから始めろ変態ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

「な、なんという罵倒…………!!?」

 

くそったれが!なんて変態っぷりだ、話が全く前に進まんぞ!!?ネロもゆんゆんも余りの言動のおかしさに返す言葉もなく絶句してるんだが!?

その後も何度か怒鳴り付けて急かしてみたものの、喜ばせるだけで何の進展も無かった。

 

「はぁ……はぁ……どうした?もう終わりか?」

「………………あの、まじで早く始めません?俺が悪かったですから、お願いですから、普通に始めてくれません?もう疲れましたし、帰りたいです。……………………お願い」

「ふっ、いいだろう!だが、私はクルセイダーである以前にエリス様に使える信徒だ。この様な年の端のいかない少女に刃を向けることはできん」

「はっ?今さらなにいってんだよ。まさか、お前最初から勝つ気が無かったのか?」

「勘違いしてもらっては困る。要は私ではなく、その者に敗けを認めさせればいい」

「ど、どうやって…………?」

 

俺は、自分で質問しておきながら薄々気づいていた。

こいつがまたろくでもない事を考えていることに。

 

「簡単だ。とにかくその者から攻撃を受け続ければいい。いくら攻撃をしても倒れぬ敵、そう思わせて戦意を挫く。これが私の勝利への道だ」

「いや、待て待て。それだとお前の方が圧倒的に不利―――」

「構わん!!!いいから早くご褒美―――ではなく、攻撃をしてこい!!!!」

「そっちが狙いか、この変態がああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

なんなんだよこいつ!!?

考える事がとにかくおかしい!なに、攻められたい?ご褒美?正真正銘のドM女か!?

ダクネスは、剣を抜き構えた。だが、対するネロは動揺しまくり。目が軽く泳いでいる。なんかこう…………『え?この人大丈夫?』とか『え?なんか怖い……』とか思ってそう。

というか、一周回って普通に怖く思えてくる。

 

「で、では行くぞ…………?」

「さぁこい!かかってこい!!好きなだけ打ち込むがいい!!!」

「え、えっと…………そ、そりゃ!」

 

あからさまに分かるぐらい手加減を加えてネロが剣を振り下ろす。それでも雑魚モンスターを一掃出きるだけの威力はあるのだが、ダクネスは剣で軽々と受け止めた。

 

「効かん!どうした、この程度か!?もっとビシバシ打ってこい!!この私を屈服させてみろ!!!?」

「な、なんと強靭な精神……!よもやここまでとは…………ではこれでどうだ!?」

 

今度はさっきよりも段違いの威力だった。恐らくは御剣の振るう一撃よりも威力があったと思う。振り下ろされる剣からは途方もない量の魔力が込められ、ダクネスが受け止めると地に亀裂が走り、風がざわめき大気が震えた。

 

「くっ……!?なんと重い一撃、だがこれしき!!」

「な、なんと…………!?これも効かぬか。お主、言動によらず大した実力の持ち主だな」

「はぁ……はぁ…………気持ちいい、ふひっ。もっとこい!いや、もっと強いのを頼む!!!」

 

遂にお願いしてきやがった。

確かにネロの言うとおり、頑丈だし多少は強いのだろう。だが、前情報でクリスからダクネスが攻撃の当たらない奴だと知っている。クルセイダーとは見かけだけのただの変態だ。

これ以下はあってもこれ以上はない。

 

「お主、何故頑なに攻撃を受けだがる!?」

「知れたこと!ご褒美だからだ!!!」

「な、何を言っておるのだ…………!?」

「駄目だネロ!その変態の言う事に耳を貸すな!!」

「変態…………!!?ああ、なんという罵倒。もっと、もっとだ!もっとしゅごいのをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

「逃げろネロおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

「く、来るでない!!!お主、こっちに来るでないぞぉ!!?」

「待つのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ネロもようやくダクネスの異常性に気づいたのか敵前逃亡を始めた。

いや、でも仕方ないと思う。むしろこれでいい。ネロには穢れを知らないままでいてほしいからな。間違ってこの変態に毒されたら大変なことだ。俺は容赦なくこの変態に仕返しを…………って、それすらご褒美の内か。嫌になるな、ホント。

 

「はぁ、はぁ……!どうした!?打ってこないのか!!?もっと強いのは打てんのか!!?」

「う、打てない事は無いが…………おぬしが死んでしまうぞ!?」

「構わん!!!ご褒――ではなく、勝負というのなら甘んじて受けよう!!!」

「か、カズマ!こやつ、何処かおかしいぞ!!?」

「大丈夫だネロ!何処かと言わず全ておかしいから!!とりあえず逃げるんだ!!!」

「ふひっ!にがしゅものかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

いやいやいや!何で受ける側が追いかけてきてんだよ!?おかしいだろ、むしろ攻撃くるまで永遠にまちぼうけてろよ!!?

つか、ネロもネロで逃げろとは言ったけど何でこっち向かってきてんの!?頼むから変態引き連れたままは勘弁してくれ!!?

 

「カズマさん、こっち来てますよ……!?」

「あ、ああ…………よし、ゆんゆん。やれ」

「えっ!?何をですか!!?」

「何でもいいからとりあえず攻撃魔法だ!あの変態からネロを救うんだよ!!」

「わ、わかりました……!」

 

この際勝負とか賭けとかは無視だ。無垢であるネロをこれ以上変態で汚されてなるものか!鬼畜と呼ばれようが変態と呼ばれようがどうでもいい、俺は全力でこの変態を止める!!!

 

「ゆんゆん、行け!」

『ファイアボール!』

「あ、あちゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 

火球がダクネスに直撃するが、喜びの奇声をあげながらもう突進を続ける。

 

「これならどうだ!」

『バインド!!』

「あんっ……!?」

 

予め用意しておいたロープを投げ、バインドで縛り効果を加える。見事にクリーンヒットしたのだが…………ジタバタしながら喜んでやがる。

 

「はぁ…………これで、止まったか?」

「うぅ……怖かったぞ、カズマ」

「よしよし、もう安心だ――」

「だがきかーーーーん!!!」

「「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ!!?」」

 

こいつ!!?馬鹿力で振り切りやがった!!!なんて奴だ、ただ硬い奴かと思ってたが、力も有りやがるとは!!?

 

「さぁ、もっともっと強めにくるがいい!!!」

「ゆんゆんー!!!ヘルプーー!!!!」

『カ、カースドライトニング!!!』

「んきゅうぅぅぅぅぅぅんんん!!!?しゅ、しゅごいのだああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

「にげろおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

このクルセイダーはどうしてか硬い。とにかく硬い。後日談にはなるが、元々魔法に強い加護持ちだったらしい。しかし、こいつの堅さは加護だけじゃない。むしろ加護だけでは説明が付かない。理由は簡単だ、こいつが常軌を逸した変態だからだ!いまだかつてここまでの変態には出会ったことがない、いや普通に会いたくなかった!!

 

「頼むからくるなよおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

「断る!勝負はまだついていない!!早く攻撃を喰らわせるがいい!!!さっきの炎魔法か!?それとも稲妻で私の肉体を焼くのか!?どっちだ!?早くこい!!!」

「カズマさん!矛先が私に向いてますけど!!?」

「すまんゆんゆん!オレたちに構わず逃げるんだ!!!」

「それだと確実に私の方に寄ってきません!!!?嫌です、私もカズマさんと逃げます!!!」

「よせゆんゆん!お前一人の犠牲で俺達は救われるんだ!!それにボッチは慣れっこだろ!!?ゆんゆんは一人でも頑張れる強い子だろ!!!?」

「好きでぼっちだった訳じゃありませんし、そういう言い方は止めてくださいよ!!?私だってまだまだ子供ですからカズマさんみたいな素敵でイケメンな男性がいないと駄目なんです!!!」

「お前、俺がおだてられれば何でもやる奴だと思うなよ!!!?俺は男女平等を願う者として、戦略的にゆんゆんを餌として使わせてもらうからな!!!? 」

「ふひっ!楽しくなってきたぞおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

「うるせええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!こっちはちっとも楽しくねぇぞおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

もう無茶苦茶だった。

俺はネロの手を引いて全速力で逃げる。しかし、囮にしたゆんゆんが俺達を追ってくるから必然的にあの変態も追ってくる。

………………もうやだ。

 

「カズマさん!カズマさぁぁぁん!?お願いですから助けてください!!!」

「すまんゆんゆんお前はもう無理だ助からないだからここは非常な決断かもしれないが苦難の末にお前を捨てることにした諦めて変態に付き合ってくれ!!!」

「そんなあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」

「ふふふ、またしても私はいたい気な少女に痛め付けられるのか…………!?たまらん!こい!!どんとこい!!!」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!お願いですから許してください!!!!カズマさんならもっとはげしい攻めを知ってますからぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「あっ!!?おまっ、俺を売るなよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!?」

「なんと!?ならば予定変更!!カズマ、貴様だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

1時間後…………

 

「はぁ……はぁ…………もう、やだ。やめてください、お願いします」

「なんのこれしきっ!どうした!まだやれるだろう!?」

 

この変態はいまだに健在、ピンピンしていた。俺とゆんゆんは既に疲労困憊状態。ネロは辛うじて逃がした。

 

「ゆんゆん…………動けるか?」

「…………すいません、無理みたいです」

「…………だよな」

「カズマ、私はまだお前からご褒美を受けていないぞ!?」

 

もう隠語すら使わないんだな…………こいつ。

俺とゆんゆんが地にべったりと伏しているのに相変わらず要求してくる。地味に片手に剣を持ってるから怖いんだが、特に目が。

 

「ダクネスさん、どうしてそこまで虐められたがるんですか?」

「嬉しいからだ!」

「は、はぁ…………?」

「諦めろ、こいつの理性は俺達じゃ量れない……」

「ジャンヌさんを呼んでくるべきでしたね……」

 

うん、そうだな。そうするべきだった。あのドSなら相性抜群だから解決してたかもしれない。初めから純情なネロで来ることが間違いだった。

 

「あの、俺達もう動けないんです勘弁してもらえませんか?」

「ならば、私の勝利ということだな?」

「もう、なんでもいいです……」

「ふひっ…………!」

 

ダクネス氏歓喜の表情なう。

もう嫌な予感しかしませんっ!!!

 

「ならば特上のご褒美プレイを要求しよう!!!」

「「えっ?」」

「今日のようにいたい気な少女に痛め付けられるのも悪くないが、やはり見下すような目で見られながら蔑まれ、辱しめられ、痛め付けられるのがいい!むしろ推奨だ!!激しく望む!!!だから、カズマよ!!!?」

「…………はい?」

「明日は1日私にご褒美プレイをしてくれ、公衆の面前で」

 

俺の中で、何かが壊れた音がした。

 

「…………カズマさん?聞こえてます?」

「ハハハ、ア~シタゴウウニナ~レ☆!」

「カズマさん!!?」

 

カズマは壊れた。

返事はあるが屍の様だ。

「カズマさん!?聞こえてますか!!?カズマさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!?」

「はは…………ははは、ははははは!!!もう、いいや。終わった。終わった!!!」

 

魔法の呪文

『モウ、ドウニデモナ~レ☆!』

これを使えば大抵の事はどうでもよくなるぞ!

※精神が崩壊した方に限ります

 

翌日、俺は制約に従い…………公衆の面前でダクネスを痛め付けた。

正しくは痛め付けさせられた、だ。

もうなんというか…………皆の僕を見る目が冷たいです、はい。警察は来るわ、ギルドの運営陣も来るわ大変でした。

どうにか刑務所の方で説明は聞いてもらえたので、俺にも弁明の余地ありと見なされ解放された。

事の事情を知らない連中には説明して回った。それでも、女性冒険者から蔑みの目で見られることに変わりはなかった。

……………………俺は悪くないのに。

 

あれから、俺はダクネスを見ると逃げるようになった。体が、脳が、本能が命じるのだ。逃げろと。

そして、俺は今日もほそぼそとギルドのテーブル席の片隅でシュワシュワを飲んでいた。

 

「………………はぁ、世界滅びねぇかな?いっそ消えねぇかな?人理焼却術式発動しねぇかな…………」

「何を怖いことを言っているんですか…………?」

「…………ぐすっ」

「よしよし、カズマさん。私がいるから大丈夫ですよ?」

「ううっ……カズマ、オウチカエル」

「…………あの、私達がいない間にその男に何があったのですか?」

 

俺とゆんゆんのやり取りに不安を覚えたのか、今まで全然、いや全く役に立ってくれなかっためぐみんが聞いてきた。

 

「…………変態にトラウマを植え付けられた」

「すいません、全くわかりません」

「めぐみん、カズマさんは心に傷を負ったの。聞かないであげて」

「しかし、いつまでもそんなウジウジされては困ります!私は早く冒険に出たいのですから……」

「はぁ…………そんな日々があったっけか?」

「どうしたんですか!!?いつものカズマみたく、私やゆんゆんにセクハラ発言や行為をしてみたらどうですか!らしくないですよ!?」

「セクハラ?…………なにそれ、美味しいの?」

「…………本当に大丈夫ですか?」

「…………カズマさん」

 

はぁ…………懐かしきかな冒険者ライフ。

いまの俺にある新しい記憶は、変態には迫られる記憶と、変態のせいで変態扱いされた記憶、果ては変態のせいで犯罪者にまで仕立てあげられそうになった記憶事だけ…………。世界とは無情なり、悲しきかな俺の冒険者ライフ。

 

もうやめて、カズマさんのライフは0よ…………。

 

「ねぇ、カズマ?あんた大丈夫?生きてんの?死んでんの?」

「…………………………は?」

「『は?』じゃないわよ。ちゃんと生きてるのか聞いてるのよ」

 

目の前にはいるのは懐かしのジャンヌ…………。

 

「あんた、目が死んでるわよ。ついに変態にジョブチェンジしたって聞いたけど、鬱にでもなったの?」

「…………………………………………………………………………………………………………………………………………ジャンヌ、君に決めた」

「は?いきなり何言って――」

「おおーーーい!ダクネスぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!今日からお前へのご褒美はジャンヌが担当することになったから!!!!」

「はぁ!!?何をいきなり訳のわからない事を――」

「逃げるぞゆんゆん、めぐみん!!!」

「はい!」

「はい?え?あの、説明を――」

「いいから逃げるの!!!」

「はいっ!!!」

 

俺は無我夢中で走り抜けた。

 

「ちょっとカズマ!!!あんた、どうして逃げんのよ!!?せっかく人が心配して声かけてあげたのに――って、あんた誰よ?」

「ふひっ!今日のご褒美ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」

「なっ!!?ちょ、何よこの巨乳美人!?何で私に向かって突撃して来るのよ!!?ちょ、やめなさい!あっちに行きなさいよ!!く、来るな~!!!」

「はぁん…………!!!今日はいったいどんなしゅごいプレイをしてもらえるのだ!!!?」

「き、きもっ…………!?カズマ、ちょっとカズマ!隠れてないで助けなさいよ!!え?ちょ……あんた、そんな逝った目で近寄らないでよ…………何よ、何する気よ!!?」

「さらばジャンヌ、お前の事は忘れない…………ぐすっ」

「カズマぁぁぁぁぁぁ!ちょっとカズマぁぁぁぁぁぁぁ!!カズマぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

「ふひっ!にがしゅものかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

その後、美しい二人の女性が如何わしい行為を公衆でしていたと通報があったらしい。

 

 

 




ララティーナお嬢様はいつだってぶれない。
変態の変態による変態の為のご褒美…………それだけが彼女の望み。
ダクネス、恐ろしい子…………!

では、恒例のあれ

うむ、日本のローマ帝国民よ、元気にしておったか?

余は元気である。最近は全く知らない未開の地に召喚されたが滞りなくやっておる。
最近出来た仲間に聞いた話だが、どうも聖剣がおなごの体に収まるというのだ。知人に聞いてみたが誰も言葉を濁して話してくれぬ。…………誰か教えてくれるものはおらぬものかの?
…………ぬ?何?カズマなら出来ると?でかしたダストとやら!今から頼んでくるぞ!!!
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