教習とバイト漬けの日々…気づけば一ヶ月以上過ぎていた…。どういうことなの…。
早い展開ですが、ここから少しずつ内容は濃くなっていくかと思います。
…序盤から強すぎるキャラって扱いに困るよね(白目)
かくも活躍しづらい場
敵襲撃事件の翌日が臨時休校になった、さらにその次の日。
「皆、おはよう」
脳無にボコボコにされ、視力の低下どころか、しばらくは動けないことも予想されていた相澤は、全身を包帯でぐるぐる巻きにされた状態で朝のHRに来ていた。
凄まじいプロ意識だな。
「相澤先生、その…大丈夫…なんですか?」
「俺の心配などいらん。それよりも、次の戦いが迫っている」
麗日さんの心配する声を一蹴した相澤先生から、次の戦いという物騒な単語が言い渡された。
先日の敵襲撃を受けての、新しい戦闘訓練か?
「雄英体育祭が迫っている!」
「クソ学校っぽいのキター!!」
芦戸さんや上鳴と言ったメンバーが一斉に声を上げる。
…何故だ。なぜ僕の苦手なタイプの行事ばかりが連続するんだ…。
広範囲殲滅タイム測定とかだと負ける気がしないのに。2秒で終わらせてやる。
「先日の敵襲撃事件の事も踏まえ、警備は例年の5倍。あえて一大イベントをそのまま開催することで、警備の盤石性を世間に知らせるためだ。もちろん、出任せではなく本当に5倍にするので、君らは安心してていいよ」
「流石雄英」
「どっからお金湧いてるん」
麗日さんの言う通り、雄英の懐事情は本当に謎に包まれている。
大規模な演習場を幾つも持っており、大量の仮想敵を抱えている。
それに加え、ヒーロー科の教師は揃いも揃って有名ヒーローばかり。
…漁ったら何かやばいものでも出てくるんじゃないだろうか…。
「そこまでする理由は知っているとは思うが、プロヒーローと世間へのアピールのためだ。衰退したオリンピックに代わり、大衆に見られる雄英体育祭で活躍し、それがその後の職業体験に生きてくる」
相澤先生の言う通り、この雄英体育祭はこれ以上と無いアピールの場だ。
実際、この体育祭で活躍した生徒は、将来ヒーローとしての何かしらの功績を挙げている。
トップヒーローは学生時代から逸話を残す、という風潮の最たる例の一つだ。
「普段から準備をしていても油断をせず、準備をしていないならこの二週間、十分考えて過ごすように。以上」
一切の無駄な言葉を言うこと無く、相澤先生は教室を後にした。
体育祭、か。丁度いい。苦手とは言ったものの、今開発している技のお披露目には持ってこいの場所になるかも知れない。
しっかりと準備して臨むとしよう。
◇
―二週間という短い時間は一瞬で過ぎ
「や、やべぇ…。緊張してきた…」
「いつも通りで良いんだよ、峰田君」
「了解だぜぇ…。うぉっ!あっちの観客席にスゲェナイスバディなお姉さんはっけ―」
「テオ・ラディ…」
「おいらが悪かったです」
峰田君の頭のもぎもぎが2個程消滅しかけた、連絡通路。
公平を期すために戦闘服の着用を禁止された雄英体育祭。ついに迎えたその当日、僕達1年A組は1年の先頭を歩いていた。
「そんな所で土下座していたら邪魔だよ?」
「お、お前がテオ・ラディスなんて撃とうとするからだろ!?」
「そもそも、君がセクハラ発言をしなければいい話じゃないかい?」
「本当に白本さんが峰田さんを抑えてくれて助かりますわ」
僕が風紀委員に就いてからと言うものの、クラス内外関わらず女子に感謝されることが多くなった。
何故か、という理由を調べた所、僕が峰田君の最大の抑止剤になっているらしい。
…逆にテオ・ラディスを撃とうとするまで、実行に移そうと考えていること自体がマズイだろう…。
「てかよぉ、男なら分かんねぇのか!?」
「あぁ。誰彼構わず発情するような男にはなりたくないね」
「ダメだ、おいらとは全く別ベクトルだ…。誰か分かってくれる奴は…」
「峰田君の趣味を否定する訳じゃないが、人の気分を害するのは良くないと言ってるだけだよ?」
「ごふっ…」
緑谷君や、他の友人達からは良く「枯れている」と言われている僕だが、流石に峰田君のそれは振り切り過ぎだと思う。
「峰田も白本も、良くそんなリラックス出来てるな…」
「峰田君の緊張を解そうとしたらこうなったんだ」
「爆豪とか轟もあんま緊張してないみたいだし…。やっぱこういう所から差が出てるのか…?」
「それは関係ないんじゃないかい?」
峰田君と話していると、強ばった顔で尾白が話に入ってきた。
話せば、顔からだけではなく、その声色からも緊張していることが分かった。
「周り見てみろよ。B組とかも結構緊張してるぞ?」
「まあ見られたからなんだ、って考えてるからね」
「見られるとか言うなよ白本…また緊張してきちゃったじゃねぇか…」
ガタガタと震えるのが尾白だけでなく、峰田君にまで感染し、さらにそれを見た口田君、力道まで緊張し出すという一種のウイルスのように広まっていった。
暗い連絡通路を抜けた先に待っていたのは、大勢の観客に囲まれる、まるで円形闘技場のような競技場と、その真ん中にポツンと座るステージに立つ、18禁ヒーロー『ミッドナイト』。
僕達A組の入場の時に沸いていた観客達は、B組の入場に合わせてその熱が下がり始める。そして最後尾の入場の時には既に、歓声は大して大きいものにはなっていなかった。
「選手宣誓ッ!」
ぴしゃり、と武器の鞭を地面で鳴らし、ざわつく生徒達と観客達の意識を自分に向けるミッドナイト。
生徒の中からだけではなく、観客席からも「18禁ヒーローが高校にいてもいいのか」という声を無視し、彼女は司会を進める。
「選手代表!1年A組、爆豪勝己!」
やはりというか、選手宣誓は爆豪が務めることになっていたようだ。
あんな性格でも、ヒーロー科一般入試トップ通過なのだ。
僕や轟君といった特待生が宣誓するよりも、変ないざこざを起こさずに済むだろう。
もっとも、それは、
「せんせー、俺が一位になる」
爆豪がまともな性格をしていれば、の話だ。
どうして選手宣誓の場で主観的なことを言えるんだ…。
生徒観客問わずに爆豪に浴びせられるブーイングの数々。そんな中、あいつはさらに「ハネのいい踏み台になれ」と首を掻っ切る仕草で周りを煽った。
プロ達に大舞台でも活躍出来るほどの器だとアピールしたいのか、周りから敢えて狙われることで自分を追い込み、高めようとしているのかは分からないが、クラスは巻き込まないで欲しい。
◇ ◇
ミッドナイトにより告げられた第一種目、障害物競走。
全長4kmのコースを、1年の全11クラスが一斉に競い合う。
それにしてはやけに狭いゲートが、既に関門であることを物語っている。
「スタートーッ!」
ゲートが開く前からも、「早速」という言葉を使っていた通り、ミッドナイトがすぐに合図を出した。
入場の気合いの入り方からして、何人かはここから突き放しにかかるつもりだ。
例えば―
「うおっ、冷て!」
「んだコレ!」
肉体強化の『個性』では無いものの、高い身体能力を持ち、かつ大勢を一気に封じることの出来る轟君。
「待てや半分野郎!」
「行かせませんわ!」
「そうは上手く行かせねぇ!」
トップを走る轟君の足元から後続の足に襲い掛かる氷を、あらかじめ予測していたであろう鋭児郎、八百万さんが飛ぶことで回避。爆豪に至っては見てからの反射神経で回避していた。
他にも、常闇君に芦戸さん、尾白に緑谷君、麗日さんと、A組の皆が皆、氷を回避する。
他の人がどんな攻略をするかは関係ないのだが。
どんな妨害も攻略も、僕には通用しないのだから。
「やあ轟君。速いね」
「っ、お前もな、白本」
全身をスプリフォで覆う…名付けて『スプルク』といった所か。これにより、この氷の妨害のような、多少の『個性』による弱い攻撃なら無条件で弾くことが出来る。流石に、この薄さで爆豪の攻撃等の強い攻撃は凌げないが。
『さーて!実況してくぜ!解説アーユーレディ!?ミイラマン!』
『勝手に呼んだんだろうが…』
『まずは第一関門!いきなりの障害物!ロボ・インフェルノ!』
先程までの狭い走路が少し開けたと思ったが、そこに待ち構えていたのは入試の時に使われていた大量の仮想敵。
それでも、大した強さはなかったので『個性』を使うまでも無いだろう。
「邪魔だよ」
一息に先頭の中央に位置している仮想敵の懐へと潜り込み、右足による一撃を加える。
ドゴン、という轟音と共に小規模なクレーターが胴体に出来たそれは、ゆっくりと放物線を描きながら、後方の仮想敵を巻き込み倒れていった。
『ホワイ!?1-A白本、トンデモネェ馬鹿力による蹴りで仮想敵を一撃!両手ポケットに突っ込んだままあの跳躍力と破壊力…どうなってんの?』
『知らん。言えるのは個性による肉体強化じゃねぇってことだけだ』
そのついでに宙を蹴り、仮想敵を凍らせるために足を止めた轟君との距離を広げる。
相澤先生が言った通り、僕は今『リア・ウルク』による肉体強化を行っていない。
理由は特に無い。強いて言うなら、膂力向上のためだ。
後ろから鋭児郎達の叫び声が聞こえるが、今はそれどころではない。
しばらく走っていると、何やら高く迫り上がる壁のようなものが現れる。
そこに取り付けられていた、急で、かつ長い階段を数歩で駆け上がる。
そこには、下が見えない程に深く、点々と柱のような物とそれを結ぶ綱が、頼りない足場として散在していた。
『相も変わらず首位独走!1-A轟が追い上げてるけどやっぱ速ぇ!1位白本、早速第二関門、ザ・フォールに差し掛かったー!』
落ちればアウト、なるほど。なら、飛びながら妨害すればいい。
周りへの影響を考え、規模は最低限。本来の姿ならマッハを超えるのだが、この距離だ。それほどの速さ、大きさは必要無い。
―ゆけ…。セウノウスの大いなる翼。
「シン・クリア・セウノウス!バードレルゴ!」
『ここでA組白本!左手から謎の鳥を召喚!…イヤほんと、どんな個性してんだ?』
『まあ本人があんま公にはしたく無いらしいからな』
バードレルゴ。
僕が持つ4つの最上級の技、『シン・クリア』を冠する技の内、自らの意思を持ちながらも高速で、かつ超長距離を移動しながら攻撃が出来る技。
ザレフェドーラのように長時間かけていたぶることは出来ないが、1度出してしまえば僕の意思で解除する以外に、消す方法は存在しない。
奇声を上げながら僕の頭上を旋回するバードレルゴに飛び乗る。
本来なら、触れれば跡形も無く消え去ってしまう。だが、バードレルゴは僕の技だ。自滅をしないよう、僕だけは消さないようにしている。
「行け」
「待て、しろも―」
僕の声と共に、バードレルゴが一瞬の内に加速。一秒とかからずに第二関門とやらを突破できた。
背後から轟君の声が聞こえたので着地ついでに振り向いてみる。すると、数10m離れた足場にいる轟君と、その背後から『個性』を上手く扱い、ホバリングを繰り返す爆豪がいた。
いや、軽く恐怖だろう、アレは。
『A組白本、変な鳥に乗って一瞬で第二関門突破ー!ちょっ、結構ガチめに考えたイヤらしギミックあんな簡単に通過されるとショックなんだけど…』
『…個性の内容だけなら特特待生には選ばれない。あいつは、同い年と比べて抜きん出た技術、優れた肉体能力があるから選ばれたんだ。そこから考えれば、アイツに周りの度肝を抜く移動手段ぐらいあると考えるだろ、普通』
まあ正直、ただの移動のためにバードレルゴを使うつもりは無かった。だが、それ以上に地道に移動する方が馬鹿らしく思えたのだ。
というか、このコース考えたの先生達なのか…。当たり前って言えば当たり前だが、性格悪いコースだなぁ…。
「待てやクソ白髪ァ!一位は俺のモンだ!!」
『うおっ!ここで2位と3位が逆転!A組轟への妨害をせずにスルーした、同じくA組爆豪!一目散にトップ、白本の元へ!追走する轟の後ろからも続々とヒーロー科が追い上げるー!』
『個性で器用に飛んでんな。やっぱこの第二関門じゃ、個性で飛べるやつが有利すぎる』
後ろを見れば足場となる綱を凍らせながら走ってくる轟君…よりも速く、爆豪が飛んできていた。
その2人の後ろには、緑谷君や障子君らが綱を渡っているのが見える。
やはり、綱を数本消滅させても良かったか…。
「でも、そんなことをしなくても良い順位にはなれそうだ」
1人抜けた形で、走り続ける。
後ろを振り返れば、轟君と爆豪、さらにその後ろに数人の生徒が僕を追いかけていた。
流石に、
『さあ!ここで先頭を待ち構えるは最終関門、怒りのアフガン!辺りは良く見ないと分からない地雷だらけ!衝撃に失禁しながら突き進むか、ビビりながら進めぇ!』
『汚ぇな。それ以前に―』
相澤先生が何かを言う前に、地雷を踏みつける。
足裏から何やら押し寄せる感覚が伝わるが、足からラディスを放ち、衝撃諸共地雷の残骸を消し飛ばす。
轟君も、後方への妨害、並びに道を作ってしまう事を厭わずに地面を氷で覆う。
そんな轟君の丁度頭上を、爆豪が凄まじい速度で飛んでいる。どうやら、最終関門に差し掛かる前に助走を付けて飛んだのだろう。
『あいつらには効きにくいだろ』
『オイオイオイ!トップ3人組、後方を全く無視して最終関門を一目散ー!てかマジ、爆豪以外はただの徒競走じゃね!?』
「勝つぞ、白本!」
「開会前の時もだがよォ!宣戦布告相手を間違えてんじゃねぇぞ半分野郎!」
轟君の氷が、僕の足元へと伸びてくるのを感じる。それと同時に、爆豪がさらに加速する。足には冷気が、耳には激しい爆音が伝わってくる。
そこに、爆豪の個性よりも大きな爆音が鳴り響いた。
『ここで故意か偶然か!A組緑谷、地雷の爆風で猛追!!一気に先頭を追いかけるー!』
「クソ…」
「またデクか…!」
「へぇ…」
緑谷君か。やはり彼にも、トップを狙いたいという意志があるのか。
僕の前に立つというのなら、全力で阻止しよう。
『B組塩崎、A組常闇らを一瞬で抜き去り―』
上を見上げれば、ロボの装甲の様なものにしがみつきながら、放物線を描き飛んでいる緑谷君がいる。
なるほど、第一関門のロボを使ったのか。
ならば。
『トップ3人を抜い―
「ラディス」
たけど一瞬で抜き返された!?A組白本、『個性』で緑谷が持っていたロボの装甲を消し去ったー!』
「まずっ…!」
その手段を奪い去るだけだ。
威力は最小限。ロボの薄い装甲1枚程度を消滅させ、緑谷君の加速の手立てを失くす。
これで緑谷君からの妨害は無い。残るは―
「俺達の道になることも考えなかったのか!?」
「どけやカス共!道、開けろや!」
轟君と爆豪。緑谷君は幸いにも、地雷の無い所に落ちてくれたようで、こちらに被害は無い。
後は、足元の地雷を消しつつ、走るだけだ。
「勝つのは、」
走る僕と轟君、飛ぶ爆豪。
1人抜け出したのは。
「俺だァ!引っ込んでろクソが!!」
「ぐっ…!」
「回転…、サーカスか…!」
途中から、まるでドライブ回転のように身体を縦回転させながら個性を発動させた、爆豪だった。
『一着は、A組爆豪ー!二着に轟、三着は白本!なあイレイザー、お前どんな教育してんの?最後の爆豪回し損ねたコマみたいになってたけど』
『知らねぇよ。ただ、互いに火を付けあった結果、爆豪が上手いこと個性を使ったってことだろ。二位争いに関しては、体重差が明暗を分けたな。白本のあの細身じゃ、浮かされたらなかなか戻りにくいだろう』
「くそ…!」
「負けた、か」
全力は出していなかった。
それでも、やはり悔しいものは悔しい。
「……」
ふと、視線が息を切らす爆豪の元へと向いた。
1位になったにも関わらず、笑顔を浮かべず、次の戦いに切り替えている。しかし、その雰囲気はどこか満足げだ。
なぜか少し、羨ましく感じた。
◇ ◇ ◇
「む?そいつは…」
「すげぇっすね。いくら本気ではないとはいえ、あの
「いや、全く。俺達のような人種では無いのは確かだろうがな」
「世の中広いっすねぇ…。おっ、そういやあの件、どうしたんすか?」
テレビには、雄英体育祭の1年、第一種目の様子が映し出されている。
その中でも、男達の視線は爆豪に向いていた。
「あぁ。引き受けよう、とは思っている」
「ヘェ…何か思う所でも?」
「流石に、あの腑抜けようは見過ごすわけにはいかんだろう」
男の片割れが、朱色の鱗で覆われた手で、右胸を抑える。
「世界に百数人。その中でもトップクラスの実力を誇る奴が舐められては、俺達にも皺寄せが来る」
「…流石は、
「お前は、そのヒーロー唯一の相棒なんだがな。リーン」
リーンと呼ばれた男の手には、日本語で書かれた手紙が数枚。
その逆の手にはヒーローの全身を覆う鱗と同じ色をした本が持たれていた。
「あの件、幸い、雄英側はまだ知らないみたいっす」
「なるほどな。通りで、特特待生という扱いになっているわけだ」
「クリア自体が公表を嫌ってますからねえ」
「…だが、あいつにはいつか言わねばならん時が来る」
ヒーローが席を立つ。常人を遥かに超えるその背丈であったが、この
「『個性』を持ちながらも、さらに特出した身体能力、技を具現化する技術に長けた『魔物』。その他にも、掘れば掘るだけ出てくるクリアの闇。正直、この1年でバレるとは思いますけど…」
「奴にも事情というものがある。日本での、そして外での渡り方が違うことも知っている」
だがそれでも、とヒーロー―アシュロン―は続ける。
「いくらなんでも腑抜けすぎている。オレ達に「ヒーローになる」と言ったかと思えばあのざまだ。ならば、雄英からの話を受けるしかないだろう」
リーンの手にある手紙。そこに書かれていたのは、一学期末テストの試験官の要請であった。
「士傑高校にもフランスから奴が留学生として出ている」
「となると、『国際ヒーロー活動免許』のためっすか?」
「あぁ。なんでも、高校在学中に取っておきたいらしい」
「…なら、今のままじゃまずいっすねぇ、クリアは」
再び、視線がテレビに向けられる。
3位となった少年。彼を見ながら、リーンは呟いた。
「本来の実力の25%しか出せないクリアが倒せるほど、ブラゴは弱くないですしねぇ」
最後のところで、クリア、と呼ばれていますが、その事についての補足は次回以降の話で入れさせて頂こうと考えています。
ですので、「オリ主はクリア本人じゃないのでは?」という質問に関しては、現在お答えすることは出来ません。申し訳ないです。
また、『本』や『魔物』に関することも、今後のネタバレとなる恐れがあるのでお答えできません。本当に申し訳ない…。
コメント、評価、お待ちしております。