とある科学の超兵執事 【凍結】   作:陽紅

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はい、性懲りも無く本編ではない何かです。



廃棄された計画書より

 

 誰もいない廃墟の一室。ただの老朽化ではありえないほどボロボロに崩れたそこに、かろうじて生き残った端末が一つ。

 電気はまだ通っているらしく、誰かが消し忘れた端末は今だに唸り声のような排気音を鳴らしつつ稼動していた。

 

 

 そこから出力された映像は、隣のデスクトップに多くのノイズを走らせながら、投影されていた。

 

 

 

 

 

超電磁砲量産計画

 

 プラン 『妹達』

 

 本計画は超能力者を生み出す遺伝子配列パターンを解明し、偶発的に生まれる超能力者を100パーセント確実に発生させることをその目的とし、発生した能力者を軍事産業、並びに多方面産業にて利用する。

 

 

 なお、本計画の素体は『超電磁砲』御坂美琴とする。

 

 『妹達』の作成には素体の毛髪から摘出した体細胞を用いた受精卵を使用。

 

 また、実験体の確保に要する時間を短縮するために肉体、ならびに人格の成長速度を加速する必要があり、複数の薬物による投薬を用いた速度促進により、約14日間での実験に耐えられる肉体を形成できることが判明。

 クローン体の前提問題である寿命短化をさらに悪化させるため、試験終了後再考案を予定。

 

 

 基本的な脳内情報の入力は洗脳装置を用いた強制入力で処理する。現段階での入力知識は必要最低限のもののみとし、試験項目に必要なもののみとする。

 

 

 『妹達』を量産する準備は理論的に整った。成果を確認の後、計画は次段階へ移行し『妹達』の量産体制を構築する予定であった。

 

 しかし、

 

 計画最終段階で『樹形図の設計者』の予測演算を行った結果、予想外の事実が判明。

 

 『妹達』のスペックは素体である『超電磁砲』の1%にも満たない、平均してレベル2・異能力者程度のものであり、強力な固体でもレベル3・強能力者を越えることはない。

 

 遺伝子操作・後天教育を問わず、クローン体からレベル5・超能力者を発生させることは不可能である。

 以上の報告を受け、本計画により被る損害を最小限に留めるため、委員会は進行中の全研究の即時停止を命令。

 

 超電磁砲量産計画『妹達』を中止し、永久凍結する。今後研究チームは順次解散。データは所定の手続きに従い、破棄するものとする。

 

 

 

 

 

 

 

――『妹達計画』の凍結を確認。全データを本計画である、超能力者量産計画へ利用。

 

 

 

 

    軍用能力者量産計画 『NEXT』   計画続――……

 

 

 

 

 

 ……排気音が止まり、力を失うように画面が黒く染まる。

 

 

 送電が切られたのか。

 端末自体が寿命を迎えたのか。

 

 はたまた、また別の理由でか……。

 

 端末はそれ以降、一切の情報を見せることはなく、ただただ静かに、その役目を終えた。




焦りました。最低1000文字ということをすっかり失念していました。
どこかおかしいところがあった場合は「悪あがき」の跡です。

さて、次から本編。……なのですが。
アニメ版の一話じゃ無いんですよ……これが。
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