ゴレイヌさんに会いに行こう!   作:丸焼きどらごん

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Gorilla49,天国×地獄×小悪魔

 最悪のファーストコンタクトとなってしまった私とゴレイヌさんだけど、なんとかゴレイヌさんの優しさとナイスなフォローのお陰で最悪中の最悪は避けられた。その最大の喜びに加え、私に新しい友達が出来た事も大いに嬉しい事柄である。

 まあゴレイヌさんの前には霞んでしまう程度のものだけど……いや、それでも嬉しいか。

 

 私はその新たなる友ヒソカを得た喜びに「これが昨日の敵は今日の友ってやつか」と実感していた。うん、色々あったけどヒソカにはフェイタンとクロロを倒してもらったし、命も一回救われている。なんだかんだでゲームにもつきあってくれたし、そういやバーでゲロぶっかけたにも関わらずクリーニング代で許してくれたりもしたな。何だかんだで約束は破らない奴だし…………こう考えてみると、変態レッテルや漫画知識フィルターでうがった見方をしていたけど、ヒソカって意外といい奴だよな。

 

 しかしそのヒソカは何故か笑顔のまま私の両頬をぎりぎりと引っ張ってきた。あれか、こいつも友達居なさそうだし照れ隠しってやつか。そう思えば私の狭かった心は驚くほど広くなり、多少頬はひりひりしたけど存分に引っ張らせてやろうと寛大な心で許してやった。

 ふふっ、私も随分心に余裕が持てるようになったな。ヒソカは「君の事だからきっと逃げずに全力で応えてくれるんだろうね♠ 楽しみだよ♥ …………でも結婚式っていつ?」と問うてきたけど、まあ待て。そう遠くないうちに絶対叶えてみせるから、それまでは互いに研鑽を積もうじゃないか友よ。……そう言ったら、腫れた頬をもう一回引っ張られた。なんだよ、お前案外照れ屋かよ。しょうがない奴だ。

 

 

 

 

 とまあ、そんな感じで友と親交を深めている時だった。

 

 

 

 

「で、お前は俺達に何か言う事ないわけ?」

「エミリアさん。俺、事情は聞いたからエミリアさんを責める事は出来ないけど……。でも、ちょっとくらい話してほしかったな」

「うっ」

 

 私がちょっと地に足がつかない感じにふわふわと喜びに浸っている時だった。「そういえば」から始まって私を見てきたゴンさんとキルアさんの視線に、途端に現実を思い出した私。それによって浮足立ってた気持ちがずんっと地面に足をつけたというかつけられたというか、なんというか…………はい。

 

「ごめんなさい」

 

 何を置いてもまず素直に謝ることにした。あれ、おかしい。さっきとは別の冷や汗が流れているような……。

 直角に頭を下げた私を前に、言葉を続けたのはキルアさんだ。

 

「しかもゾルディック家(うち)に依頼出してるとか……。俺がどんだけ驚いたと思ってるよ。あとすっげー気まずかった。親父や兄貴には釘刺されるしさぁ」

「ご、ごめんなさい……」

「てか、よく金あったな。天空闘技場でどんだけ貯め込んでたんだお前」

「えっと、その……」

 

 キルアさんのジト目を直視できなくて頭を下げたまま地面を見ていると、ふいに頭上に打撃が落ちてきた。その衝撃に眼鏡がずれる。

 頭を手で押さえながらぱっと顔を上げれば、手をチョップの形にしたキルアさんが口をへの字に曲げて私を見ていた。

 

「うっざ。また前みたいになってるぞ」

「ま、前みたいに……?」

 

 言われてふと、飛行船での再会からトリックタワーまでの事を思いだす。そういえばあの時もはっきりしない物言いやおどおどした態度にキルアさんはイラついていたっけ。

 なんだかんだでもう一年にもなる付き合いで、私にとって二人は紛れもなく友達だ。彼らもそう思ってくれている。

 

 ……うん、あれだな。こんな態度で謝るのは失礼だった。ゴンさんとキルアさんは昏睡状態の私を心配してくれてたってのに私ときたら……。考えてたらまた落ち込みそうになったけど、今はそれじゃない。

 

 

 私は顔を上げて、ゴンさんとキルアさんの顔をしっかり見ながら改めて言った。

 

「色々と、ごめんなさい。あと……心配してくれてありがとう」

 

 

 緊張で体が強張っている。無理くり作った笑顔はちゃんと自然だったろうか。好きになった分、人見知りを抜きにして嫌われたりしないかと怖くなる。……私、勝手だな。私が言わなかったから、ゴンさんとキルアさんは馴染んだ相手と突然敵として相対することになってしまった。きっと私よりずっと、苦しかったのも悲しかったのもこの二人だ。嫌われたっておかしくないのに、私はそれを怖いと思っている。本当に勝手だ。

 

 しかし私の心配も、二人が笑ってくれたことで吹き飛んだ。

 

「お前、寝すぎ。……あとで色々聞くからな」

「俺も聞きたいことはたくさんあるけど、とにかく今はエミリアさんの元気な姿が見れて嬉しいよ! ずっと目を覚まさないから、心配してた」

「!! ……ご、ごんさん、きるあひゃん…………!」

 

 なんという……なんという圧倒的友情!! これが友!

 

「エミリアさん、大丈夫?」

「おい、泣くなよ」

 

 安堵から思わず涙が浮かび、そのまま堤防が決壊するようにだらだらと涙が頬を伝った。何か喋ろうにもしゃっくりみたいに呼吸が乱れて上手く話せない。どうしよう。私感情の許容量狭すぎだろ。さっき心に余裕が持てるようになったとか思ってた私戻って来て。気持ちがあふれ出して処理しきれない。涙が止まらない。……人って嬉し泣きでここまで涙が出るものなのか。

 

 頭が熱をもったように考えがまとまらずにぐすぐす泣いていると、ふいに横からすっと白いハンカチが差し出された。

 

「涙と鼻水でずるずるですよ。よかったら、これで拭いてください」

 

 見れば差し出されたハンカチの持ち主はビスケット=クルーガー。齢57にしてプロハンター……そしてゴンさんとキルアさんの師匠だ。

 私としては一方的に知っている相手だが、ビスケットからすれば初対面。その性格含めた内面を知っているだけに思いがけない優しさに戸惑っていると、ビスケットは声を潜めてこう言った。

 

「今さらだけど、好きな人の前でその顔じゃ嫌でしょ?」

「!」

 

 言われてからぱっとゴレイヌさんを見れば、ヒソカと話しつつも(あんな事の後なのにヒソカと話せるゴレイヌさんすごい)彼はこちらを見ていた。途端にカッと顔が熱くなり、続いて両手で顔を覆い隠す。

 

 は、恥ずかしい……! あたりまえだけど一部始終見られていた。

 

 というか、今私、顔! 顔!! 泣いたから最低限していた化粧も全部崩れてぐっちゃぐちゃだ今!!

 さ、最悪だ! ゴレイヌさんと初めて会う時は目一杯オシャレしてお化粧もちゃんとして、ネオン師匠の教えの集大成ともいえる姿でって決めてたのに! 今の私ときたらいつものパーカーなうえに顔がヤバい! 崩れたメイクほど見苦しいものもないっつーに!

 せ、せめてすぐに拭き取って……!

 

「すみませんお借りします!!」

「ええ、どうぞ。……よかったら鏡もありますよ」

「お借りしてもよろしいですか!!」

「はい、どうぞ。……よければメイク道具も貸しましょうか?」

「ぜ、是非!!」

 

 な、なんという女神のごとき慈悲……! この窮地において、彼女の気遣いは正に天からの施しに等しかった。後で思い返せば私も一通り身だしなみセットは持っていたのだけど、狼狽えて咄嗟に取りだすことが出来なかったのである。

 私はすぐさま借りた鏡とメイク道具で最低限ながら顔を整えた。そんな私をニコニコと慈愛のこもった笑顔で見守るビスケットさん……え、天使? 女神天使? 自分で何言ってるかよく分からないけど、とにかくそれくらいの聖なるオーラを感じる。感じた。

 

「あいつぜってー面白がってるぜ。見ろよあの楽しそうな顔」

「でもエミリアさんは助かってるみたいだし……」

 

 ゴンさん達がなにやら話しているが、私は身なりを整えるので精一杯だった。とりあえずビスケットさんには、いつかこのお礼をしよう。

 

 

 

 

 そして私がそんな事をしているうちに今後の方針は決まったらしい。

 

 私、ゴレイヌさん、ヒソカ、ゴンさん、キルアさん、ビスケットさんで現在パーティーは六人。あと九人もの人材を集めなければならないが、そこでビスケットさんがツェズゲラ組の名前を挙げた。彼らを仲間にするとカードの分配でもめる事になりそうだからと、残りのメンバーはグリードアイランドから帰りたくても帰れない者を集めて数合わせに使うという案も出たのだが……それではあまりにも勝率が低い。現在のメンバーで全員勝ったとしても、勝利条件は八勝……あと二人足りないし、不測の事態で誰か一人でも負けたらアウト。それを考えると最低でもあと三人は欲しい所だ。……そうなると数合わせではない、もう一組強い仲間たちが必要になってくる。

 

 しかし報酬のカードは増やせても最高三枚まで。

 

 ……が、ここでカードの分配について話し合うのは無意味である。何故なら私とヒソカはゲームを楽しみはしていたものの、どうしてもクリアしなければならない理由が無いからだ。ヒソカは私につきあってくれただけだし、私はもう目的であるゴレイヌさんとゴンさんキルアさんに会えたから満足なわけだし。

 ので、私はそれをさっさと解消すべく「私たちはカードはいらないから、やはりツェズゲラ組を誘おう」と申し出た。ゴレイヌさんが「いいのか? お前たちもゲームクリアを目指しているんだろう」と気遣ってくれたのだけど(優しい! ゴレイヌさん優しい!)、私はもともとゴンさん達を追って来ただけでゲーム攻略はあくまで暇つぶしのようなものだからと言って納得してもらった。

 嘘は言ってない。大本命がゴレイヌさんだってだけで、嘘は言っていない。

 

 ふ、ふふふ……! ゲーム攻略はゲーマーとしては心惹かれるけどそんなものゴレイヌさんを前にしたらどうでもいい事柄なのだ。今は少しでもゴレイヌさんの好感度を稼がなければ。ゲームクリアに執着してないのも本当だし、今ので私の印象に「友達に謝るためにわざわざ伝説のゲームにまでやってきた、その友達に協力を惜しまない献身的な女性」が加わった可能性大!

 

 落ち着こう。落ち着いて、一つずつ積み上げていくのだ。砕け散った好印象の可能性を、拾い集めて地道~に積み上げていく。

 それこそが今私に出来る最善!!

 

 

 

 

 が、しかし。

 

 

 

 

「………………」

 

 うっとりと、我ながらうっとりとしていた。

 だって夢にまで見たゴレイヌさんがすぐそばに居る。見惚れない方が無理ってものだ。

 

 どうしよう。小さな気遣いを重ねてゴレイヌさんの印象を良くしていきたいのに、彼の方に顔を向ければ見惚れてしまってまるで行動に移せない。「あの、よかったら」とさりげなく差し出せるように飲み物も食べ物もハンカチもウェットティッシュも用意してあるのに肝心のタイミングがつかめない。普通に会話しようにも、話しかけて「ん? 何だ?」と聞き返されただけで……ゴレイヌさんの声が耳に飛び込んできただけで、幸せ感で胸がいっぱいになって言葉が出てこなくなる。あああ……! ゴレイヌさんの肉声素敵……! ばっちり録音したから今日から寝る前にイヤフォンつけて子守歌代わりに聞いて寝よう。きっといい夢が見られるはずだ。…………じゃなくて! 

 ぼうっと惚けそうになりつつも、なんとかしどろもどろになりつつな話題を探した。そして私のバインダーにツェズゲラの名前があったのを思い出したので「交信(コンタクト)で使ってほしい」と差し出した。すると「お、会っていたんだな。俺達のリストには名前が無かったから助かった」と言ってもらえて、もう本当に言葉にならないくらい嬉しくて……体中がぽかぽかして、まるで天上の国に居るような気分を味わえた。

 

 だって、ゴレイヌさんが私にお礼を、お礼を言ってくれたのだ! 私に、お礼を、言ってくれたのだ!!!!

 ど、どどどどどどどどうしよう嬉しい、幸せ、それ以外に言葉が出てこない。

 

 いやでも!! だからそうじゃなくて!! 

 

 私がいくら好きでも、ゴレイヌさんにとってはまだ私は会ったばかりの初対面の女。更に言えば最悪の印象からのスタートである。少女漫画の例にのっとれば最悪の出会いをしたヒーローとヒロインはやがで結ばれるというのが定石だが、いかんせん私が演出してしまった最悪の出会いはヒソカのいちもつがつきまとうというまさに最悪なものだ。その印象を上書きすべく私は必死に頑張らねばならないのだが……。

 

 

 

 

 照れが邪魔して、なんのアクションも起こせていないのが問題なんだよ!!

 

 

 

 

 ああああああ! 幸せだけど歯がゆい! ゴレイヌさんともっと仲良くなりたいのに! 好きになってもらいたいのに!! 何でこんな近くに居るのに何も出来ないの!? 私はゴレイヌさんに抱き着きたくてキスしたくて押し倒したくてしょうがないのに、話すこともままならないなんて!! 今のままじゃただの挙動不審な女じゃないか! ゴレイヌさんは優しいから邪険にしないでいてくれるけど、恋人として……ましてお嫁さんとしてなんて落第点もいい所だろ! 今までの女子力修業は何だったんだ!! キキョウ先輩や我が師ネオン、ミトさんにクラピカ……私の女子力向上に助力してくださった面々に申し訳が立たない! 

 やだやだやだ! このままじゃ嫌だ!! 絶対ゴレイヌさんのお嫁さんになる! なりたい!! でも話しかけられない! うううううどうしよう! どうしようどうしようどうしよう! いくら落ち着けって自分に言い聞かせても無理! だってゴレイヌさんが格好良すぎて私の感情をゆさぶってきてしょうがないんだから!!

 

 これは、あれか。ゴンさんとキルアさんの好感度を利用してゴレイヌさんとファーストコンタクトを取ろうとしていたせこい私への罰なのだろうか。

 今、非常にしょっぱくて苦い気持ちだ。

 

 

 

 しかしせっかく近くにゴレイヌさんが居るのに、なりふり構ってはいられない。

 

 ……結果、苦肉の策として私がとった手段は非常に情けないものだった。

 

 

 

 

「ね、ねえキルアさん」

「…………。何だ?」

 

 私が話しかけると、キルアさんは数秒間沈黙した後答えた。ちなみにゴンさんは現在ゴレイヌさん達の会話に加わっている。ビスケットさん、ヒソカも一緒だ。

 そして私は気分を紛らわせるために指をいじこじさせながらお願いを申し出た。

 

「あの、その……。お願いがあるんだけど……」

「だから何」

 

 あれ、何故だろう。さっきまで温かい笑顔だったキルアさんの声がとても冷たく聞こえる。あれかな、やっぱりはっきりしない物言いは彼をイラつかせるのだろうか。そうか……それならもっとはっきり喋らないとな。

 そう思い、私は意を決してキルアさんにお願いした。はっきりくっきり言葉にして伝えた。

 

「お願い! ゴレイヌさんに好みの女性のタイプを聞いてきて!」

 

 気分としては五体投地しても足りないくらい(目立つからやらないけど)想いを込めてお願いした。

 すると、キルアさんは少し考える仕草をした後、ゴレイヌさんの方へ歩いて行った。お、おお……! これは了承してくれたものと思ってもいいのだろうか。なんとありがたい。

 ふふふ……! これでゴレイヌさんの好みがわかれば、私はそれにトランスフォームするべく新たな目標に向けて駆け出すことが出来る。ピンポイントで狙っていけば、きっとそのうちゴレイヌさんのお嫁さんに……!

 

 

 

 

 しかし次の瞬間、私にとっての世界の終末が訪れた。

 

 

 

 

 

 

「なあ、あんたさ。……彼女とか居る?」

 

 え、それ聞いてきて欲しかった質問と違……

 

「彼女? なんでそんなこ……と…………………………? …………。!!!!! あ、ああ! 居る! 居るとも!! 彼女というか妻が居る! 故郷で俺の帰りを待ってる可愛い妻が!」

 

 

 

 

 

 

 

 え

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「loijdfdwsadcv,ki8weavchgi8m2wsbcgんhみy8おpdsfvbgjきぉ9623wqsfbgきう、khgbふぇr4いgbすぇ3t5y6hjwxsdちぃkvcfdtr5yじゅtjhどぇrw4えfdヴぇrw34どぇえdrfgty6う7yjひいいいいいいkじゅhytfgrgftデレ5yh、ぉkぐぇ3dkろぐぇq18tkhwxせq48kvxweg4kvwseqgkghswe4kighfwse4ikvxcstdyiujkil9お98kg。;p;。p@-p:・;¥@「」^¥」@:;pぉき8くjythgr54えdfvgt5r4えfdvgfgtgfhcbftygygvgjytrでsふぇあq21wくぁせr456ryついhh4どぇ231wdty6いkhjむいお;cdtrふぃjxdty6kvすぇ3ぎm8t6うぇrdき8623wでfき8923wsvkぉ!?!?!?!?!?」

 

 

 

 

 

 言葉にならない悲鳴が口から飛び出た後、私は体が石像のように固まったまま前へと傾いていった。

 

 

 

 

 

「え、エミリアさん!? エミリアさん!? だ、駄目だ。白目むいてるし泡吹いてる! 」

「ちょ、ちょっとあんたしっかりするわさ! 馬鹿! 貴重な実力者気絶させてどうすんのよ! それ今聞く必要あった!?」

「お、俺のせいかよ! つーか、あんた今の本当か!? 妻とかって!」

「あ、ああ! 本当だとも!」

「う~ん、これはもしかすると目を覚ましても立ち直れないかもねぇ♠ 使い物になるかな?」

 

 

 

 

 どこか遠くで最愛の人と友人と女神天使の声を聞きながら、私の意識はそこでぷっつりと途切れる。

 

 

 

 

 

 

 人生二度目の失神であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ゴレイヌ「お前は生き別れの俺の妹!!」
エミリア「!?」

主人公の身元が不明なので、こんな展開も候補でした。
ゴレイヌさんの妻云々は態度でモロバレでしょうが、少なくとも現在の好感度ではお嫁さんは無理な模様。

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