GATE もう一つの帝国 作:コッコ
ロイス帝国軍は進軍を続ける。レオンの他に既に別の方面軍がやって来て戦いが始まっている。レオン率いるロイス帝国軍は最終目標のイタリカ近くまで到達していた。
「もうすぐイタリカです。ここを落とせば我らの優位に立て戦もしやすくなります」
「そうだな・・・」
ルーレの言葉にレオンは低い声で応える。そのレオンにルーレは疑問に思い心配する顔でレオンに話しかける。
「大丈夫ですか?まさか何処か具合でも・・・」
「大丈夫だ。お前は俺の事で心配しすぎだ」
「私を暗い道から救った主君を心配しない臣下なんていません。私でよければ話を聞きますからどうか・・・」
ルーレには敵わないとレオンは思い打ち明ける。帝国と戦争が始まってから多くの敵兵を殺した事を悔やんでいる事を帝国とロイス帝国の戦争に無関係な連合諸王国軍を完膚なきまでに潰した事を悔やみ悩んで事を打ち明ける。ルーレはそれを静かに聞いていた。
「確かに戦いでは多くの血が流れ罪を得ます。その罪は例え戦と言えど変わりません。ですが、それで救われる者もいます」
「救われる者?」
「奴隷にされた人々の解放とされかけた者を救う事です。先の戦いでヴォーリアバニー達を救えました。それだけではありません。あなたは奴隷として連れられていた私も救ってくれました。だからあなたはそれを誇りを持って下さい。例え辛くても私が支えますから・・・」
「ルーレ・・・すまないな心配させて。お前のおかげで少し気が晴れた。では、行こうイタリカへ」
レオンはイタリカへと赴く。そして、レオンはイタリカに到着してイタリカを包囲する。
「敵の動きは?」
「以前としてありません。しかし、衝突は避けられません・・・」
「そうか・・・一様だ降伏の使者を出せ」
「はい」
ルーレはレオンに命じられて降伏の使者を出す。レオンはいったい誰が守っているのかイタリカの城壁を見ているとそこに赤髪をした女性が現れた。レオンは兜越しから目を見開いて驚く。
「ピニャ・・・!?」
「ピニャとは・・・まさか」
「あいつと戦うのか・・・少し出てくる」
「ちょっと!レオン様!」
馬に乗って走るレオンをルーレも馬に乗って追いかける。
~イタリカ ピニャside~
妾はアルヌスへの偵察の途中、イタリカにロイス帝国が進攻して来ていると聞いて帝国の要所たるイタリカを守る為に来た。だが、思いの外にイタリカは正規兵は少なく民兵が中心とする軍になりまともな戦力も無いままイタリカはロイス帝国軍によって包囲されてしまった。
「使者だと?」
「はい。姫様に目通りがしたいと。どうしますか?」
「・・・恐らく降伏の使者をだろう。このイタリカを奪われる訳にはいかないからな。会って追い返す」
妾はハミルトンにそう言うと城壁に昇り城壁の下を見るとロイス帝国独特の鎧兜を身につけた騎士の使者がいた。
「あなた様がこのイタリカを守る将ですか?」
「そうだ。帝国皇女ピニャ・コ・ラーダだ」
「あなた様にお伝えしたいのは我が国の軍門に下って貰いたい。そうするば無駄な血は流さないと約束いたします」
「悪いが断る。貴様らにこの地を渡すほどお人好しではない」
妾はそう言って城壁から立ち去ろうとした時、馬が走る音が聞こえ振り替える。そこには帝国で噂となっている黒騎士と5年前に別れた成長したルーレが立っていた。
~視点終了~
レオンはルーレを見てか驚いて硬直しているピニャを見て美しく成長した姿に少々驚いていたがすぐに気を取り直す。
「ピニャ殿。久しいな・・・」
「貴殿は誰だ?まさか・・・」
「そのまさかだピニャ殿」
レオンは兜を取り顔を晒す。ピニャはレオンの顔を見て相当驚いているのか完全に硬直してしまった。
「ピニャ殿・・・悪い事は言わない。今すぐに降伏してくれ。お前と戦うのは気が引けてしょうがないんだ」
「ピニャ様。お願いですから街の人達にも危害は加えません・・・だから」
「・・・いや、例えお前達でも降伏はしない。早く去れ」
ピニャはそう言うとイタリカへと戻る。レオンとルーレは失意のうちに本陣に戻りどのように攻めるか検討し始めた。
「何とか戦わずに落とす方法は無いのか?」
「無理です・・・ピニャ様の決心は相当硬いと思います。例えあなた様でもピニャ様は縦に首を振って降伏はしないと思います」
「・・・仕方がない。イタリカを武力で落とす。戦闘の準備をしろ」