GATE もう一つの帝国 作:コッコ
レオンはイタリカの包囲を一時的に解いて戦力を盗賊に集中する。盗賊が来れば戦い所かイタリカの民に危害が加えられる可能性もある事からイタリカから離れた場所で野戦をする事を決めた。イタリカ側には一時停戦の使者を出して背後を固めてだ。
「ルーレ。敵は何処にいる?」
「ここからかなり離れた場所で移動中ですがもう間もなく来ます」
「そうか・・・まさか戦の最中に盗賊退治をする事になるとはな」
「しかし、ここで潰さないと面倒な事になるのは明白です」
「そうだな」
レオン達が布陣して盗賊達を待っているとかなりの数の盗賊が現れた。どれも装備はバラバラだが元正規兵と思われる盗賊は分かる。レオンは槍を持って馬に乗ると兜を被る。
「では、行くぞ」
レオンは馬を走らせると盗賊に向かっていく。ルーレも手綱を手に命令を出す。
「レオン様に続け!!!」
「「「「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」」
レオンに続いてロイス帝国軍も攻勢に出始めて盗賊に向かっていく。盗賊もロイス帝国軍に大盾を構えつつ迫ってくる。
「敵は大盾を構えている騎馬の機動力を活かしてルーレは右翼、ガーウェンは左翼を攻めろ!」
「「了解!」」
二人はレオンの指示通り軍を右翼と左翼へ攻撃を始める。盗賊は突然三つに別れたロイス帝国軍に混乱をする。数が少ない状態で軍を割くのは愚の骨頂でレオンはそれを平気でやってのけたのだ。当然、盗賊は真正面からぶつかると予想を大きく外した盗賊は慌てて右翼と左翼を固めようとするが遅くルーレとガーウェンの挟撃にあった。
「くそ、体勢を立て直せ!我らの方が数は上だ!」
指揮官と思われる盗賊の男が叫んだ瞬間、槍が盗賊の体を貫く。その槍はレオンの物で盗賊が突き刺さると同時に投げ飛ばす。レオンは槍を振り回して盗賊を次々と仕留め続ける。
「レオン様は本当にすごいですね。私も頑張らなきゃ」
「流石は自分の見込んだ主君。負けてはいられない」
レオンの奮戦振りにルーレとガーウェンも武器を振るう。ルーレは剣で、ガーウェンは両手剣で盗賊を仕留めていくが数が多い盗賊に徐々に苦戦を強いられ始める。
「潮時か・・・引くぞ」
レオンは部隊を率いて退却し始める。ルーレとガーウェンはそれを見るとすぐさま退却命令を下す。ロイス帝国軍は盗賊を倒しつつ退却し始めそれを盗賊は追いかけ始める。
「追え!我々を苔にした奴らを殺せ!」
「しつこい奴らだ」
レオンがそう言った瞬間、突然大きな爆発が起こる。それは盗賊に向けられた物で空に大きな聞き慣れない音が聞こえる。
「何だこれは・・・」
空には無数の空を飛ぶ何かがあった。回転して飛ぶそれは次々と盗賊を仕留めあっという間に10万の規模はあった盗賊はほぼ全滅した。
「これが異世界の軍勢か・・・」
レオンは自衛隊の実力を間近で見て帝国の様に敵対していなくて良かったと心底思った。