GATE もう一つの帝国 作:コッコ
レオンはピニャ達と話した。ピニャは騎士陽性学校と言う騎士育成の為の場所で自らの騎士団を作っているそうだ。
「へぇ、お前ずごい行動力だな」
「ふふん、そうであろう」
ピニャがもっと褒めろと言わんばかりに胸を張る。レオンは別に褒めているつもりは無いが否定したら面倒な事になりそうなので否定しない。
「お前達で良ければ見せてやるぞ?」
「良いのか?」
ピニャの言葉にレオンは反応する。ピニャのお遊びとは言え騎士の訓練を見せると言うのだ。レオンはどんな訓練をしてあるのかを見て脅威になるのかを確める良い機会だと悟る。
「ふむ、明日まで滞在するが暇でな。見させて貰おう」
「え?レオン様。明日は私と」
「おぉそうか!では、明日待っておるぞ!」
ルーレの言葉を遮ったピニャは歩いていきハミルトンはその背中を慌てて追いかけていく。レオンも帰ろうとすると隣から視線を感じて見てみるとルーレが涙めで睨んでいる。
「レオン様・・・私と街を見て回るのではなかったのですか?」
「すまない。忘れていた・・・」
「忘れてた?レオン様の・・・バカーーー!」
その後、ルーレに追いかけられるレオンが目撃されている。翌日、レオンとルーレは約束通りにピニャの言っていた騎士養成学校を訪れていた。
「ここがそうか」
「レオン様との・・・」
昨日から拗ねてブツブツと何かを言っているルーレをほっといているレオンは中に入っていく。中では木剣が当たる音が聞こえておりその音を頼りに行くと様々な年の少女と少年が訓練を行っている。
「おぉ、来たか!」
ピニャがレオンを見つけて声を掛けると一斉に訓練が止まる。
「約束は守る方でね。こいつらがそうか?」
「あぁ!妾の騎士団となる者達だ!」
レオンは静かに集団を見る。少年の方が少なく少女が多いと言う奇妙な物だが其なりに訓練をしていると感じた。
「なるほど・・・確かに良く訓練を受けているな」
「あの姫様。この方は?」
教官と思われる図体のでかい男がピニャに話しかける。レオンは経験こそは低いがこの男はかなりの手練れと感じピニャはそれなりに人を見る目を持っているとレオンは思った。
「こいつはロイス帝国の皇子でレオンだ」
「ロイス帝国の皇子!失礼しました」
「いや、別に気にしてはいない。それより見学をさせてくれるな?」
「はい。喜んで・・・」
レオンはルーレと共に広場の奥に座り訓練を見る。訓練はかなり実戦向きでレオンはピニャのお遊びとは考えるのを止めた。ルーレはまったく興味無さそうに何処から持ってきたのかリンゴをかじって食べている。
「(中々の練度だな。隙の無い動きで斬り込む技術はやはりあの教官と思われる男による訓練か・・・)ルーレ
どう思う?」
「はい。リンゴ美味しいです」
ルーレの能天気な応えにレオンは溜め息をついた。それからしばらく訓練をして生徒は休憩に入った。
「どうだ妾の騎士団の訓練は?」
「できるな・・・こいつらは騎士の家系の出か何かか?」
「いや、全員貴族の出だが?」
「貴族か・・・」
貴族。レオンは正直貴族は嫌いで自己満足な権力しか振るわず民を蔑ろにすると教わった。教わったと言うのはロイス帝国に貴族は全員粛清され現在は騎士が台頭する様になっている。
「まぁ、良いか・・・」
レオンは考える事を止めるとピニャが満面の笑みでレオンを見ていた。
「レオン。お前一度グレイと手合わせしないか?」