GATE もう一つの帝国 作:コッコ
ヴォーリアバニーの援軍での戦いから数日、レオンはルーレと共に召集され会議室で父である皇帝レオ=ディアパルドを待っていた。
「待たせたな」
レオがやって来て会議室の一番奥の椅子に座ると内容を話し始めた。
「諸君。遂に帝国が我々に対して宣戦布告を告げてきた」
「宣戦布告ですか・・・奴らは本腰を入れてきたと言うことですか?」
「うむ・・・前日の援軍の件を理由に宣戦布告を言い渡してきてな。こんな事もあろうかといろいろと準備してきて正解だったな」
レオンはレオの言葉を聞いて俯く。5年前に出会ったピニャ達が気掛かりで彼女達も戦場に出るのかと考える。
「(まさかモルトが女であるピニャとその騎士団を戦場に出しはしないと思うが・・・まさかな・・・・・・)」
「どうしたレオン?」
「いいえ何でもありません」
レオンは考えるのを止めた。今さら始まった戦で情などを掛けるつもりはなく見つけたら殺すつもりでいた。そんなレオンをルーレは心配そうに見ている。
「では、今後の戦略だが奴らより先に先手を打ちたいと思う。只でさえ面倒な相手だ。先に攻撃を仕掛け要所を奪い取り敵の士気を挫く」
「しかし、敵も黙ってはいませんよ。仮に先手を打てても帝国が何を仕出かすか・・・」
「だがやるしかない・・・奴らが戦を望むならな」
レオンはレオの決意を聞くと立ち上がる。周りの臣下は一斉にレオンを見る。
「分かりました。その先手を打つ役目を俺にください・・・必ず成功させて見せます」
「うむ。お前なら必ず出来るだろう。皇太子レオンよお前を攻撃軍指令に任命する。働きを期待しているぞ」
「・・・必ず。行くぞルーレ。戦の準備だ」
「はい!」
二人は会議室を退室する姿をレオは静かに見て思う。
「(馬鹿息子。強がりよって・・・)」
レオは帝国の皇女ピニャと関わりを持っている事を知っていた。レオンとルーレが帝国との小競り合いを聞いて卑屈な顔をするので護衛の兵士に聞くと帝国でピニャ達と面識を持ち友の様な関係を持っていると聞いたのだ。
「(まさかレオンが帝国皇女と知り合うとはな・・・情などを出さんとは思うが心配だ・・・・・・)」
レオンは鎧兜を身に付けて軍の前に立つ。兵士達は全員覚悟を決めた顔をしており士気も高かった。
「レオン様。準備はできております。号令を・・・」
「全軍!これより帝国へ進軍を開始する。この戦は帝国から国を、恋人を、友人を、そして家族を守る為の戦いだ。臆するな、突き進め。我々に敵はいない事を帝国に知らしめてやれ!」
「「「「「「うおぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」
「全軍進軍開始!」
レオンの合図で軍は進み始める。百戦錬磨のロイス帝国は帝国領に進撃した事を帝国は察知しすぐに軍を向かわせる。戦争は始まろうとしていた。