迅さんの言う通り、未来はあっという間にやって来た。
9月8日。この日はボーダー隊員の正式入隊日だ。迅さんのすすめもあって、俺はこの日入隊指導の見学に行くハズだった。
だが運悪く、この日は朝からの防衛任務が入ってしまっていた。引き継ぎの部隊が来るまで、警戒区域を離れることは出来ない。
しかも……
「悪いカズ! 1体そっちに撃ちもらした!!」
「任せろ!!」
俺は勢いをつけてレイガストを振り下ろし、虫のような外見をした戦闘用トリオン兵《モールモッド》を弱点の目ごと真っ二つにして機能を停止させる。これで12体目だ。
『マズイよ! 南西の方でも誤差2.54で
「あーもー! 何で朝っぱらからこんなにトリオン兵が出てくんだよ! しかも太刀川さんがいないこんな時に!!」
「言っててもしょうがないだろ! 行くぞ出水!」
怒鳴る出水を連れて、俺たちは警戒区域の南西部に向かう。
今日は朝から出現するトリオン兵の数が多い。しかも今回は隊長の太刀川さんが不在で、人員は俺と出水しかいないという状況だ。唯我? あいつは戦闘が始まって5分でやられて
「あのヒゲ隊長……! あとで絶対に忍田本部長にチクってやる」
「同感だぜカズ。風間さんにも報告しとこうぜ」
俺と出水は今この場にいない太刀川さんへの怒りを露にする。
太刀川さんは大学生だが、基本的に単位がヤバイ。原因は本人が勉強できないのと、講義をサボってランク戦ばっかりやってるからだ。そして今回はそのツケが回ってきて、今朝の大学の補講に出席しないと単位が無くなってしまうらしい。なので急遽、太刀川さんは欠勤。俺と出水で防衛任務につくことになってしまった。
それを狙いすましたかのように、今日はトリオン兵の数が半端じゃない。倒しても倒しても次々に
「柚宇さん! 増援部隊の申請は!?」
『もう終わってるよ~! だけど到着までに時間がかかるって!』
「これ以上出てこないのを祈るしかないな……」
『くっ……こんなにも戦場にいない自分を呪ったことはない!! しかし!! ボクは信じている!! 出水先輩と桐ヶ谷先輩なら、今こそA級1位である太刀川隊の真の力を見せてくれると──』
「うるせーぞお荷物!! 訓練室にブチ込んで死ぬまでハチの巣にすんぞ!!!」
『ヒィィ! 弁護士を呼んでくれ! 今のは殺人予告だーー!』
「あー…唯我、今の出水は気が立ってるから少し静かにしといたほうがいいぞ」
出水はだいぶイラついてるな。まぁ気持ちはよくわかるけど。
そんな話をしている間に、
「やっぱり多いなぁ。どうする出水?」
「決まってんだろ。とりあえずおれがぶっ放すから、あとは各自臨機応変に、だ」
「いつも通りか。了解」
俺は背中のホルダーからレイガストを抜く。そして右足を前にして半身にし、腰を落とし、右手に握ったレイガストのブレードがほぼ地面に接するほどに下げるという、いつもの慣れた構えを取る。俺の方は準備完了だ。まずはハデに頼むぞ、出水。
「
出水の右手に立方体のキューブが出現すると、そのキューブが4分の1…8分の1と段々と細かく分割されていく。
そして小さく分割されたキューブがそれぞれ弾丸となってトリオン兵の大群となって射出されると、その弾丸は着弾すると同時に激しく爆発し、大群の一部を吹き飛ばした。爆発で広範囲を攻撃する弾丸トリガー《
「行くぞ!」
出水の爆撃を合図に、俺も動き出す。まず爆発の余波に巻き込まれた奴から狙っていく。
俺は一番近くにいた巨大な捕獲用トリオン兵の《バムスター》に向かって飛び、そのまますれ違いざまに目の部分を切り裂く。直後にその巨体が静かに崩れ落ちて活動を停止する。
俺は地面に着地すると、すでに周りは3体のモールモッドで囲まれていた。すると目の前のモールモッドの1体が、2本のブレード型の足を鎌のように振るって斬りかかってくる。
「スラスターON!」
俺はオプショントリガーのスラスターを起動させると同時に、加速させたレイガストのブレードで、即座にモールモッドの2本の足を付け根から斬り落とす。
そして無防備になったモールモッドの目にレイガストを突き刺し、横に振り抜く。これでまずは1体。
俺は剣を振り抜いた勢いで体を回転させて、そのまま背後から俺に襲い掛かろうとした2体目のモールモッドの目にレイガストを叩き込む。斬られた部位から煙と化したトリオンを噴き出しながら事切れる2体目。
その瞬間、3体目のモールモッドが俺に向かって足のブレードを振り下ろされた。俺はその攻撃を空中に跳んで回避する。そのまま空中でレイガストを逆手に持ち替えて落下し、弱点の目ごとモールモッドの体を貫いた。
「カズ、一旦下がれ! アステロイド!!」
出水の声が聞こえたのと同時に、俺はバックステップでトリオン兵から距離を取る。その直後に、薄い緑色に光る弾丸が、流星群のようにトリオン兵に降り注ぐ。特殊な効果を持たない代わりに高い威力を持つ弾丸トリガー《
流星群のごとき弾幕がトリオン兵の一部を殲滅していく中、生き残った奴等もダメージで身動きが取れなくなっていた。
「ナイスだ出水!」
この好機を逃さず、俺は動けないトリオン兵を1体2体と、確実に目の部分を狙って斬りつけ、戦闘不能に追い込んでいく。だけど順調に狩り続けていたのも束の間……俺の頭上を、突然影が覆った。
ふと上を見上げると、そこにはリング状の翼を持つ飛行型トリオン兵《バド》が5体、空を飛び回っていた。
新手の確認をした俺は、すぐに出水に向かって叫んだ。
「飛行型だ! 落とせ出水!」
「落としてください、だろ。
言うや否や、出水は分割した弾丸を上空目掛けて放つ。自動で相手を追尾する《
すると、耳元の通信機から柚宇さんからの通信が入る。
『2人とも、砲撃型のバンダーを確認したよ! 砲撃に注意して!』
「「!」」
それを聞くと同時に、俺と出水の周囲にいくつもの光線が着弾し、凄まじい爆風を巻き起こした。
いきなりの出来事だったが、俺たちは咄嗟に《シールド》を張ったので事なきを得た。そして光線が飛んできた方角を見てみると、バムスターと同等のサイズを持つトリオン兵の姿。捕獲・砲撃型の《バンダー》だ。数は2体だけだが、俺たちから数十メートルは離れた場所を陣取っている。
かなり距離は空いているが、問題ないな。
「出水、援護頼むぞ」
「任せろ」
そんな短いやり取りをしてすぐ、俺はバンダーに向かって駆け出した。
「グラスホッパー」
走りながら俺は、足元に水色に発光するオプショントリガー《グラスホッパー》を設置する。それを思いっきり踏みつけると、それに強く反発する力が、俺の体を前方に向かって弾き飛ばした。
バンダーの1体に向かって真っ直ぐ飛びながら、俺はレイガストを構える。
だがそれに対して、バンダーの目の部分が発光している。さっきと同じ砲撃を放とうとしているんだろう。回避できなくもないが、俺にはその必要はない。何故なら、俺の後ろには頼りになるサポーターがいるからな。
『カズ、そのまま真っ直ぐ飛べ!
直後、俺の後方から飛来するいくつもの弾丸。それらは不規則な弾道を描きながらも、俺に被弾することなく追い越していく。弾道を自由に設定して、自由自在な動きを可能にした《
それらは全弾命中し、それに怯んだバンダーの砲撃発射を阻止することに成功した。
『サンキュー出水!』
『しっかり仕留めろよカズ!』
通信越しでそう軽く言い合いながら、俺も次の行動に移した。
左手でもう一度起動させたグラスホッパーを踏み、空中さらなる加速をつける。
「スラスターON!!」
俺はグラスホッパーによる加速とスラスターの推進力を加えた直突き……《ヴォーパル・ストライク》を放った。
ジェットエンジンのような金属質な音と共に突き出されたブレードの切っ先は、呆気なくバンダーの目を貫通した。突き刺した箇所からトリオンの煙を噴き出しながら、バンダーは地面に崩れ落ちる。
俺はすぐにバンダーの体から離れて飛び降りると、2体目のバンダーに目をやる。だがすでに相手の攻撃態勢は整っており、輝く目からは今にも発射されそうになっていた。
──スラスターON!!
だから俺は再びスラスターを起動させてレイガストを、投げた。
SAO時代で言う投擲スキルの要領で投げられたレイガストは、スラスターの推進力を得て凄まじい勢いで飛んで行く。そして一直線に放たれたそれは、バンダーの目に深く突き立てられ、トリオンの煙をまき散らしながら沈黙した。
「ふう」と軽くひと息つくと、耳元の通信機から出水の呆れたような声が聞こえてきた。
『おいおい、レイガストをぶん投げて仕留めるとか……やっぱ変態だなカズは』
『変態言うな。SAO時代に使ってた投擲スキルを応用しただけだよ。それよりそっちはどうなった?』
『残ってたトリオン兵は全部仕留めたぜ。とりあえず終わったっぽいな』
『ああ。これでようやく──』
休める……と言葉を紡ごうとした瞬間、柚宇さんからの最悪の知らせが入った。
『2人とも~、また
『『またかよ!』』
俺と出水は同時に叫ぶ。
どうやらまた
『出水! 俺がグラスホッパーで北側に急行する! おまえは西側に急げ!』
『二手に分かれて大丈夫なのかよ!?』
『増援部隊が来るまでの辛抱だ! 無理に倒そうとせず、警戒区域を出ないよう足止めに専念すれば──』
『その必要はない』
俺の言葉を遮って、別の声が通信に割り込んで来た。
『こちら三輪隊。北側の現場に到着した。処理を開始する』
その声はA級7位部隊《三輪隊》の隊長、
あまり仲がいいという訳ではないが、俺と同い年ながらA級部隊の隊長を務める
どうやらその三輪隊が増援部隊として駆け付けてくれたようだ。これで少しは楽になるな。
『よう弾バカ、ゲームバカ、生きてるか? 助太刀に来てやったぜ。泣いて感謝しろよ』
『『うるせー槍バカ』』
途中でバカの陽気な声が聞こえて来たけど、出水と一緒に一言だけ言い返して、三輪に通信を繋ぐ。
『三輪、増援ありがとな』
『礼を言われる筋合いはない。
底冷えするような冷たい声が通信越しに聞こえてくる。相変わらずだな。
三輪は第一次近界民大規模侵攻の際に、お姉さんを
『桐ヶ谷と出水はそのまま西側に向かえ。奈良坂、太刀川隊の援護をしろ。陽介は俺と北側の
『出水、了解』
『奈良坂、了解』
『米屋、了解』
『古寺、了解』
テキパキと通信で指示を出す三輪。さすがはA級最年少隊長だ。
『桐ヶ谷、了解』
さて、ラストスパートだ!!
◆◇◆◇◆◇◆◇
「あぁ~、終わった終わったぁ」
防衛任務を終えた俺は、グッと体を伸ばしながら基地内の通路を歩く。
あれから三輪隊と共にトリオン兵を倒し終えた俺と出水は、後続がないことを確認したあと、防衛任務を三輪隊に引き継いでからようやく解放された。
出水は「疲れたから部屋で休む。あと唯我をシメる」と言って作戦室へと歩いて行った。正直俺もそれに同行しようと思ったが、迅さんに言われたことが頭をよぎったので、出水と分かれて新入隊員を見に行くことにした。
この時間だと、すでに入隊式は終わって、ポジションごとの
そう決めた俺は、さっそく訓練室に向かって歩き出そうとした瞬間、背後からトントンと肩を叩かれた。そして首だけを動かして振り返ると、俺の頬に人差し指がささった。
こんなことをするのは1人しかいない。
「……何してるんですか? 生駒さん」
「何って、挨拶に決まってるやん」
「普通に声かけてくれたらいいじゃないですか」
「いやいや、後ろから挨拶するんやったらコレやるやろ? え? やらへん?」
「やりませんよ。少なくとも俺は」
「おもんないわ~。そこは冗談でもやる言うところやぞ桐ヶ谷」
俺の頬に指をさしながらそう語るこの人は、
県外からスカウトされた関西出身の人。ボーダーの
黒髪のオールバックに引き締まった目元を一見すると、硬派な印象を受けるが、実際はマイペースでノリが軽い。
「桐ヶ谷は仕事あがりか?」
「ええ、まあ。これから訓練室を見に行くつもりですけど」
「そうか、そう言えば今日は正式入隊日やったな。おもしろうやん、俺も行きたいわ」
「じゃあ、一緒に行きますか?」
「せやな」
そんな感じで、何故だか生駒さんと訓練室に向かう事になった。
その道中でもマイペースな生駒さんは、正直どうでもいい話題で俺に話しかけてくる。
「最近駅前にバーガークイーンのチェーン店が出来たん知ってる?」
「またですか? これで三門市だけで4店舗目ですよ」
「そこの名物メニューの《クレイジーバーガー》食ったことある? あれめっちゃデカいし、うまいやろ」
「あー、1回だけ俺と出水と米屋の3人で頼んだ事あります」
「店員の女の子もめっちゃカワイイし。俺しばらくあそこ通おう思っとるわ」
「そうなんですか」
「そう言えば桐ヶ谷、俺の好きなカレー知ってる?」
「いや、知らないですけど」
「ナスカレー」
……誰か助けてくれ。
◆◇◆◇◆◇◆◇
それからしばらくして、ようやく訓練室に到着した。
時間にしたら5分も経っていないハズなのにものすごく疲れたのは、絶対に生駒さんのマシンガントークのせいだ。
「おっ、やっとるな。今回の指導も嵐山隊か。嵐山も大変やな」
訓練室にはすでに今回入隊した白い隊服のC級隊員と、そのC級隊員を指導している赤い隊服を来た3人の正隊員の姿があった。
彼らはA級5位の《嵐山隊》。戦闘員でありながら、広報役としてテレビ等のメディアに出演もこなす、ボーダーの顔役。新人への入隊指導も彼らの担当だ。
通常の防衛任務に加えて広報の仕事もこなしながらA級5位の座についているので、戦闘員としての実力も折り紙付きだ。
俺と生駒さんは観戦席から訓練の様子を眺める。
「まだ最初の訓練みたいですね。対
「俺ん時もいきなりコレやったわ」
C級になって一番最初の訓練は、決まってこの《対
仮想戦闘モードの訓練室の中で、ボーダーの集積データから再現されたトリオン兵と戦う訓練。小型化されたバムスターを相手に、制限時間5分の中でどれだけ早く倒せるかで評価点が上がる仕組みだ。
目安としては1分を切れれば優秀、30秒を切れれば即戦力、10秒を切れればエース級といった具合だな。
それからしばらく観戦しているが、ほとんどのC級の動きはぎこちなく、記録も2分だったり3分だったりと、正直パッとしない。
「なんやどいつもパッとせーへんなぁ」
「そうですね」
同じ事を思っていた生駒さんも少しつまらなそうにそう呟いて、俺も相槌を打つ。
《1号室、用意》
ふと、そんなアナウンスが耳に入り、俺と生駒さんは何気なく1号室の方へと視線を向ける。
「おっ、今度は女の子やん」
生駒さんが喰いつくようにそう言った。
3号室の部屋に入っていたのは、生駒さんの言う通り女の子だった。オレンジ色に近い茶髪のショートヘアに、翡翠色の大きな瞳が輝き、小ぶりな鼻と薄い唇がそれに続く。
C級隊員共通の白い隊服に身を包み、その手には金色に輝くナイフ型の光剣《スコーピオン》が握られていた。
俺はなんとなくその女の子を眺めていると、その子の訓練が始まった。
《始め!》
そこからの彼女の動きは早かった。開始の合図と共に走り出し、十分な助走をつけてからバムスターの顔に向かって高く跳躍。そのままスコーピオンを下から切り上げるように振るい、装甲ごと弱点の目の部分を素早く切りつけた。だけど傷が浅かったのか、バムスターはまだ倒れていない。
それを察したのか、彼女はバムスターの頭に片足を乗せて、再び跳躍。そして空中でスコーピオンを逆手に持ち替えて、そのまま落下した勢いを乗せて、トドメと言わんばかりに金色の刃をバムスターの頭上から装甲と目をまとめて刺し貫いた。今度こそ沈黙して倒れ伏すバムスター。
その戦闘を見ていたほとんどの人間が唖然とするなか、無機質なアナウンスのみがその場に響き渡った。
《記録──12秒》
この訓練が始まってから初の大記録に、C級隊員たちからドッと歓声が沸く。
「すごいですね」
「せやな……あの女の子めっちゃカワイイな」
「いやそこじゃなくて」
「あの子ええなぁ。うちの隊に入ってくれへんかなぁ」
「いや、生駒隊はもうフルメンバーじゃないですか」
「隠岐と代わってもらったらええやろ? あいつ男前でモテよるから、どこの部隊でも引く手あまたやろし」
「不当解雇以外のなにものでもないんでやめてあげてください」
そして相変わらずマイペースの生駒さん。女の子を部隊に入れる為に辞めさせられたら隠岐さんが不憫でならない。本人は冗談で言ってるつもりなんだろうけど、真顔で言われたら冗談に聞こえない。
俺がすごいと言ったのは記録ではなく、彼女の動きだ。動き出しから攻撃のモーションに入るまでまったく無駄がなく、洗練されたものだった。武道か何かの経験者だろうか?
そんなことを考えていると、再びC級隊員たちから「おおーっ!」っと歓声が沸いた。何だろうかと思っていると、その状況を知らせるアナウンスが鳴った。
《5号室、記録──3秒》
3秒!? 緑川の4秒を塗り替える大記録じゃないか!
俺はその記録を叩き出した人物を見ようとしたが、今いる場所からだと1号室は遠くてよく見えない。
「桐ヶ谷、見に行くで」
「あ、はい!」
同じく興味が湧いた生駒さんに連れられて、観戦席の最前列に移動し、1号室がよく見える場所へと向かう。
「すごいじゃないか! 3秒だなんて、歴代2位の記録だ!」
「そうなんですか? ありがとうございます!」
場所に近づくと《嵐山隊》隊長の
嵐山さんが褒めているということは、3秒の記録を打ち立てた人物もまた女性なのだろうか?
なんてことを思っていると、俺の目に2人の人物の姿が飛び込んだ。
「……え……?」
その瞬間……俺は思わず固まってしまった。
1人は後ろにながした黒髪と鳥の羽のような特徴的な毛先が目立つ男性……嵐山さん。
そしてもう1人は、栗色の長いストレートヘアを顔の両側に垂らし、大きな
彼女の姿が見間違いでないことを認識した俺は、震える唇を何とか動かして、彼女の名前を口にした。
「あ──アスナッ!!?」
彼女の名前は結城明日奈。俺の最愛の恋人だった。
つづく
BBF風、桐ヶ谷和人のプロフィール
《桐ケ谷和人》
■太刀川隊
■
■17歳
■10月7日生まれ
■みかづき座
■A型
■身長:163cm
■好きなもの:VRMMORPG、アスナ、開発室見学
《RELATION》
■結城明日菜←恋人
■太刀川慶←隊長
■出水公平←友人・ALO仲間
■唯我尊←後輩
■国近柚宇←ALO仲間
■米屋陽介←友人
■緑川駿←弟分
■鬼怒田本吉←尊敬
《PARAMETR》
■トリオン:8
■攻撃:11
■防御 援護:4
■機動:9
■技術:9
■射程:2
■指揮:5
■特殊戦術:7
■トータル:55
■サイドエフェクト:なし
《TRIGGER SET》