いよいよ大会が始まり、ステージやステージ裏でさえ緊張感があった。
演技の順番はくじ引きで決まることになっていて、私たちが演技するのは
千歌『とりゃあ!……あぁ!?』
ルビィ『な、何番だったのっ!?』
ダイヤ『見せてくださいまし!』
ダイヤ・ルビィ『!?』
果南『うーん?結局何番だったのか私たちにはわからないんだけど?』
鞠莉『それじゃあ見てみよ〜。
……Oh.』
梨子『……最後?』
ルビィ・ダイヤ『ピギャァァァ!!』
全グループで最後となってしまった。
果南「結果的には良かったんじゃない?最後の方が印象に残るしさ。」
ダイヤ「果南さんはあまりにも楽観視しすぎていますわ!最後に演技をするというプレッシャーがどれほどかわかっていますの!?」
千歌「ご、ごめんねー!!」
曜「まあ、こればっかりは仕方ないよ……運だし。」
善子「ルビィ。運が悪いからってさりげなくこっち見ないで。」
ルビィ「ピギッ!」
鞠莉「でも果南の言う通りよ。
最後で目立てれば、予選のパスって話にもリアリティが増すわ♪」
花丸「それが簡単にできるなら、こんなに困ってないずら……」
みんな(一部は例外だけど)が控え室で項垂れてああだこうだ言っている中、梨子ちゃんは1人でダンスの確認をしていた。
千歌「梨子ちゃん?」
ルビィ「何をしているの?」
梨子「最後まで確認をしているのよ。」
花丸「不安にはならないずらか?」
梨子「ないって言ったら嘘になるよ?でもここまで頑張ってきたんだから平気じゃないかな。あとはこの不安が自信へと変わるように最後まで練習しないと。」
その梨子ちゃんの言葉は私たちの心に確実に響いた気がした。
鞠莉「That's right!!
その通りよ、梨子。今、私たちがしなくてはいけないのは心配することよりもパーフェクトな演技をする準備だわ。」
善子「例え堕天という不遇があっても、ヨハネは今この時を楽しんでいるわ。この宴…だて
ルビィ「なんだか梨子ちゃんの言葉で勇気が出た気がする!」
果南「そうだね。」
善子「話を切るなーっ!」
花丸「善子ちゃんの話が長いからずら。」
ダイヤ「……まあ、過ぎたことを話していても仕方ありませんわね。今の状況をいかに有利に使うかを考えましょう。」
みんなの顔から不安の色が消えていく中、千歌ちゃんは遠くを見つめている目をしていた。
曜「……千歌ちゃん?」
千歌「ふぇ?」
曜「どこか遠くを見てる感じだったけどどうしたの?」
千歌「ああ…えっとぉ……。」
千歌ちゃんは少し照れくさそうにしながら
千歌「私たち最後だし、上手くいけばアンコールとかあるかなあって。」
ルビィ「あ、あ、あんこーりゅぅ!?」
果南「まあ、あってもおかしくはないよね。」
千歌「私たち、アンコールされるかな…?」
ダイヤ「されたいのであれば、してもらえるだけのパフォーマンスをしないといけませんわね。」
千歌「…そうだよね。頑張らなくちゃだ。」
アンコール……
梨子「……。」
それから各グループのパフォーマンスが終わって、私たちの番になった。
緊張感が漂っているステージ裏で梨子ちゃんは柔らかく微笑んでいた。
梨子「内浦に引っ越す前は私がこんな未来を歩いてるなんて思ってもみなかったよ。」
確かに私も半年前は自分がこんな風になるなんて思ってなかった。
曜「千歌ちゃんのおかげだね。」
千歌「そんなことないよ。」
千歌ちゃんは笑顔だった。
千歌「ラブライブがあって、μ'sがいて、スクールアイドルがいて……」
少しの間を空けて、千歌ちゃんは私と梨子ちゃんを見た。
千歌「曜ちゃんと梨子ちゃんがいたから。」
千歌ちゃん……
千歌「これからも色んなことがあると思う。嬉しいことだけじゃなくて、苦しいことも辛いこともたくさんあると思う。」
千歌ちゃんは私たちに背を向けて走った。
千歌「でも私、それを楽しみたい!
全部を楽しんで、みんなと進んでいきたい!!」
大きく手を広げた千歌ちゃんの姿は私にはとても眩しかった。
千歌「それが輝くってことだと思う!!」
千歌ちゃんは大きくなった。私が想像している以上に成長したんだ。
ダイヤ「そうね。」
鞠莉「9人いるし♪」
それに千歌ちゃんにはみんながついてる。
もちろん、私だって。
千歌「いくよ!!」
浦女の制服を来て私たちはステージに上がる。
観客席から放たれているサイリウムの光が私に高揚感を与えてくれる気がする。
この大舞台への余韻に浸っていると、千歌ちゃんの第一声が聞こえた。
そこから浦女のことや私たちのことを知ってもらうために寸劇をした。会場からは笑い声が聞こえたり、私たちに共感してくれる人がいることが感じられた。
輝くってことは楽しむこと
千歌ちゃんなりに見つけ出した答え。
きっとそれは私たちの未来への切符になるんだ。
千歌「さあ、いくよ!!」
だから今日のライブは
千歌「1」
曜「2」
梨子「3」
花丸「4」
ルビィ「5」
善子「6」
ダイヤ「7」
果南「8」
鞠莉「9」
みんなと一緒に輝くんだ。
「10!!」
驚いて後ろを振り向くと、浦女のみんなが大きな声を出して私たちを応援してくれていた。
曜「キャプテンにななみ先輩……。」
その座席には私たちに声援を送ってくれている水泳部の先輩たちがいた。
曜「……私はバカ曜だ。」
水泳部の大会に出られないからって腐ってたなんて……私はバカだ!!
私はこの舞台で今までのどのライブよりも最高のライブをするんだ。
私ならできる!
みんなとなら、千歌ちゃんとなら!!
やっと掴んだ答え(チケット)を私たちの輝きで照らさなきゃ。
千歌「今、全力で輝こう!!
0から1へ!アクアーッ!」
みんな「サーンシャイーン!!」
それから後の記憶はあまり無い。
煌びやかに揺れるサイリウムと隣で踊る千歌ちゃんと果南ちゃんの顔がサイリウムよりももっと輝いていたことは覚えてる。
曜「終わったんだね。」
私は包帯でグルグルにされた左手を見てそう呟いた。
最近は投稿頻度も少なくなってすみません。
今回で第2話『君のこころは輝いてるかい』が完結しました。最後の終わり方にしっくりこない人が多いと思いますが、第3話以降orAnother episode vol.3で明らかになるのでお待ちください。
それと作者のワガママなのですが、コメントや評価をお待ちしています。みなさんのコメントが見られるとやる気が出るのでみなさんの温かいコメントをよろしくお願いします。まだ返信してないものには、必ず返信していきますので、お待ちしていてください。
長文失礼しました。