向日葵に憧れた海   作:縞野 いちご

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ダイヤpart


Another Episode vol.2
#4.5 気にしてたでしょ?


 

 

 

〜曜とルビィが沼津から帰ってきた後〜

 

 

 

 

 

ルビィ「ただいまー。」

 

 

静かな家に妹の声が響く。

 

 

ルビィ「ただいまぁ。お姉ちゃん。」

 

ダイヤ「おかえりなさい。良い物は買えたの?」

 

ルビィ「うん!曜ちゃんが連れて行ってくれたお店が可愛い物がいーっぱいだったの!」

 

ダイヤ「そう。それは楽しかったでしょう。」

 

 

ただ買い物に行くとだけしか聞いていないのだけど、まるで遊んで来た後のようにルビィはニコニコしていました。

 

 

ダイヤ「さあ、今日も疲れただろうから、早くお風呂に入ってきなさい。」

 

ルビィ「わかった。そうするね。」

 

ダイヤ「それと、夏休みの宿題…

もちろん終わったわよね?」

 

 

ルビィ「……。が、が…」

 

 

が?

 

 

 

ルビィ「がんばるびぃ!」

 

 

ダイヤ「………。」

 

 

 

 

 

一人の姉として、妹がこうも頼りないと心苦しいばかりだわ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

prrrr prrrr

 

 

こんな時間に電話はかけてくるなと、何回言ったらあの人はわかってくれるのかしら…

 

 

 

ダイヤ「もしもし。一体何の用ですか?」

 

鞠莉『Oh!? ダイヤがなぜか、Very angry!!』

 

ダイヤ「心当たりがありませんの!?」

 

 

鞠莉さんにはずっと振り回され続けている。

 

 

ダイヤ「私の機嫌が悪いのは、大事なことではないでしょう?」

 

鞠莉『もうっ。つれないわね〜。』

 

ダイヤ「…あなたのテンションについて行く身にもなってください。」

 

鞠莉『OK、OK。そろそろダイヤが可哀想だから話をするわね。』

 

ダイヤ「ありがとうございます。」

 

鞠莉『千歌と曜についてだけど、ダイヤはどう思う?』

 

 

千歌さんと曜さん?

 

 

ダイヤ「それは…。幼馴染だということもあって、仲が良いという印象ですが。」

 

鞠莉『そうよね。』

 

 

今の質問の意図は何?今の私の答えを聞くだけが目的ではないわよね?

 

 

ダイヤ「鞠莉さんが言いたいことは何ですか?」

 

鞠莉『そうね…。ダイヤと果南は昔から仲が良かったじゃない?』

 

ダイヤ「まあ、同級生でしたから、一緒にいることが多かったことが大きいですわね。」

 

鞠莉『そこに私がやってきた。』

 

ダイヤ「覚えてますわ。果南さんも私もあなたにとても興味がありました。最初に会った時は、後ろをつけるようなことをして、我ながら無礼でしたわね。」

 

鞠莉『そんなことないわよ。私としては注目されることもWelcome!』

 

ダイヤ「元々のあなたはそんなキャラではなかった気がするのですが?」

 

鞠莉『まあ、その話はもういいわ。

それで果南と私がすぐ仲良くなって、ダイヤは私のことどう思った?』

 

 

何を考えているのか、まったく読めない……

 

 

ダイヤ「果南さんも楽しそうにしていましたし、私としても友達が増えて嬉しかったですわ。」

 

 

鞠莉『……そう言ってくれて、嬉しいわ。』

 

 

こんなことを聞くなんて、鞠莉さんらしくない…

 

 

ダイヤ「なにか心配になることでもあるのですか?」

 

 

私の質問から数秒の空白が生まれる。

 

 

鞠莉『もし、私がここにやって来たのが小学生ではなく高校生だったとしたら、ダイヤのさっきの答えは変わる?』

 

 

ダイヤ「……。」

 

 

鞠莉さんが高校生になってから転校してきたら…。

 

 

ダイヤ「私には……想像ができませんわ。」

 

これが私の正直な感想。

だって、ずっと一緒だったのだから。

 

 

 

 

ただ、これだけは言えるかもしれない。

 

ダイヤ「ただ、こうして気を置いて電話することはなかった気がします。」

 

 

 

 

 

 

鞠莉『……。そうよね。』

 

 

鞠莉さんの声色が変わった。ショックを与えてしまった?

 

 

 

ダイヤ「何か私に対して不安があるのですか?」

 

鞠莉『No problem!!

私を心配してくれるなんて、ダイヤは優しいのね。』

 

ダイヤ「ただ私は気になっただけですわ!」

 

鞠莉『ん〜。ダイヤのおこりんぼさん!』

 

ダイヤ「怒ってなんていませんわ!?」

 

鞠莉『It's joke♪』

 

 

 

まったく……。この人はコロコロと猫のように態度が変わって……

 

 

鞠莉『そういえば』

 

ダイヤ「なんですか?」

 

鞠莉『この前、曜のことを気にしてたでしょ?』

 

 

 

……見られていたのね。

 

 

ダイヤ「ええ。」

 

鞠莉『それじゃあ曜のこと、お願いね。』

 

ダイヤ「え?」

 

鞠莉『Aqoursのためにも、あの子のためにも。』

 

 

曜さんに何かあったとでも……?

 

 

鞠莉『ま、あまり深刻には考えないで。リラーックス、リラーックス♪』

 

ダイヤ「不安を煽っているのはあなたじゃないですか……」

 

鞠莉『ちょっと気にしてあげてねってだけよ。』

 

ダイヤ「わかりましたわ。曜さんのこと、少し気にしながら動きますわね。」

 

鞠莉『ありがとう、ダイヤ。

それじゃ、また明日会いましょ。Chao♪』

 

 

 

そうして、鞠莉さんからの電話は切れた。

 

 

ダイヤ「まったく。色々勝手な人で困るわ……。」

 

 

 

でも、鞠莉さんはただの自由人ではない。ああ見えて、ちゃんと彼女なりの考え方があるというか、策略家というか……

 

 

ダイヤ「私は鞠莉さんを随分と信頼しているのね。」

 

 

 

とりあえず言われた通り、曜さんが無理をしていないか、私なりに見ていましょう。

 

 

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