ソードアート・オンライン 〜アサシン・ザ・プリンセス〜【超亀更新】【リメイク開始】   作:蹴翠 雛兎

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すまない…遅くなった…すまない。
あと、今、本作の第1〜2巻とプロレッシブの1巻を読み直しているんだが…。
やべえ、所々、抜けてる部分があったわ…。
これは、全巻読み直しかな…?

あと、漫画の方のソードアート・オンライン オーディナル・スケール読みたいけど、金がないお。(´・ω・)

それと、今回は、いつもよりかなり長くなってます。

それでは、EP.4 アインクラッド、どうぞ!


【リメイク前】
EP.4 アインクラッド


––––キルアside––––––––

 

「––––さてと、これでよし!」

 

そう言って、ミニマント付きの黒のフードをつけた私は鏡の前でくるりと回る。

 

––––現在、私は、親友に教えてもらった、始まりの街にある、唯一の防具の鍛冶屋さんにいる。

それは、防具を作る為なのだが…。しかしながら、ゲームが始まったばかりならば、普通ならば、そんなことをしない…いや、したくてもできないだろう。

なぜなら、普通は…。

 

「お会計、八千コルとなります」

「わかりました」

 

始まったばかりの時点では、とんでもなく、馬鹿でかいお金だから。

普通、この防具専門鍛冶屋を選ばなくとも、武器ショップに防具が売っており、決して安いとはいえないが、ここよりかは格段に安く、そこで買えばいい話なのだが…。

しかし、それでも、私はわざとここにした。

それは、先ほど、キリトと待ち合わせ場所に行く前に、今、私が装備している《クリアストライカー》を二つ程、欲しいが為にモンスターを一気に三、四十体程、倒してしまって装備の素材とお金が有り余っていたから、というのと、親友が教えてくれた、ここで装備を作ったり、強化した場合、特殊なバフがつくということを知っていたからだった。

ただし、あくまで、友達からは、ここで作れば、バフのついた装備ができると聞いただけで、どういうバフがついてくるかはわからなかったのだが…。

 

「ラッキーね…!まさか、気配遮断のバフがつくなんて…!私にはうってつけじゃない…!」

 

そう言って、嬉しさ故にまた、私はくるりと、鏡の前で回った。

装備の名前を見ると、〈ハーミット・フード〉と書いてあった。意味は、隠者の頭巾、という意味のはずなので、なるほど、このバフがつくのも頷けた。

 

「…さてと、キリトと合流するとしますか」

 

そう呟くと、私は店から静かに出て行く。

さも、そこには誰もいなかったかのように––––––––。

 

––––キリトside––––––––

 

「––––ははは、そうじゃないよ。重要なのは、初動のモーションだ、クライン」

「ってて……にゃろう!…ンなこと言ったってよぉ、キリト…アイツ、動きやがるしよぉ…」

 

現在、俺は数時間前に知り合ったクラインに戦い方などを教えていた。それは、姉貴が自分の装備欲しさに目的とは違う鍛冶屋に行ってしまったのが原因であり、気がついたら、場所だけ言って、静かに鍛冶屋へ向かってしまったため、それを追いかけていた所で、クラインに声をかけられた。

なお、当の本人(あねき)は現在、防具専門鍛冶屋に向かっている最中だと思われる。

……まぁ、姉貴に関しては、いたとしても、教える必要はないな…。元々一人でも強いし、もうすでにソードスキル自体を我が物にしてそうだからな……。

 

「動くのは当たり前だ、訓練用のカカシとかじゃないんだぞ?でも、ちゃんとモーションを起こしてソードスキルを発動させれば、あとはシステムが技を命中させてくれるよ」

「モーション…モーション……」

「どう言えばいいのかなぁ……。一、ニ、三で構えて振りかぶって斬るんじゃなくて、初動でほんの少しだけタメを入れてスキルが立ち上がるのを感じたら、あとはこう、ズバーンと打ち込む感じで……」

「ズバーン、てよぅ…」

 

そう言いながら、クラインが曲刀を中段に構え、深呼吸をすると、腰を落とし、右肩に曲刀を担ぐようにする。

と同時に、今度こそ、規定モーションが検出されて、曲刀の刃がオレンジに光り、ソードスキル––––片手用曲刀基本技の《リーバー》がクラインの太い掛け声と共に発動する。

 

クラインの攻撃は見事、青イノシシに命中。半減しかけていたHPを0にした。

 

「うぉ…うおっしゃああぁぁぁ!」

 

その叫びと共に派手にガッツポーズをするクライン。

でも、まぁ、姉貴は、リアルでそいつを五分で…いや、思い出すのはやめよう。暗い気分になるから。

 

「––––Congratulations。初戦闘、初勝利おめでとう」

「だな。俺からも言わせてもらうよ。初勝利おめでとう。……でも、今のイノシシ、他のゲームだとスライムとか程度だけどな」

「こーら、余計なことは言わない。それにスライムの中には、魔物の国を治めている、魔王と呼ばれている奴とか、レアなやつなんだけど、攻撃が全く当たらず超絶逃げるのが早い奴とか、挙句の果てには攻撃が全く効かなず、封印しか方法しかない奴もいるのよ?」

「…おい、最後に出たスライム、そもそもスライムじゃねぇし、さらに言えば、SAN値が危ないゲームの奴じゃんか!?」

「…スライムにも色んな奴がいるんだな…。にしても、さっきの、おりゃ、てっきり中ボスかなんかだと」

「んな、訳あるか」

 

そう言って、和気あいあいとする俺たち…だったが、そこで俺たちはあることに気が付き、恐る恐る背後を見てみると…。

 

「ん、どうかしたの?」

 

––––そこには、俺の姉貴がいた。

 

「「う…」」

「う?」

「うぁあああぁぁぁ!!?」「うぉおおおおおおい!!?」

「ちょっ、うるさいわよ!?あと、武器を振り回さない!」

 

思わず腰を抜かしながら、叫び声を上げて武器を振り回す俺たちの攻撃を、平然と捌いたり避けたりしながらそう言う姉貴。

しかし、考えてみて欲しい。

モンスターを倒したところで、気が付いたら、知らない声が会話に入っていて、しかも、それに気が付いて、後ろを見たら、超至近距離に女性がいるのだ。

これに対し、叫び声を上げるな、武器を振り回すな、と言われて、しない方が難しいと思う。

 

「も、モンス…!」

「女の子に対し、失敬な。私はちゃんとした人間、プレイヤーよ」

「あ、あああ姉貴!いいいつの間に、て、てか、いつからそこに居たんだよ!?」

「五分程前からだけど?」

 

さも、当然の様に言う姉貴。

けど、ついさっきまで、レクチャーのために、仮にも俺たちは青イノシシと戦っていた。しかも、同じ方向を向いているのならともかく、それぞれ、違う方向を見ているのだ。更に言うと、俺がとったスキルの中には、索敵スキルがあり、プレイヤーやモンスターがいれば、すぐにわかるようになっている。

それなのに、その上で、俺たちに気がつかられずに、五分程前からいたのだ。

それはつまり、

真っ白な兎一匹が、隠れる場所が極端に少ない緑の野原の中で、五匹の狼に全く見つからずに生き延びる。

という状況と同じような意味を持つこととなる。

 

…なんというか。呆れと驚きを隠せないな。

 

「…って、ちょっと待ってくれ。キリト、おめぇ、この人の事を、姉貴、って言ったか?」

「言ったけど…それがどうかしたんだ?」

 

俺のその肯定と共に、クラインの目がキラキラ輝いてくるのがわかった。

なんか、色々と嫌な予感がするな…。

 

「えっ!?キリト、おめぇ、姉がいたのか!?えっ、と言う事は、つまり兄妹なのか!」

「ちょっ!クライン!?」

「なぁ、お姉さんの名前は「制裁鉄拳」っ〜〜!?」

 

あ、やっぱり入ったか…。姉貴の制裁鉄拳。

あれ、受けるとかなり痛いんだよな…。

しかも、今回のは、かなり力が入っていたっぽいし…。

クライン…ドンマイ。

 

「ちょっ…お姉さん、痛い…」

「はぁ、貴女、少し周りを考えなさいよ…。しかも、ここはオンラインゲーム。兄妹設定とか、リアルとゲームの中の性別が違う、ネットオカマ、通称ネカマとかの可能性を考えなかったの?」

「あ…す、すまねぇ…」

 

姉貴にそう言われて、謝るクライン。

まぁ、姉貴はこう言うこととかに関してはかなりしっかりしているからな。

 

「わかったのなら、よろしい。だけど…まぁ、実際、正直に言っちゃうと、リアルでも、私とそこのキリトとは、本当に兄妹関係なのだけどね」

「えっ、まじかよ!?」

「ほんとよほんと。No doubt、嘘じゃないわ」

「へぇ…、この人がキリト、おめぇの姉貴かぁ。さぞかし、リアルでもべっぴんさんなんだろぉなぁ…」

「まぁ、事実、リアルで姉貴、学校ではぐうたらに寝ている姿が多いはずなのに、かなりモテモテだしな」

「まじかよ!」

「えへへ!まぁね!」

「いや、デレるなし。後、そこは否定しろよ…。せめて、寝てばっかのところ…」

 

事実、姉貴はなぜか、寝てばっかなのだが…。

その反面、テストは満点、クラスメイトとはかなり仲がいい、その上、男女問わず、かなりモテると言う、才色兼備なのだ。

一時なんか、女子からラブレターを貰ったことがあったし…。

…まぁ、そうとは言っても、俺やスグなどの家族からすれば、せめて授業中は起きていて欲しいのだが。

 

「だけど、本当の事だから、否定できないのよね。…っと、そういえば、自己紹介はまだだったわね。私の名前はキルアよ。よろしくね」

「おれはクライン!よろしくな!」

「クライン、か。いい名前ね」

「そう言うお姉さんこそ、いい名前じゃねぇか!」

「ふふ♪ありがとうございます」

 

そう言って、姉貴はにこりと笑うと、貴族のお辞儀の真似をした。

 

「さてと、まだ、クライン、キリト、時間はあるわよね?」

「あぁ!まだ大丈夫だ!」

「俺もまだ、夕食の自宅まで時間あるな」

「よし。んで、そこで私から提案なんだけど…」

 

姉貴はそう言って、言葉を一区切りすると、腰から二本のナイフを取り出し、そのまま、両手でくるりと回して持つ。

これは…いつもの、来たか。

 

「競争しない?内容はここのエリアにいる青イノシシ、二十体を狩る、でどう?」

「おっ!おもしれぇ!乗った!」

「やっぱり、来たか…。姉貴、今回は絶対負けないからな」

「ほう、言うわね」

「姉貴には、これ(ゲーム)であまり負けたくないからな」

「ふふ、勝手に言ってなさい。それじゃあ、行くわよ。…始め!」

 

姉貴のその言葉と共に、俺たちは、武器を取り出し、それぞれ、青イノシシに襲い掛かった––––。




いかがでしたでしょうか?
次回、あのシーンが、あの事件が来ます。
お楽しみに!
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