ソードアート・オンライン 〜アサシン・ザ・プリンセス〜【超亀更新】【リメイク開始】   作:蹴翠 雛兎

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スマヌ、遅くなり、スマヌ…。

今回、あのシーンに突入…なんですが、余りにも長くなりそうなので、前編、後編に分けました。

では、EP.5 デスゲーム【前編】、どうぞ。


EP.5 前兆【前編】

「––––プギィ・・・!!」

「––––はぁ・・・はぁ・・・やっと終わったぜ」

「おつかれ。クライン、ポーションいるか?」

「あぁ、すまねぇ、キリト」

 

 

最後の青イノシシを狩り終え、倒れこむクラインへ俺はポーションを渡す。

––––あの後、最初に青イノシシを狩り終えたのは、姉貴だった。

––––しかも、狩り始めてから約5分くらいでである。

––––正直、悔しくないといえば嘘になる。

嘘になるが、逆に––––。

 

「・・・にしてもキリトよぅ」

「ん?なんだ?」

「お前の姉ちゃん強ぇーな・・・」

「あぁ、だろ?自慢の姉貴なんだ」

誇らしい気持ちも同時にあった。

 

だって、俺の姉貴はクラインが先程言ったように、強いし、そんでもって、かっこよくて、才色兼備で、頼れる、そんな自慢の姉貴だから。

 

・・・ただ、朝の姉貴の起床。

 

あれはダメだ。

 

いつ頃からどうしてあんな風になったんだよ・・・。

おかげで、スグは胴打ちをする時だけ、剣先が正確になったらしいし、俺はβテストの時に、戦闘で人型相手なら、なんとなくウィークポイントがわかってしまうし、母さんに至っては、なんか、前に暴漢に襲われそうになった時、ついとっさに姉貴を起こすためだけに習っていた柔道×合気道が出てしまって、暴漢を捕まえてしまったらしいしわ・・・・。

本当、いつ頃からどうしてあんな風になったんだよ・・・。

・・・はぁ、なんか複雑だ。

 

「そういえば…おめぇのお姉さんはどこにいんだ?さっきから見当たらねぇが…」

「ああ、姉貴なら、あそこ。あの大きな木の上で寝てる。…姉貴ー、終わったぞ〜!」

「……んっ…。…ファァアア・・・キリト終わったの?」

 

姉貴はそう言ってあくび一つして枝に立つと、まるで猫を思わせるような、綺麗なフォームで飛び降り、あと一つ無く、着地する。

…こういう時だけ、寝起きがいいのにな。

何度も言うが、本当、いつ頃からどうしてあんな風になったんだよ・・・。

 

にしても…。

 

「…クライン。なんか、顔に色々と出てるぞ。具体的に例を挙げると、『まるで猫みたいだな…』とか、『音一つ立たずに着地した…!?』とか、『そもそも、あの枝の上で寝てる&立ち上がるなんて、どうなってんだよ…』とか、色々な」

「…キリト、オメェはエスパーか」

「いや、クライン。俺、さっき言っただろ。顔に色々と出てるって」

「そうかもしれねぇが…けど、そうだとしても、それにしては、的確すぎねえか?」

「…確かにそうかもしれないけど……。でも…まぁ、姉貴といるとどうしても、さっき言ったみたいなことをよく聞かれるからな…」

「…察した。なるほど、そういうことか…」

「…あぁ、そういうことだ……」

 

そう言って、「はぁ…」とため息一つ、大きく吐き、

 

––––本当、もう少し目立たない行動とかをしてくれよ…。

 

と俺は思う。

 

––––なお、そんなことを俺が思ってるとはつゆ知らず、当の本人(あねき)はというと、ゆったりのんびりと、あくび一つ、背伸び一つしていた。

はぁ、姉貴…。

 

「…ん…っと。んじゃ、二人共、あれこれして、もう4時ちょいくらい…正確には4時10分くらいなわけだけど…この後、二人はどうするの?私は今夜、夕食当番だから、ログアウトしてそのまま、これから夕食の準備するけど……」

 

 

「5時かぁ…。うーん…そうだな、ひとまず、俺はログアウトするぜ!この後、5時半にアツアツの照りマヨピザとジンジャーエールを予約してるからな!」

「なるほどね。…それでキリト、あなたはどうするの?」

 

そう聞かれて、俺は考え始める。

 

––––正直、姉貴が作る料理は本格的で美味しくので、それを楽しみにして待つのあり…というより、すごくしていたいんだけど…。でも、それと同じくらい、このまま、遊んでいたいし……。でもなぁ…だけど…うーん……。

 

そうして、しばらく悩むこと、五分。

姉貴の料理とこのゲームを天秤にかけ。

色々と悩み悩んだ末に、出した結果––––。

 

「………悪いけど…姉貴…俺は…もう少し遊んでるよ」

 

––––saoを選ぶことにした。

 

「はぁ…わかったわ、りょーかい。…ちゃんとごはんまでに降りて来なさいよ?」

「…あ…あぁ」

「…まったく、相変わらずなんだから」

 

そう言いながら呆れる姉貴。

 

…苦渋の決断だった。

反省はしてる。後悔はしてない。

されど、我が身もう一つあれば…。と思った。

うん、なんで自分の体が一つなのかとか、なんで分身の術が使えないんだろうとか、今すぐにでも泣きたいし、嘆きたい。

 

「それじゃあ、解散…と行きたいけど、その前にみんなでフレンド登録しない?いつでも会えるように、どこにいてもわかるようにね」

 

そう笑顔で言って、姉貴はシステムウインドを出すと、俺たちにフレンド申請をした。

 

「えっ!いいのか、キルアさん!?」

「ええ、もちろん。それに何かあった時、こうした方がいいでしょ?」

「そうだな、確かに姉貴の言う通りだ。…それに、俺の場合、姉貴のをフレンド登録してれば、姉貴の行動を見張れるしな」

「見張れるって…はぁ、その言い方だと、私がいつもよく問題を起こしてるみたいじゃない」

「いや実際、姉貴、よく一週間に一回から二回の程度で問題起こしてるだろ」

「…キリト、おめぇの姉ちゃん。何をしたんだ………」

「いろいろとな……。あ、姉貴、フレンド申請受託したぞ」

 

軽口をたたきあう俺たち。

しかしこの時、既に大規模な事件が起こっていることとは、俺達は知る由もなかったのだ––––。




さて、いかがでしたでしょうか?

…にしても、キルアの過去がどんな物か、感づいていたり、正しい予想をしてる人はどれだけいるのかなぁ。

次回、後編。
ついに、あの人が…。
次回もリンクスタートッ!!
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