ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結)   作:越後屋大輔

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第二部嵐を呼ぶ5才児④

 「メガノイド?」

 「何なんだ、そいつら?」ひだまりズからメガノイドの話を聞いた野原一家は改めて警察に連絡しようとしたが沙英に止められる

 「メガノイドが相手じゃ警察は当てになりませんよ」

 「えぇっそしたらシロはどうなるの?」しんのすけが問う。

 「間違いなくメガノイド犬にされますな」宮子が答える。

 「オォーかっこいいゾ」

 「良くないわよ、シロが殺人犬になってもいいの?」ヒロが穏やかだが強い口調で叱ると流石のしんのすけもシュンとなる。

 「理事長に相談しましょう」ゆのが提案するが

 「誰か連絡先知ってるの?」野原一家は勿論ひだまりズの誰も知らなかった。

 「ごめん下さーい」誰かが訪ねてきた。野原一家には見覚えのない初老の男性だ。

 「(わたくし)やまぶき高校の校長でございます。野原さん、この度は何とも…こちらお見舞いの品です。どうぞお受け取り下さい」

 「これはどうも、わざわざすみません」

 「いえ、わが校の生徒がお世話になっているのに今までご挨拶にも伺いませんで」

  「「「「校長先生!」」」ひだまりズが4人揃って校長先生に詰め寄る。

 「ちょっと何ですか、皆さん?」いきなり飛び出してきた生徒達の勢いにおされてへたり込む。

 「校長先生は理事長の連絡先知ってますよね!?」

 「大至急伝えて欲しいんです」慌てるひだまりズは言葉がメチャクチャになっている。

 「何を伝えるのですか、話が見えませんが」

 「このおうちがメガノイドに襲われたといえば分かります」

 

 メガノイド本部にある収容施設に閉じ込められたシロはその中に沢山の動物がいるのに気付いた。彼らも捕まってしまったようだ

 「アン?(君達もあの変な人間達に捕まったのかい?)」シロはグループを作っている犬達に聞いてみる。

 「ワン(そうだ、俺達を機械にするらしい)」リーダーになったらしい犬が答える、カツカツと靴の音が響き、いかにも性格の悪そうな男が目の前に現れる。

 「大分集まったな、もう少しでメガノイド・アニマル計画が実行に移せそうだ」昔から動物が大嫌いなコマンダーロイは犬猫をメガノイドにして人間を襲わせ、人間側にこれを排除させる、つまり両方を世界から厄介払いする作戦だ。

 「アンアン!(僕達はお前なんかの自由にならないぞ!)」

 「ワンワン!(その通りだ、早く家に帰してくれ!)」

 「うるさいぞ、畜生の分際で!」ロイは犬達をムチで殴り付ける。

 「今度抵抗したら改造せずに切り刻んで放り出してやる!」犬達は完全に希望を失っていた、一頭を除いて。

 (いつも危険な目にあってもしんちゃん達が助けにきてくれた、今回だってきっと。それまであんな悪者に負けるもんか!)シロは強い決意を胸に秘めてその夜は眠りについた。

 

 知らせを受けた万丈はすぐに行動を開始した、コマンダーロイの企みは知っている、というのも奴は自分がたてた作戦を万丈に教える為わざわざ通信システムをジャックしてまで連絡してきたのだ。

 「こういうのって自分でバラしたりするか?」ひろしが呆れる。

 「おバカだとは思ってたけど、ここまでおバカとは。いっそバカノイドに改名するべきですな」宮子にすら嫌みをいわれるコマンダーロイ。

 「作戦を教えても勝てる気でいる、それだけ奴等は自惚れが強いのさ」

 「万丈様がメガノイドをフォローなさるとは。何とも不思議なモノですな」常に冷静なギャリソンはそう言いながら眉一つ動かさない。

 「それじゃ、シロ君奪還作戦開始だ。宮子君としんのすけ君は僕と一緒にマッハアタッカーでコマンダーロイのアジトへ行こう、ギャリソンには皆さんの護衛を任せるよ」

 「かしこまりました。あ、万丈様」

 「なんだい?」

 「ご夕食の時間までにはお戻り下さい」

 




最後はギャリソンの名ゼリフで締めてみめした

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