ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結)   作:越後屋大輔

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文面の長さが中途半端になってしまった…
そういえば…がやたら多い気がする


変なお○さんだゾ③(完結)

 野原家の自動車はニセひろしことソルジャーに奪われていたが乗用車サイズのマッハパトロールには野原一家とひだまりズ全員は乗せきらない、ひろしの提案で隣の鳩ヶ谷夫婦の自動車を借りようと彼らの家を訪ねるが

 「え~やだ~、僕らの愛の巣に他の人達を入れたくな~い~っ」

 「思い出の詰まったメモリアルボックスだも~ん、私とヨシリンの~」バカ夫婦を前にこの場にいた当人達以外全員同じ事を考えていた。

 (ダメだ、この2人)宮子は目を吊り上げミッチーに噛み付く。

 「いったーい!痛い、痛いぃヨシリン助けてー!」

 「この原始人!ミッチーから離れろ!」しかしヨシリンも万丈に銃を突き付けられる。

 「僕らは急いでいるんだ、断るなら強奪するしかないがどうする?」顔から血の気が引いたヨシリンは震えながら頷く。

 

 「そんじゃ、新座方面まで急いでやってくれよ」ひろしとみさえ、逃げ出さない為の牽制として宮子が鳩ヶ谷カーに乗り込む。ヨシリンはどうしてもステアリングを他人が触るのはイヤだから自分が運転すると言った、ミッチーは助手席に座っていた。しんのすけとひまわり、沙英、ヒロ、ゆのはチャイルドシートが座席から自動で出てくるマッハパトロールに同乗して一斉に出発した。

 

 万丈らが破嵐邸に着くと今まさに例のフランス人形がマクロマシンでメガボーグに変身を遂げようとしていた、と同時にダイターンも姿を現した。

 「何で?理事長ここにいるのに?」ヒロがポカンとしている。

 「別におかしくはないさ、ギャリソンだってダイターンを操縦できるからね」メガボーグになったフランス人形もといコマンダー・ダフネがダイターンに立ちはだかる。

 「ダイターン3!このコマンダー・ダフネが貴様を地獄へ送ってやる!」

 「だっふんだ?」

 「えぇーっ?!あのコマッタちゃん、『変なオジさん』だったのぉ?」驚くしんのすけ。

 「フランス人形がデカくなっただけだから女コマンダーだろ」ひろしが返す。

 「変なオジさんというより変なコマンダーじゃないかな?」呆れながら呟くゆの。

 「ゆのっち、それは違うよ」

 「そうか、メガノイドな時点で『変』なんだから…」沙英が思案を巡らす。

 「『変なコマンダー』一周回って普通の人って事よね」ヒロがオチをつけた。

 「ケッサクだな」視線をメガボーグに移して嘲笑する万丈。

 「しんのすけ殿!」

 「宮ちゃん!」

 「「変なおっじさんっだかーら、変なおっじさんっ」」2人してあの(・・)ダンスを踊りだす。

 ゲ・ン・コ・ツ×3

 しんのすけは1つ、宮子は2つタンコブを作って万丈らと邸の地下に避難する。ここには外の様子が窺えるモニタールームがある、コマンダー・ダフネVSギャリソンとチェブラーシカの乗るダイターン3の闘いが始まろうとしていた。

 「世のため人のためメガノイドの野望を打ち砕くダイターン3!この日輪の輝きを恐れぬならかかって参られい!」

 「でもイヤならいいよ」ズルッ、チェブラーシカの天然な発言にダイターンごとズッコケるギャリソン。

 「どいつもこいつもフザケやがって!皆殺しにしてくれる‼」その碧眼から怪光線を放つダフネ、ダイターンはファンで跳ね返す。

 「だったらこいつはどうだ?!」髪をまとめていたリボンを柄付きの鎌に変えダイターンに切りかかる、咄嗟に避けると

 「おーっとっと!クソッバランスがくずれる。オイ、そこの中年親父!」

 「誰が中年だ?!」中年と名指されて憤慨するひろし。

 「うるさい!私を支えていた台座はどうした?!あれがないと完全体になれんのだ」

 「そんなモノは始めからなかったように記憶しておりますが」ひろしに代わり涼しい顔をしたギャリソンが答える。

 「そうか!だから足腰がおぼつかなかったのか!」納得するひろし。

 「いいからとっとと出せ!」ひろしはダフネには返事をせず、川口の携帯を呼び出した。

 「先輩っすか?助けて下さい!メガノイドの船に閉じ込められてギギーッ、ジー」

 「オ、オイ!川口‼ダメだ、電波が入らない。メガノイドの仕業だな、あの川口もニセ者だったらしい」そこまで聞いた万丈はマッハパトロールでデスバトルに向かい川口を助け出す、双葉商事のオーナー直々のお出ましに緊張する川口だったが電波が復活した携帯から聞こえるひろしの声で我に返る。

 「人形の台座?ありました、今持ってます!ナゼか懐に入ってました!」

 「そいつを会長にお渡ししろ!」川口から台座を受け取った万丈は銃で破壊する。

 「お、おのぉれぇ破嵐万丈!」ラストも今回はギャリソンが最後のおいしいところをもっていく。

 「日輪の力を拝借して、今!必殺の!サン・アタック!」

 「ダイターン・クラッシュ‼」

 

 コマンダー・ダフネの敗北を知ったコロスは深くため息を吐くとひとりごちる。

 「やはり、万丈は正面切って倒さねば。それにしてもあの妙な生き物は一体…」

 

 翌日、川口は元気に出勤してきた、ヨシリンはマイカーがタクシー代わりにされた事に不満タラタラだったが部長から呼び出され

 「鳩ヶ谷君、会長が君の働きに感謝して是非お礼をなさりたいとの事だ。今度ご自宅へ伺いたまえ」

 「会長のお家ってどこですか?」部長に代わりひろしが笑いを堪えながらヨシリンの肩に手を置く。

 「昨日本人に会ったばかりだろう?お前に自動車を借りにきた若者、あれがわが社の会長さ」ヨシリンは真っ白になりその場に立ち尽くした。

 

 

 

 

 

 

 




しんのすけと宮子にあれを踊らせたくてそこから話を作りました、コマンダーの名前も「だっふんだ」をモジってます

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