ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結)   作:越後屋大輔

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「父ちゃんばっかり目立ってズルいゾー」BYしんのすけ


大家さんと丈太郎君だゾ③(完結)

 やまぶき高校に着いたひろし達は旧講堂の倉庫にきた。そこでは顔の腫れ上がった男子がひだまりズと夏目の前で正座させられている。

 「何があったんだ?」ひだまりズがソルジャーと夏目について説明する、それまで釈明の余地を与えられなかった丈太郎はひろしの執り成しでようやく自分の目的を話す事ができた。

 「君が悪い、いくら依頼されてないからって女の子を見殺しにするなんざ関心しないよ。しかしまぁ、宮ちゃんもやり過ぎだけどな」

 「夏目さんも無事だったんだし、どっちも水に流しましょう」丈太郎と夏目、宮子は握手を交わし仲直りする。

 「ところで私、すっかり忘れられてない?」

 「「「「大家さん!」」」」

 「みんな、久し振り!」感動的とは言えない再会になりお互いに苦笑する。

 ひろしはタブレットを取り出すとテレビ中継されている新座の様子を映しみんなに見える位置に立て掛ける。

 「何だアイツは?幾ら攻撃しても復活してるぞ!」取り乱すひろし。

 「弱点とか無い訳?」沙英が苛立っていると丈太郎が口を挟んできた

 「1つだけある、あのガラスケースの中身がおそらくコマンダーの核になっている、アレさえ壊せば奴はお陀仏だ」いうが早いか改めて電子銃でボックスを撃つがビクともしない。

 「ソルジャーを倒したブザーのスピーカーを使った時も壊れなかったわね」ヒロが溜め息をつく、それまでヌイグルミの振りをしていたチェブラーシカがひろしの背中から降りて例のガラスケースに近づき天井近くの窓を見上げてその方角へ向けようとする。

 「ヌ、ヌイグルミが動いた?!」

 「温めると水がなくなるよ」窓からの太陽熱を利用して培養液を蒸発させるつもりらしい。

 「し、しかも喋ったぁーっ!」腰を抜かす大家と夏目と丈太郎をほったらかしにしてひろしとひだまりズはガラスケースを外に持ち出して焼却炉まで運ぶ。

 「熱を加えて液体を乾燥させるぞ!」

 「火種がありません!」

 「それより勝手に使っていいんですか?!」そこに校長先生がやってきた。みんなで事情を説明する。

 「そういう事でしたら許可しない訳にはいきますまい、火種は校長室にマッチがあります。私が持ってきましょう」校長先生立ち合いのもと、焼却炉に火を付けてガラスケースを放り込む、あっという間に培養液が沸騰しだした。丈太郎は今回の依頼人である万丈に通信する、ちょうどその時ガリアが苦しみだした。

 「ウッ!まさか核がやられたのか?!」その間もガラスケースの培養液はグツグツと煮えたぎる、やがて熱膨張でガラスケース本体も破裂した。

 丈太郎の通信を聞いていた万丈はガリアにトドメをさす。

 「日輪の力を借りて、今!必殺の!サン・アタック!」今度こそガリアは復活できないようだ、

 「ダイターン・クラッシュ!」

 

 「そういえば夏目さん、どうして旧講堂にいたんですか?」ゆのに問われる夏目はその理由を必死に誤魔化そうとしたが校長先生や合流した理事長まで居合わせていては白状せざるを得ない、ポケットから何かを出すと沙英に突きつける。

 「それ、私が『きらら』で賞を獲った時に記念品に貰ったボールペン!なくしたと思って諦めてたのに」

 「ぐ、偶然よ。旧講堂で落としたのをみかけたの、それより大事なモノでしょ?なくしたらダメじゃない!」

 「夏目」

 「な、何よ?」

 「アリガト」顔どころか全身を紅潮させる夏目。

 「バンジョー、お家帰ろ」万丈はチェブラーシカに裾を引かれマッハパトロールと共に帰宅する。彼についてひだまりズは夏目や校長先生から質問攻めに遭い、万丈は丈太郎に、ひろしは大家に固く口止めしたのはいうまでもない。

 

 

 




丈太郎の元ネタは『銀河旋風ブライガー』の木戸丈太郎です、脳内CVは故塩沢兼人を想像して下さい(そもそも元キャラを演じてたのが塩沢さん)。

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