ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
「パラレルワールド?コマンダーロクジよ、そなたは何を言っているのだ?そんなモノが実在するというのか」コロスに問われコマンダーロクジは畏まって答える。
「はい、コロス様。私は以前からそちらを研究してました、即ち我らメガノイドのいない世界ならば征服も造作ないかと」
「しかし…そこにも破嵐万丈はいるのではないのか?」
「その心配はご無用かと。そもそも我らのいない世界に破嵐万丈も存在しません、いたにしてもメガノイドと敵対はしていないハズでございます」元々メガノイドは破嵐万丈の父親創造の造り出したサイボーグが自我を持って暴走したモノだ、つまりメガノイドのいない世界にあの破嵐万丈は存在しない訳である。
「なるほど、よかろう。コマンダーロクジ、その作戦はドン・ザウサーも興味をお持ちのようです、早速進めるがよい」
「オーラ!コロス!」
その頃連中より一足早くパラレルワールドの研究をしていた万丈達。
「メガノイドもパラレルワールドの研究を始めたらしいな」
「左様で。万丈様もそちらにおいでになられますかな」既に宮子の協力の元、こちらから向こうの世界へ行き来できるのは実証済みだ。
「イヤ、用心深いコロスの事だ。2重に罠を仕掛けてる可能性もある」万丈は頭を捻る、何か手があるようだ。
「ギャリソン、奴らの次元転換装置を
「不可能ではありませんな。しかし、その先はどうするおつもりで?」
「いっそパラレルワールドどころか宇宙の果てにでも飛ばしてしまおう」
「宇宙の果てでございますか、それはまた…しかしそちらにもどなたかお住まいかもしれませぬぞ?」
「僕はあくまでメガノイドが憎いから闘っているんだ、別に正義の為じゃない。宇宙の果てに住む連中の事まで知ったこっちゃないね」
「左様でございますか。では奴らの動きに目を光らすようにマサァロケットに伝えておきましょう」
「コマンダーロクジ、行きまーす!」
「ファー○トガン○ムのパクリなんぞしとらんでさっさと行け!」コロスに急かされ大勢の部下のソルジャーと武器弾薬、メガボーグになる為のマクロマシンを積んだ飛行挺を次元転換装置にセットしてパラレルワールドに向かったコマンダーロクジ。しかしこの時万丈達の術中にハマっていたとは微塵にも思っていなかった。
「つまりそのメガノイドは一生宇宙をさ迷い続けるって事ね」万丈は翌日のやまぶき高校の昼休みに学食でひだまりズに昨日仕掛けた罠の話をして聞かせた。
「自業自得よね、戻ってこれなきゃいいけど」相手がメガノイドでなければあまりにも残酷な話題をにこやかに語り合う5人だが彼らもまた知らない、コマンダーロクジが舞い降りた場所がどこなのかを。
コマンダーロクジはどこへ行ったんでしょうね?