遅れてどうもすいませんでしたあああああああ!!!
il||li _| ̄|○ il||l
マイクラが楽しすぎるんです...俺は悪くねぇ!俺は悪くn(自重)
と、とりあえず形にはなったのでご覧下さいませ
全体的な概要が掴めるまではあと数パートかかるかと思いますが...
「―――そろそろですか。.........起きてください」
「ん.........っ.........」
突然襲われた肌寒さ。
心地よさとは程遠く、雨上がりの湿り気を感じさせる湿った土の匂いが鼻腔をくすぐる。
目に入ってくる光は僅かだ。
身震いと共に思いまぶたを開けると、見知った顔がそこにあった。
腰まで届くほどの黒髪、まだ幼さの残る可愛い顔立ち。
間違いなく妹の晴香だ。
何か悪い夢を見ていた気がする。
頭がぼーっとして、よく思い出せない。
「気分はどうですか?」
いつの間にか手元に水の入った木製の容器を用意していた晴香が、それを俺に差し出しつつ表情を変えずに聞いてきた。
「あ、ああ...大丈夫」
「そうですか」
そう一言言った晴香は、ほっとしたようでも無ければ、怒っているわけでもない変な雰囲気を纏っていた。
いつもの晴香のようではない、まるでマネキンと喋っているかのような錯覚さえ覚える。
ゆっくりと上体を起こして、水を飲む。喉の奥を冷たさが駆け抜けていく感覚と、まさに甘露とも言える甘さが身体を潤していく。
さて。
水を飲み、一息ついて目が覚めたところで、周りを見渡してわかったことが幾つかある。
まず、ここは家ではない。少なくとも自宅や、祖父母宅ではない。
明らかに年季の入った木材の梁。木張りの天井。晴香の丁度後ろにある両開きの窓は、外向きのようで見えにくかったが、どちらも木製であった。
壁は漆喰のようで、グレーの混ざった白色をしていた。よく見れば床も木製の板を敷いただけのようにも見える。
窓際には、小さな丸椅子二つとと丸机が一つ。あとは木製の本棚や服を入れてあるのであろうこれまた木製の棚、それくらいのものだった。調度品のようなものはなく、生活感も少ない部屋だ。
次に、晴香についてだが...
どこからどう見ても俺の妹の晴香なのだが、どこか違うような感じがする。
服装も、見たことのないようなものだ。
見える範囲で、青色に白のラインが入った服を白く薄い布が覆っている。色だけ変えれば冠婚葬祭の時に着るような感じの、清潔感のあるものだった。
しかし、どうにも着られている感じがするのは晴香だから、ということだろう。
ふとそこで気がつく。
そうだ、この晴香には独特の幼い雰囲気がない。
顔立ちや、体格ではない。醸し出す空気が、まるで大人...落ち着いたものになっている。
「少し待っていてください。主様を連れてきます」
「え?...あ、うん」
敬語?...違うな、形式的な言い方と言った方が正しそうだ。
まるで機械のように、ひどく無機質なその言葉に、一瞬頭が考えることをやめていた。
そんな俺の返事を聞くか聞かないかという所で、ぼーっと持っていた水の入っていた容器をさっと取って、ベッドの正面、俺が起こした上体の真正面にある木製の扉から出ていってしまった。
「な、なんなんだ...」
あれは多分、晴香ではない。少なくとも俺の妹はあんな喋り方をしないし、無表情の方が普段から少ないのだ。
なら一体誰だ?
俗に言うドッペルゲンガー?...あれは本人の姿をして本人の前に現れるんだっけ、じゃあ違うか。
誰かが俺を騙している?何のために?
考えるだけ意味が無いことは分かっていたが、気になるものは気になるのだ。
それに...彼女、晴香のような女の子が偶然助けてくれたとか、そんな奇跡を信じている訳では無い。やはり何か、何かが違う。
決定的な何かを忘れているような...
腕組みをして、考えるように唸る。と、上げた腕に包帯が巻いてあるのがわかった。いや、腕だけではない。よく見てみると腹や、背中、胸、首など見える上半身は殆どが包帯に包まれていた。
だが、動かしてもそれといった痛みはない。少しだけ、腕の包帯を外してみる。予想していた生々しい傷跡や、瘡蓋などは一切なくいつもの自分の肌がそこにはあった。
「目が覚めたみたいじゃな!」
考えに耽っていると、どこか舌足らずな幼い子供のような声とともに扉が勢いよく開かれた。
突然ドアの開く大きな音がしてびっくりした俺が見たのは、こちらへ歩いてくる一人の少女と、後ろを付いて歩いている晴香ではない彼女であった。
長い銀色の髪を揺らす端正な顔立ちの少女。
歳は大体10歳前後といったところだろうか、身長の低い晴香と比べてもやや小さい。
少し違うようだが、白のワンピースのような丈の長い服を着て、大きな水色の瞳には見た目相応の無邪気さを感じられた。
しかし...
この少女、どこかで見た覚えがある...
銀髪...水色の瞳...声...
「む、身体の方は大丈夫そうじゃのおおおおおおおおおおお!?」
夢の中...だと思っていた事が全て一気に蘇ってきた。少し思い出せればあとは雪崩込むだけだったようで、突然すぎて整理が追いつかずにとりあえず少女をぶん殴っていた。
ぶん殴っていたのである。
変な口調で、実際何歳なのか分かりはしないが、外見10そこらといった少女を。利き腕の右で頬にストレート。犯罪である。完全に言い逃れはできない犯罪であった。
やけに派手な飛び方をして、ゆうに少女の3倍はあるかという天井近くまで飛び上がってから落下した少女は、しばらくピクピクと痙攣していた。
「はぁっ、はぁっ...あ...」
焦り、動揺、その他色々な感情に汗が出てきたところで、自分の目の前に突き出されている自分の右腕と、少し離れた所にどこかで見たような――どこぞの野菜怪人に自爆された地球人のようだ――格好で倒れている少女をやっと認識した。
少女を全力で殴っていたことを理解し、焦り出す。が、
「痛いのォ!?もう少しでヤ〇チャになるところじゃったぞ!」
ばっ、という言葉が似合うように、何事も無かったかの...ああいや、少し涙目で殴ったところを抑えているが、どこか演技じみたものを感じる様子でこっちを睨んでいた。
「あ、いや...」
「大丈夫ですよ」
その姿に、突然殴った事の罪悪感がどっとのしかかって来た時、今までドアの外にいた晴香(?)が入って来て言った。
「オーバーリアクションなだけですよ。この外傷も存在してはいますが本当に傷が付いたわけではなく、先程の威力では本人に痛みなどはありません。」
「あっ!こらっ、バラすでない!」
「それに間違ってもヤ〇チャになることはありませんので」
「そこはネタじゃろう!?拾うのは卑怯じゃ!」
端的に述べた言葉に、少女は表情の矛先を自身の後ろにいる晴香(?)へと向けた。どうやらやはり演技だったらしい。どうりでリアクションがあからさまだった訳だ。
ごほん、と、慌てて取り繕うように、向き直って咳払いをする少女。
「と、取り敢えずじゃ。身体はなんとも無いかの?」
突然のことでまだ呆れ顔のままだった俺に、作ったにしては真剣な表情で聞いてくる。
いきなりの態度の変わりように、思わずどもりながらも答える。
「あ、ああ。」
少しだけ体がだるいが、と付け加える。
実際、今こうしてベッドに座る形になっているだけで少し体がだるい。動けない、動きたくないと思う程ではないにせよ、多分立つと立ちくらみは免れないだろう。
「多分肉体が環境になれてないだけじゃろうなぁ、じきに気にならなくなるはずじゃよ」
あっけらかんと言い放つ少女。
よくみれば、先程の殴った跡がもう無くなっている。赤みもなく、健康的な肌色を取り戻していた。傷の治りが早いとかそういう次元の問題ではない。少女の斜め右後方に佇む晴香(?)の言っていた「痛みもない」と言う言葉はあながち間違いではないのかもしれない。
俺が晴香(?)を少し見ていたのが気になったのか、少女が問う。
「気になるかの?」
「え?...ああ勿論」
「ふむ」
自分で聞いておいて、どうにもぱっとしない答えだった。
少女は考えるように、でもやはり芝居がかったような顎下に指をやる「考えるポーズ」をしてほんの数秒の間黙ってしまった。
気にならないわけが無い。
晴香にそっくりな出で立ちで、晴香と買いに行った時の服を着て、晴香と同じ声で話す。
しかし無表情で、晴香ではないような女の子。
どういうことなのか、この少女は知っているらしい。少なくともそう見える。
「...うーむ」
「何か知ってるなら教えてくれ」
まだ悩む少女に、声をかける。
すると、先ほどと同じような真剣な、しかし瞳には五割増の真剣さを帯びた顔を上げた。
「知ると、後戻りはできないぞ?」
「え?」
「まあ、といってももう手遅れじゃからの...はぁ」
大きくため息をつく。
一人で悩んで、一人で困って、変な奴だな...
勿体ぶるように、一拍置いてから「仕方ない」雰囲気を隠すことなく晒し、話し始めた。
「よしわかった、どのみち話さなければならんことじゃったからな」
いかがでしたでしょうか
相変わらずクソだな、とか思っていただけたら幸いです
次話投稿は予定では4月の上旬なのですが、リアル事情もありまして中旬にまでめり込むかも知れません
進捗は暇な時にTwitterに呟いているので、プロフをご覧くださいまし
主人公「おい、俺の名前まだ出されてないぞ」
私「べ、別に思いついてないとかじゃないから...から...」