マッハと暗殺教室   作:ジョンウォン

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寺坂の時間

「だーかーら!本当に強くなってんだって!」

 

「それはありえない!ロイミュードの生みの親はもういない!あとは生き残りを倒すだけだ!」

 

「速さも強さも前とは大違いだ!」

 

「君が衰えたのではないのか!」 

 

俺とクリムが言い合っているのは教室。

クラスメイトもちらほらいる状況。

 

「なんだ?………どうしたんだ?」

 

「うん…。なんかね、最近のロイミュードが強くなってきて対処しにくくなってきたからさらに強くしてくれって…。」

 

「で、そんなことはないから必要ないってクリム先生がいってるとこ〜。」

 

杉野の疑問に渚とカルマが答える。

 

「だいたい君は……!」

 

「クリムだって……!」

 

終わりの見えない争いは、鳥間先生の介入でお預けになった。

俺とクリムが睨み合ってると、岡島がバタバタと教室に入ってきて、

 

「おい!プールがやっべーぞ!来てくれ!」

 

珍しく慌ててる岡島に、クラスのみんながプールに向かう。

 

プールへ行くと、荒らされたプールがあった。水は無く。ゴミが捨てられ、プールの壁や仕切りはぐちゃぐちゃになっていた。

 

「確かにプールの水の犯人は俺だが……こんなことにはなってなかったぞ…。」

 

「とか言いつつお前がやったんじゃね〜の?」

 

発言の主は寺坂。見ると、寺坂組の男子三人がニヤニヤしながらこっちを見た。

見ていたのは俺だけでなく、渚も怪しげな視線を送っていた。

 

「んだよ、俺が犯人だとでもいいてぇーのか渚。」

 

「え、別に…」

 

渚がそう言いかけると、殺せんせーが呆れた顔で、

 

「犯人探しなんてくだらないことする必要ありません。先生のマッハで………………はい、元通り。」

 

殺せんせーのマッハ二十であっという間にプールが元通りに。

その様子に寺坂が「けっ!」といって去っていった。

 

プールでしばらく遊び、俺はみんなより少し遅れて校舎へ帰っていると、寺坂が寺坂組の一人。村松を蹴っているところを見てしまった。

少し近づいて話を聞くと、

 

「てめぇあのヌルヌルみんなでばっくれよう言ったべ!?」

 

「でもあのヌルヌルするのヌルヌルいないのとじゃ……」

 

「ヌルヌルうるせぇー!」

 

激おこの寺坂は校舎へと入っていった。

 

「大丈夫か?」

 

「あぁ……坂上か……。」

 

落ちていた紙を拾うと、それは模試の結果。

 

「……ん?めっちゃいい結果じゃん!」

 

俺よりもかなり上。

 

「へへ……タコのヌルヌル講座受けたらな…。けど、あいつは納得しねーんだ。」

 

「なんでそんなに………」

 

「さぁな」

 

村松と教室に戻ろうと廊下を歩いていると、

 

「にゅやーーーッ⁉」

 

殺せんせーの叫び声。いつもの不意をつかれた暗殺とは違う。慌てて教室にはいると、殺せんせーは作ったバイクを壊され泣いている。

……どーせまたマッハで作れんじゃ……。と思っていると、クラスの連中が、

 

「謝れよ寺坂!」

 

「そーよ!漢字の漢と書いてに男の中の男……らしい殺せんせーが泣いてるよ!」

 

「そーだ!そーだ!」

 

クラスの反発にしびれを切らした寺坂が、

 

「テメーらぶんぶんうるせーな虫みたいによ! 駆除してやるぜ‼」

 

ブシューーーー!!!!

 

な、なんだこれ!!

寺坂の叩きつけたスプレー缶の中から煙が噴射された。

 

「ここまでやるか……!?」

 

殺せんせーはマッハで窓を開けた。

 

「拓実君!すぐにビッチ先生を読んできてください!」

 

「御意」

 

そういってすぐに職員室へ。

 

「失礼しまーす。」

 

クリムと目があった。

 

「「…………………」」

 

「…なによあんた達、喧嘩でもしたの?」

 

「……ビッチ先生、教室で寺坂が殺虫剤のような物をみんなの前で撒き散らしました。手当お願いします。」

 

「……わかったわ。」

 

ビッチ先生は救急箱とタオルを多めに持って教室に向かった。

 

「クリム、次ロイミュードが現れたらロイミュードのデータ取ってよ。俺が劣ってきてるなんて俺は微塵も思わないし、はっきり数値がてたほうがお互い納得するだろ。」

 

「………わかった。」

 

短い会話を終え、ビッチを手伝う為に教室に向かった。

 

結局、寺坂はこの日戻って来なかった。

 

 

 

----次の日----

 

この日、クラスは少しイライラしていた。

 

「うっぐ…、うぅ………、ずるる……、」

 

昼休み、ついにしびれを切らした中村が、

 

「あーもー!うるさい!なんで朝から意味なく涙流しているのよ!」

 

すると殺せんせーが、

 

「これは涙ではありません……。鼻水です。これは目ではなく鼻なのです。ほら。」

 

「まぎらわしい!」

 

すると鼻水を流しながら殺せんせーが

 

「なんだか昨日から調子がよくありません……なんでしょう……。」

 

すると、扉がいきなり開いて寺坂が入ってきた。殺せんせーはマッハで鼻水を撒き散らしながら、

 

「おぉ!寺坂君!もう今日は来ないかと思いましたよ!昨日のことならみんな怒ってませんから!ね!」

 

「あ、あぁ……今は鼻水だらけの寺坂の方が気になるし……」

 

寺坂は自分の顔についた殺せんせーの鼻水を殺せんせーのネクタイで拭き取ると、

 

「おいタコ……。うぜぇんだよ……そろそろ本気で殺してやんぜ!弱点なんだってなぁ、水が!

……おい、てめぇらも全員手伝え!」

 

ここまでいうと前原が

 

「お前さぁ……今までみんなの暗殺には手を貸して来なかったよなぁ。なのに今手伝えっていわれてはいそーですかって言うと思ったか?」

 

「はっ、いいぜ。そしたら百億はおれのもんだ!」

 

そういって教室からでていった。

クラスメイトは

 

「私いかなーい!」

 

「私も。」

 

「もう正直ついていけねぇよ……」

 

かつての寺坂組でさえ、ついていかなくなった。

 

「ねぇ、拓実も行かないよね?」

 

「ああ……水着忘れた。」

 

桃花の質問に俺は答えた。

 

「なんだこりゃ!!?」

 

殺せんせーが体中から粘液を出してクラス全員拘束。殺せんせーはドロドロの液体になった。

 

ほして放課後、寺坂の暗殺。

 

「いいぞお前ら!そーやって散らばっとけ!」

 

寺坂は竹林を蹴り落とし殺せんせーを待った。

水着を忘れた俺は、クリムの横で観察する。

 

「なるほど、先生を水に落としてみんなで暗殺ですか。……しかし私はピストル一丁ではおとせませんよ?」

 

「俺はお前が嫌いだ。」

 

「はい。暗殺が終わったらじっくりお話しましょう。」

 

寺坂はそんな言葉ですらイラッとしている。

そして、寺坂が引き金をひいた。

その次の瞬間………!

 

ドガァァァァ!!

 

プールをせき止めていた壁が爆発した。

そしてみんな流されていく。

 

「なっ………!!!」

 

殺せんせーと俺は焦って救出に向かう。

寺坂は驚愕の顔をして動けずにいる。

あの様子だと誰が裏で操ったか……?

 

「クリム!」

 

「止む終えない!」

 

ロイミュードと戦うほかではクリムの許可必要だったライダーシステムの許可をもらって

 

「変身!」

 

〚シグナルバイク!ライダー!マッハ!〛

 

〚ズッート、マッハ!〛

 

近場は殺せんせーに任せる。

殺せんせーもマッハ二十といえど、救出に二十は出せない。

岩に捕まっていた有希子と倉橋と三村、岡島を助けてプールの方を見るとほとんど救出済みで、流されてこない。

 

「拓実君!まだ矢田さんが先にいるよ!」

 

「!?」

 

有希子に言われて先を見ると力なく流れて行く桃花が。

くそっ。

 

「桃花!おい桃花!!」

 

マッハで追いついて桃花を抱きかかええて水から出る。

だが、意識がない。そこに殺せんせーがきた。

 

「拓実君ありがとうございます!あとはおまかせてください!」

 

マッハ二十でなにをしてるかよくわからんが、桃花が意識を戻した。

 

「ゲボッ!ゲボッ!……うっ…」

 

「ふぅ……良かったてす……っ!!?」

 

ホッとしたのもつかの間、殺せんせーが何かに捕まった。そのまま崖に引きづられて落ちていった。

 

「殺せんせー!?」

 

そっちに注目していると、俺は後ろから飛び蹴りを食らった。

そしてそのまま殺せんせーと同じように落ちていった。

 

「……っ!?うわぁぁ!」

 

「拓実……君!ゲボッ!」

 

俺は見えた。俺を蹴り落としそのまま共に落下していくのは、あのときのロイミュードでもない怪物……。

ってことは…裏で操ってたのは……シロ!!

 

その落下中にも怪物は攻撃してくる。避けることもできず、もろに食らう。

 

「うわっ、がはぁぁ!」

 

地面に叩きつけられ、肺の空気が出る。

そのまま、俺の上に着地しようとするのでなんとか転がって避けた。

 

その場を見ると、殺せんせーがイトナと戦闘中。上には原さん……村松……吉田……。更に上にはクラスメイトとカルマに寺坂……。

殺せんせーの方はカルマがなんとかするだろう。俺はこの怪物と……っ!?

 

「ぐわぁぁ!!」  

 

怪物に警戒していると、更に後ろからロイミュードが二体。

手刀を二人分食らってしまった。

そしてそのロイミュードを見ると…

 

「……!?ナンバーが……ない!?」

 

ロイミュードには一体一体数字が入っている。

が、そのロイミュードには数字がない。

父さんが作ったロイミュードにはナンバーなしは、いなかったはず……!

 

しかもその三体共強く、避けることが精一杯だ。

 

「くっ、」

 

〚シグナルバイク!シフトカー!ライダー!デッートヒート!〛

 

すぐにデットヒートに変え、応戦する。

 

「はっ!せい!」

 

スピードをいかし、避けてはカウンターをいれるが、いまいちダメージがはいらない。

 

「ふっ!……のわぁ!ぐわぁ!」

 

一体に集中するとほかの二体から攻撃をいれられる。

 

その時、俺は思い出した。

クリムに言われた言葉を、

 

「君が衰えたのではないのか!」

 

ふざけやがって……。

俺は………強い!

衰えてなんか……いない!!

 

デットヒートのままシフトアップする。

メーターは振り切っている。それでも押し続ける。

前は暴走した。だが今は……!

胸部のタイヤが拘束回転する。

ぐっ………タイヤに体が持ってかれそうだ……。でも……

 

「うぉぉぉぉ……………はぁぁぁぁ!!」

 

〚バースト!デッートヒート!〛

 

タイヤが破裂した。

 

その瞬間、体がものすごく熱くなった。

 

その熱い体のまま、トップスピードで突っ込む。デットヒートを超える速さ。

 

「はぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

強化ロイミュードは一歩も動けないまま俺の右ストレートが入った。

 

かなり吹っ飛ぶ。

そのままもう一体に蹴り、ジャブ、ストレート、周し蹴り。目で追いつけない速さで連続で叩き込む。赤色のスパークが体からでるが気にしない。赤色のオーラが残像として残るほどの速さ。

 

くっ………体が熱い……!

これではおそらく長期戦は無理だ。

とりあえず俺はロイミュードを片付ける。

 

〚必殺!フルスロットル!バースト!デッートヒート!〛

 

俺はいつも通り回転してキックを一体にぶち込む。そして着したところにいたもう一体に飛び回し蹴りを食らわした。

 

ドガァァァァ…バァァァァン!  

 

二つの爆発が重なった。

二体目のときも必殺のパワーが続いていたので助かった。

 

もう一体……怪物の方を見ると、白の横に立っていた。どうやら殺せんせーをクラスメイトがサポートして形勢逆転したので撤退する様子。

俺はシロに問い詰める。

 

「待て……。お前は俺の何を知っている?あのロイミュードはなんなんだ!その怪物は……!」

 

「残念だけど、それのどの質問にも答えることはできない。またね、坂上拓実君。」

 

くそ……うぅ……

やべぇ……意識がもう…………!

 

〚オツカーレ〛

 

ついにスーツが耐えられなくなって強制解除された俺はそのまま気を失った。

 

 

目を開けると、そこは保健室だった。

あたりを見渡すと横には涙目の桃花と、クリムがいた。

 

「桃花……クリム……」

 

「うっ……うぅ……ひっぐ…」

 

いきなり桃花が泣き出した。

 

「え、ちょ、なんで!?」

 

「だって……拓実、体すっごく熱くって…苦しそうで…心配で………」

 

どうしたらいいかわならない俺はとりあえず桃花の頭をなでる。

 

「俺は大丈夫だから……。心配してくれてありがとうな。」

 

桃花は少し笑ってくれたのでほっとする。

 

「しかし……デットヒートを超えるとは……無茶をしたもんだ。」

 

「暴走はある意味自分自身を守るためのものだったんだな。」

 

「かなり危険なものだからね。そうすることでしかブロックできなかったんだ。」

 

そして、神妙な顔になると、

 

「昨日言っていた話だが……」

 

クリムはさらに深刻そうな顔をしてる。

 

「拓実の言うとおり、ロイミュードが強くなっている…。強化ロイミュードに加えてナンバーのないロイミュード……。」

 

「誰かが蛮野の研究を利用した?」

 

「可能性はある。」

 

その会話に桃花が、

 

「蛮野?」

 

「蛮野天十郎……俺の父さんの名前だよ。」

 

そしてすこし考えて、

 

「シロが蛮野の研究を?」

 

「かもしれない。彼は知り合いだと言っていたからね。」

 

「……なんでロイミュードまで使って……。」

 

「とりあえず、データは取れた。帰ってから解析しよう。」

 

結局結論はでず、桃花を送ってから家に帰った。

 

のち聞いた話では、寺坂はシロに動かされていて、プール爆発のことは聞かされてなかったと。

教室でまいたスプレーは先生にだけ聞くスギ花粉のようなものらしい。

みんなとも和解したようで、暗殺にも協力するらしい。

ようやく、E組が一つになったことにより暗殺の可能性が上がったことは言うまでもない。

 

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