マッハと暗殺教室   作:ジョンウォン

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訓練・買い物の時間

夏休みです。

休む日と書いて休日と○幡先生が言ってました。

 

……だが、俺達暗殺教室に休みなんてない。

この夏が勝負。

水と七本の触手。

これだけのフィールドを持っているこの時を逃す訳にはいかない。

 

夏休みに入ってクラスでしたことは、

まず暗殺計画。

こちらはかなりの出来。

だが、プランは一つ。

渾身の一発だ……。

本来殺し屋にはあってはならないところだが、この計画の他に可能性のある計画はできなかった。

個人個人にやることがある。

島での暗殺実行までにそれぞれ必要なリハーサルやトレーニングをつむことになっている。

 

それからもう一つ。

 

今日、殺し屋ロヴロに来てもらい、暗殺訓練を積む。

 

まずは、俺達が立案した計画を見てもらった。

 

「ふむ、先に約束の七本の触手を破壊し、間髪入れずクラスでの一斉攻撃で奴を仕留める。それは分かるが、この一番最初の精神攻撃とは一体なんだ?」

 

あー、それね。殺せんせー知らなかったらよくわからないよね。

ロヴロの質問に渚が答えた。

 

「まず動揺させて動きを鈍らせるんです。」

 

続いて前原が、

 

「この前、殺せんせー、エロ本拾い読みしてたんすよ。「クラスの皆には絶対内緒ですよ!」ってアイス一本配られたけど………今どきアイス一本で口止め出来る訳ねーだろ!」

 

「クラス全員でさんざんにいびってやるぜ!」

 

寺坂組も殺る気十分で良かったぜ。

 

「他にもゆするネタはいくつか確保してますから、まずはこれを使って追い込みます。」

 

「残酷な暗殺法だ。」

 

「だろうな、本来殺し屋には絶対にないプランだろーよ……。」

 

苦笑いしていたロヴロが急に真顔になって、

 

「肝心なのはとどめを刺す最後の射撃。正確なタイミングと精密な狙いが必要不可欠だが。」

 

「不安か?このクラスの射撃能力は?」

 

しかしロヴロは、

 

「いいや。逆だ。………特にあの三人は素晴らしい。」

 

「千葉龍之介……あいつは空間能力に長けている。

遠距離射撃で並ぶもののないスナイパー……。

 

速水凜香……手先正確さと動体視力のバランスがよく、動く敵を仕留めることができるソルジャー。

 

そして坂上拓実は、常に戦闘で銃を使ってるだけあって流石だ。どちらかというと、速水と同じソルジャーだ。」

 

「坂上拓実はともかく、あとの二人はどちらも主張が強い性格ではなく、結果で語る仕事人タイプだ。

……俺の教え子に欲しい位だ。他のものも良いレベルに纏まっている。短期間でよく見出し、育てたものだ。

彼等なら十分に可能性がある。」

 

そりゃ、鳥間先生だからな。

 

でもロヴロもほんと凄腕……。

 

岡野も竹林も、ひとつのアドバイスでかなり安定した…!

 

「拓実、少しいいか。」

 

「クリム…!どした?」

 

「拓実はこの間、デットヒートをバースト状態で使用できたが……長時間行けそうか?」

 

クリムの質問に、「余裕。」と言いたいが、

 

「正直長くは使えないと思うな。

こないだもギリギリだったしな……。」

 

「やはりそうか……。

ならば、極力使わないようにしてくれ。」

 

ま、そりゃそーか。

たった一戦で限界きちゃあ連続戦闘になったとききついからな。

 

と、考えていると

 

「ね!拓実君!」

 

振り返ると、桃花と有希子。

 

「どったの?」

 

「訓練終わったら、旅行にいるもの買いに行かない?」

 

あ〜そーいや、ちょこちょこ足りてないな。

 

「いいよ、俺も買うものあるし。」

 

--デパート--

 

いや、そーね。

買うものは違う。順番に回る。

あってます。間違ってません。

 

でもさぁ、あの、ちょ、

 

「外で待ってていい?」

 

「「ダメ(だよ)」」

 

ですよね。

現在、水着売り場にいます。坂上です。

 

「ん、ん〜ちょっと小さいかな……。」

 

やめて!桃花やめて!有希子の目が笑ってないから!

 

「どっちの方がいいと思う?」

 

「俺に聞く!?ん〜……こっち…かな?」

 

「私のは?」

 

「いや、自分で決めようよ……。ん〜こっちで。」

 

「じゃあ試着しよっか。」

 

はぁ!?

 

……いや、着るだけだよな、

そう、必要必要。

俺が見るなんて勝手に考えちゃだめだ……。

 

……でもだ。二人いっぺんに入らないで!痛い!周りからの視線が痛……

なんか、違う視線が……

 

バッと振り向くとそこには

 

「カルマ…!中村…!」

 

俺が気づくと瞬時に逃げ出す二人。

あいつら……覚えてろ……!

 

「ねぇ、拓実!」

 

やっと終わったか……と振り向くと、

 

「……どうかな……?」

 

ブハァ!

 

そこには衝撃的な……なんといいますか……はい、でかいです。

 

だが、それと合わせるかのような少し赤くなった顔での上目遣い………!

これは……!

 

「お、おう……すげぇ…可愛い……」

 

「あ、ありがと……」

 

と、少し目を奪われてると、隣から

 

「あ、あの…私のは…どうかな…?」

 

隣から有希子が……うぉ!?

桃花とはちがうなんだか大人な……!

 

足とか細……きれい……!

これはほんとにやばい…!

なんか目覚めそう…!

 

「お、おう…可愛いというか、美しい……」

 

「そ、そうかな…」

 

その後少しギクシャクしながら水着を購入。

他の必要な物も買って、帰っていた。

 

途中桃花は別の道だったので別れ、

今は有希子と帰っている。

 

「………ねぇ、拓実君。」

 

「ん?どした?」

 

「ちょっと、寄っていい?」

 

?を浮かべていると、有希子は小さな公園へ。

日も沈みもう星が出ている。

 

しばらく有希子は無言でいたが、ふいに話し始めた。

 

「拓実君。私ね、好き…だったの。拓実君が。」

 

………………は?

いやいやいや、ちょっと急過ぎねぇ!?

 

「修学旅行の時……助けに来てくれただけじゃなく、私が隠してた一面を知っても「新しい一面を見れて嬉しい」って言ってくれた拓実が好きなの。」

 

「…あ……うぇ…え?…」

 

俺が混乱していると「でも、」とつけ足し、

 

「私よりもっと、桃花ちゃんは拓実君の事、好きなんだよ。」

 

えぇ!?…なんだそれは…。

 

「拓実君がロイミュードにやられてる時も、倒れた時も、涙目で、心配して、拝むようにしてる桃花ちゃんを見てきたから…」

 

倒れた時……デットヒートの暴走の時か……。

 

「だからね、私は……降りる。勝手に話進めてなんだーって思うかもしれないけど、私の気持ちだけは、知っておいてほしくて。」

 

そういう有希子だが、目には涙が溜まってきている。

 

「………泣くぐらいなら…」

 

「ダメだよ…。………拓実君にも、桃花ちゃんにも幸せになって欲しい。あそこまで大切に思ってる人がいるってこと、忘れないで。」

 

ふいに頬に柔らかい感触が当たった。

 

「もちろん私もね。」

 

頬に…キス…された?

 

「じゃ、暗殺。成功させようね。」

 

「………」

 

俺が返事できないまま有希子は帰っていった。

 

 

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「………拓実はまだ調整室にこもっているのかね?」

 

「そーなのよ、ご飯だー!っていっても返事しないし…」

 

 

 

--調整室--

 

「はぁ……はぁ……はぁ…!」

 

その日はめちゃくちゃに体を動かした。

心のモヤモヤが取れない。

 

なにがあったかもよくわからない。

 

一度、考えよう…。

 

桃花も好き?

いや、ありえない。

 

そんなのはまやかしだ。勘違いしてるだけだけだ。

 

どこかで目を覚ますだろう。

 

 

そう、自分に言い聞かせた。

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