漸く原作へ入れるかな?
入団試験
その日、クローバー王国では魔導書を授かった者達が一同に会していた。
九つの騎士団からなる魔法帝直属の戦闘に特化した魔法騎士軍団。
他国の侵略など、様々な困難に対して命をかけて国を護る英雄軍とされ、全国民の憧れを一手に担う存在。その一人になれる貴重な機会が本日だ。
魔法騎士団への入団は特定の試験を受けた後に挙手した騎士団を本人が一つ選んで決まる。
当然ながら誰からも挙手がなかった場合は魔法騎士団に入ることは出来ず、挙手した騎士団が一つだけであればそこに就職先が決まるという仕組みだ。
自分こそはと意気込む者もいれば、不安を感じながら試験開始を待つ者もいる。
今後の将来を決める大事な試験である以上、失敗することはできないと思い詰めている人が大多数であった。
そんな試験会場内で、多くの受験生達から注目を浴びている存在がいた。
「…あいつ、全くアンチドリが寄ってきてねぇ…!」
「アイツは最果ての町で四つ葉の
「四つ葉ァ!?」
その一人は初代魔法帝も授かったという“幸運”が宿るとされている伝説を担う存在。
魔法帝になると宣言する少年ユノ。
「隣にいる奴は鳥が寄ってきすぎだろ」
「ありゃいくら何でも酷すぎるだろうよ」
もう一人はユノとは対照的に魔力が低いものに
魔力が一切ないと判明したにも関わらず、魔導書を得られた存在のアスタ。
「フハハ!おいおい二人とも!騒ぎたくなる気持ちはわかるが一旦落ち着こうぜ。試験開始までもう少しなんだからさ」
「…オレは騒いでいない」
「うぉぉおおおおお!!?なんだこの鳥共は~~!!」
(((((あの極端な二人と仲良くしてるアイツは何者なんだ?))))
最後の一人はそんな二人に肩へと腕をまわして親し気に話す少年。
シャムミッドの特訓を生き抜き、まだその実力を周囲に見せていないセッケ。
彼等の存在は他の受験生達から見ても少し異質であったのか、彼らに率先して近づこうとするものは誰もいない。
ざわざわと開始時刻が迫る中、アスタだけが未だに周囲に集まって邪魔なアンチドリを追い払おうと必死になって走り回っている。
周囲の人たちはアスタの存在に気づいて彼から距離を取っているため事故は起こっていないが、両腕を振り回しながら走っているためにアスタは周りが見えていなかった。
前方不注意のアスタは立っていた人に気づくことなく、そのままぶつかってしまった。
「あ、ごめんな。前が見えてなかった」
「あ?なんだぁテメェ…?」
(すっごいこえぇ人きたぁ~~!)
周囲とは明らかに違う存在。
というかどう見ても世代から違うのだが、単純に物事を考えていたアスタは彼を自分と同じ受験生だと考えてしまった。
顔が怖いだけで同年代だと声をかけれる彼の精神力はすさまじいものだろう。
「…あっ!アスタ!その方は…」
「いやぁーお前すっげぇ老け顔だな。いままでどんな苦労してきたんだい?」
(…さようならアスタ。良いヤツだったぜ…)
シャムミッドとの関係から何度か話したことがあるセッケのみ、彼が誰なのかいち早く気付く。そしてその後アスタの冥福を祈った。
アスタが放ったその一言で、会場の空気が死んだからだ。
「どうやら死ぬ準備はいいようだな……!!」
「うごぁぁぁぁあ見た目通りだったぁぁ!!」
見事にアイアンクローを喰らったアスタの頭はミシミシと嫌な音を立て始める。
逃げようにもその握力からアスタは離れることが出来ず、ただただ呻くしかない。
昔から肉体を鍛え続けているアスタであるが、相手も相応に鍛えこんでいる大人。この結果は必然であろう。
「あ、いたいたヤミさん!なにしてんですかこんなとこで」
そんなアスタを救う救世主現る。
「あ?今コイツの息の根を止めるところだ」
「いやダメですよ騎士団長が受験生殺しちゃあ…つかなんで試験場に降りてきちゃってんですか」
「ウ〇コ行ってたら迷った」
「いやいやヤミさん何度か会場来てるんですから迷わないでくださいよ」
「しかたねーだろ迷ってんだから」
だがそれで助かるとは言っていない。
アスタの軽率な言葉にプッツンしているヤミはアスタの頭を握り潰すべく、力を緩めなかった!
「…あれ、キミは」
「はい!お久しぶりですフィンラルさん、ヤミ団長!今日は宜しくお願いします!」
「おーセッケか。久しぶりだなてめぇ。限界超えてんだろうな?」
「勿論です!その節は大変お世話になりました!!」
アイアンクローを維持しながらセッケに気づいたヤミは声をかける。
彼にとってセッケの向上心には好感を持っており、面白い奴認定されている。
アスタが痛みに謎のうめき声をあげるが誰も触れない。
「セッケ、知り合いなのか?」
「勿論。ヤミさんは『黒の暴牛』の団長だからな!何度か面識があるんだ」
「!団長…」
「うおぉぉぉ!?マジですか!すんませんでしたぁぁぁあ!」
「素直に謝れる奴は好感度高いぞ。じゃあ死ね」
(えぇぇぇぇえええ!?)
団長が目の前にいる事実にユノは驚き、アスタは団長に対してとんでもない言葉を吐いてしまったことに謝罪をする。
だがそれでも手に込められた力は無くならない。
「あ、あれは」
「あぁ間違いない!魔法騎士団の一つ『黒の暴牛』の団長たちだ…!!」
試験場に団長がいるその事実に気づいた受験生は団員らに意識が向けられる。
魔法騎士団員になれるという事実だけでも一生ものの名誉だと言われているのだ。その騎士団を率いる団長が眼前にいる現実に興味を持たないわけがない。
ただヤミに向けられる目線は尊敬よりも、畏怖の色が強いものだった。
「フィンラル・ルーラケイス。希少な空間魔法の使い手…!だけど任務に支障をきたす程のとんでもない女好き…!」
「あっちはゴードン・アグリッパ!呪術魔法のエキスパート!だけどコミュニケーション不可で、怖い!!」
「じゃぁ…それを率いている
「破壊神 ヤミ・スケヒロ…!魔法騎士団の一つ『黒の暴牛』の団長――!!」
「『黒の暴牛』…!武功より被害額の方が上回るならず者集団…!!団員には一人を除いて誰一人まともな奴がいないらしいぜ…!!」
会場には受験生が数多に居れど、『黒の暴牛』という団に抱く感情はほぼそれで統一されていた。
当然これは普段の態度と任務に対する姿勢が起こす問題なのであるが、ほとんどの団員は何も感じていない様子だ。
ちなみに除かれた一人とは言わずもがなシャムミッドのことである。
彼女が彼等の言葉を聞いていたら頭を抱えて溜息をつくか、悟った表情で受験生に微笑みかけるかのどちらかである。
受験生たちの解説が終わった後、遅れて彼女が試験場へ足を踏み入れたのはある意味で幸運だったのかもしれない。
「ヤミ団長にフィンラルとゴードン!なんで会場にいるんですか!もう始まってしまいますよ!」
「あ、シャム姐さん!」
「しゃーねぇだろウン〇行ったら迷ったんだから」
「いやなんで直線なのに迷うんですか。それと受験生にアイアンクローかけるのは止めてください。団長が暴行事件で逮捕とかいやですよ私は…ってあれ、貴方は」
ヤミが技をかけている方へと目線を動かせば、見たことがある人物が3人。
「イダダダダダ!あっお久ぶりです!」
「こんにちは」
「師匠!お疲れ様です!」
ヤミはそれを見て知り合いだったのかと呟いた後、シャムミッドの冷たい目を向けられたために仕方なくアスタの頭から手を離したのだった。
漸く頭から手を離されたアスタとユノは久しぶりに会った彼女に喜びを露わにし、前日まで特訓を受けていたセッケは姿勢を正す。
「うぉぉおお……死ぬところだった…」
「フッハ。今度から軽率な言葉を止めねぇとな。アスタ」
両手で頭を抑えるアスタにセッケが忠告した。
まるで自分も経験したことがあるかのような表情を浮かべるセッケにアスタも頷くしかない。
「――始まりますね」
シャムミッドの呟きに遅れて、一斉にアンチドリ等が飛び立っていく。
多大な魔力を感じ取ったためか、はたまた何かが起こると理解したのか。受験者達の視線が全て二階の広間へと注がれる。
一般市民達からすれば羨望の的。
敵対国家から見れば最も警戒すべき武力。
それらを指揮し、率いていく団長らが一堂に会する貴重な舞台。それがこれから始まる入団試験だ。
「よく来たね。この国を守護する未来の英雄たち」
クローバー王国に存在する騎士団の中でも最強と謳われる『金色の夜明け』
その団長 ウィリアム・ヴァンジャンスの宣言でアスタ達は魔法騎士団への第一歩を踏み出すのだった。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉおおおとべぇねぇぇぇぇぇ!!」
「……大丈夫でしょうかね?」
・【アンチドリ】
原作でも出てきた魔力を感知し、魔力が少ない存在に集る鳥。
ここでアスタはある種の運命的な出会いをしている。
・【更新が遅くなっている理由】
さぼってた
今後どんな乳上を見たい?
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獅子王
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下乳上
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バニ上(第一~三霊基)
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あえての青王
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良いから全部使えよハゲ