「はっはっは!昨日ぶりだねシャムミッド君。元気そうでなによりだ」
左頬を腫らしながらそんな言葉を投げかけてくるクローバー王国の現魔法帝 ユリウス・ノヴァクロノ。
その隣にはユリウスの頬が腫れている原因であるシャムミッドがいた。
魔法騎士団の受験があの後無事に終わり、残すところはシャムミッドの身柄をどうするかの議論のため、無事?に牢屋からだされたシャムミッドはまず最初に思いっきりユリウスをぶん殴って許した。
その際刑期がすさまじく伸びそうだったのだが、そこは魔法帝。昨日の出来事を謝罪し、殴ったことは気にしないと断言してくれた。決めていたこととはいえ、ここまで大人の対応をされると自分が情けなく感じてしまうのが悔しい。
先ほど殴ったため、通り過ぎる人たちから例外なく二度見されてるが気にしない。
ただし護衛からの視線が痛い。
「……………」
魔法騎士団長と言う護衛が。
(…気まずい…)
昨日一人だけマジで殺す気で魔法を撃ってきた人物が魔法帝の護衛として後ろからついてくる。
睨み殺してやろうかとでも言いたげなその表情で常に見られるなんて勘弁願いたい。
しかも自分と常に一定距離を保っており、ユリウスがいなければすぐに殺してやるぐらいの鉄の意思を感じる。
「…ユリウス。後ろの方の射殺す視線をどうにかしてくれませんか?私がどうこう言える立場ではないですけど、殺気がすごいのですが(ボソボソ」
「残念だけど僕からそれを伝えることはできないんだ。実のところ僕も彼にこっぴどく叱られててね。何か言おうものなら火に油を注ぐ行為と同じだよ(ボソボソ」
「二人とも、話をするなら堂々とされては如何か?」
「「いえ、大丈夫です」」
実の所、ノゼルが睨んでいたのは試験会場の乱入も一つの原因ではあったのだが、それ以上にシャムミッドを見定めようとしていたことはシャムミッドは知らない。
それだけでなく、自分が尊敬する数少ない人物の顔面をぶん殴り、ましては友人の様に接することが出来る彼女に対して軽い嫉妬じみた感情が湧いていたことはノゼル自身も気づいていなかった。
「ようやくご到着ですか。魔法帝」
「~~Zzz~~Zzzz……」
「ブハッ!ユリウスのダンナ、なんすかその頬ぶぁっはっはっは!!!」
「貴様、魔法帝に対して失礼だぞ」
「いつも思うけどオマエは逆に固すぎんだろ。たまに息抜きできてんの?」
「カカカ!確かに魔法帝のこんな姿見たことねぇな!やったのは昨日のそいつか?裂きがいがあるか試しに裂いてみるか?」
「ンフフフ。その鉄砲玉の思考はともかく確かに気になるねぇ」
「昨日は詳しく見れてなかったけど、改めて見るとかなりの美人ですねー。とても良い絵になりそうです」
大きな扉を開けると恐らくというか確実に魔法騎士団団長らが在席していた。
反応はシャムミッドに興味を持ったり魔法帝を笑ったりと様々であるが、全員が一線を画す猛者だ。円卓の者達と互角に張り合えるのではないだろうか。
というかこのなんとも言えないカオスさは円卓に似てる。かなり似てる。中身の残念さまで一緒でないことを祈っておこう。
シャムミッドはなぜかガウェイン達が落ち込んだ姿を幻視しながらそんなことを思う。
心が痛んだりはしない。特にガウェインとランスロット。お前らが常に私の胸だけを注視していたことは知っており、尚且つその話題で二人は硬い友情で結ばれていたことを知っていたから良心は絶対に痛まないのだ。
「うん。しっかりと集まってくれているようで何よりだ。まぁそうじゃないと困るんだけどね。さて、みんなも知っての通り、彼女がシャムミッド君だ。魔力量や戦闘技量なんかは昨日の一件で大体わかっていると思う。
で、だ。僕は名前以外情報がほとんどないシャムミッド君を魔法騎士団に入団させようと思うんだけど、どうかな?」
「……正気ですか魔法帝?」
ユリウスの言葉に一同が呆気にとられる中、一番最初に我に返ったのは護衛としてついてきたノゼルだった。
いくら魔力が豊富で、技量も高いとはいえども、素性が分からないものを魔法騎士団へ入れるリスクが大きいと考えているのだろう。
それはごもっともである。記憶を消した敵国のスパイの可能性もあるのだ。
「うん、僕は正気さ。彼女の実力は君たちが知っての通りかなり高い。まぁ確かに素性が分からないことに対して不満を持つことは当然だと思う」
「ではなぜです?そこまでわかっているのならなぜそのようなことを言うのかお聞かせ願いたい」
「まぁはっきり言ってしまえば彼女は昨日クローバー王国で魔導書を受け取ったからさ。あ、ちなみに僕が同伴しててね」
『 えっ? 』
団長はともかくシャムミッドも変な声が出た。
「自分から提案してて悪かったけど、シャムミッド君を監視してたのさ。もしも敵国の魔法騎士だったらクローバー王国の魔導書に選ばれるわけがないからね。悪意ある者に王国の魔導書が応えるとは到底考えられないし、何より魔導書は一人につき一つだ。例外があるかもしれないが、自分が使える魔法は一つの魔導書に全て記される。二つ持っていたとしても全くと言っていいほどメリットがない。むしろ盗まれる危険を考えればデメリットだ」
「待ってください魔法帝。では彼女は自分の魔導書を手に入れたてで我々と同レベルの魔法戦が行えたと、そう言いたいのですか?」
自分の魔導書を見せながら各団長に説明しながらシャムミッドの嫌疑を解いていく。
だがそれに対して反感もでる。
捉え方によっては魔法初心者と同レベルなのかと馬鹿にされているにも等しい。
最も手に入れたてで自分たち団長クラスと同等の力を所持しているという現状が理解し難いのだろう。フエゴレオンの疑問に対して他の団員も同調の姿勢を見せていた。
「ああ、すまないね。フエゴレオン君。僕が言いたいことはそうではないんだ。まぁ確かにシャムミッド君は
「…魔法帝。今の話、あとで詳しくお話願います」
「(……逃げたら本気で騎士団率いて探してきそうだ)わかった。その前に彼女の今後をどうするかさ。一月の間見てきた僕から言わせてもらうと彼女が敵対国の、それもダイヤモンド王国のような国々の人間ではない。これは断言できるよ。出身でいうとおそらくヤミ。君と似たような境遇なんじゃないかな」
「…まじっすか」
「ヤミと同じ…つまり異人ってことですか?」
「うん。その通りさ。だよねシャムミッド君」
「え、あ、はい。その通りです」
ふーん。とヤミはシャムミッドを一瞥した後、魔法帝へと視線を戻す。
当然話を振られたシャムミッドは歯切れの悪い返答をしてしまったが、特に問題はなかったようで会議は進んでいく。情報は魔法帝 ユリウス直々の情報。それと側近のマルクスの証言もあって無事に敵国のスパイという疑いは晴れたのだった。
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「あ、異人の縁もあるし、黒の暴牛配属にしようか」
「うーっす」
「はい。…え?」
それでいいのか魔法帝。
今後どんな乳上を見たい?
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獅子王
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下乳上
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バニ上(第一~三霊基)
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あえての青王
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良いから全部使えよハゲ