太宰に連れて来られた部屋にて一夜を過ごした
傷は概ね治ったがコイツの為にも、もう少し休息をとるべきだろう
「今更なんだが此処は何処だ?」
「ここは武装探偵社だよ」
「武装探偵社・・・」
聞いた事が有る
異能力集団の集まりで軍や警察に頼れないような危険な依頼を専門にする探偵社だと――――
「まぁもうちょいゆっくりしていきな、身体の傷と違って心までは治せない。そこの嬢ちゃんも人が怖いのか私にも少し怯えてる感じだしな」
「そォか・・・」
ここの女医は治療に関してはヤバいが見るとこはちゃんと見てるんだな
「何か失礼な事考えなかったかい?」
「いやっ別に⁉」
コイツ・・・鋭い
「ねぇねぇミサカはお腹が空いたって報告します~」
きゅるると小さな音が聞こえた
無理もない
真面な食事など碌に摂ってないからな
「そうだねぇ・・・身体はもう大丈夫だしここは精の付くものでも食べた方がよさそうね」
「コイツには栄養も必要だしな」
「お前の身体には肉が必要だなぁ・・・」
「・・・ほっとけ」
そうして一般家庭に出されるような食事をとった
「ご飯ってこんなに美味しいんだね」
そう言って小さな口でパクパク食べている
「・・・そうだな」
あの監獄では食事などは無かった
栄養剤で必要分だけ摂取するだけだった
笑顔でご飯を食べる姿を見て涙が出そうだった
柄にもねェな
俺らしくもないと分かってはいたが此の瞬間が続けばいいなと思ったのだ―――
「さて食事も摂ったし問題の此れから如何するかだけど、選択肢は私の考える限りでは三つ位かな」
「聞かせてくれ」
「第一に此の街から出るという選択肢、第二に武装探偵社の一員に加わるという選択肢、第三に敵を全部滅ぼすという選択肢だよ」
話を聞く限り第三の選択肢が一番理想的だ
まァ無理だろうが・・・となると
「二つ目の選択肢かなァ」
「私も其れが一番得策だと思ってる。だけど此れは私の一存じゃ決めれないからねぇ」
「ミサカは皆と居れるならなんでも良いって提案してみる‼」
「そうだな・・・其れが一番だよな」
辛い経験をしてきたがコイツだってまだ幼い少女だ
出来る事なら俺だって―――――――
「まぁ取り敢えず今はまだ此処にいなさい。これは医者からの命令よ」
「ミサカ達はまだ此処にいていいの~?」
「あァいいらしい」
「じゃあミサカはもうひと眠りしようかなぁ」
そう言いながら俺の布団に潜り込んできた
「オイ何やってんだ?」
「いいじゃん‼ってミサカは貴方の温もりを感じたいって正直に申してみたり」
コイツは恥ずかしい事をスラスラと・・・
「何かお邪魔そうだし私は出てくね~お大事に」
「あ、おい‼誤解すンな「バタン」・・・」
最後はニヨニヨしながら出て行った
後で一発殴ろうかな・・・
「zzz」
「早いな・・・」
確かに感じる心音、呼吸音と共に
俺も静かに眠りに落ちた
「早かったね」
「そうだね、案外早く終わったからね」
「あの子達を如何するつもりなんだい?」
「僕は別に仲良くしていきたいと思ってるけど?」
ただ―――――――――
色々と試練は続きそうだけどね
忍び寄る魔の手は待ってはくれない
自分の価値を彼らはまだ正しく理解できてないから