東方大魔王伝 -mythology of the sun-   作:黒太陽

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と言う名のあとがき


幻想郷縁起

 

お久しぶりです、黒太陽です。

 

東方大魔王伝が完結しもうすぐ二月にもなる今更ですが予告通りにあとがきです。

単行本のおまけページ+αみたいな感じだと思ってください。

 

 

 

 

このあとがきで主要キャラ達をwiki風に書いてみようかなと思ったりもしたんですが既に本編で書き尽くした感もあり書いたらとんでもない文量になると予想されたのでそれは止めときます。

 

代わりと言ってはなんですが作中のキャラ達の強さランクを書こうと思います、と言っても以前にある方が書いてくれた物をmythology of the sun(以下MOS)の最終話時点に置き換え外伝を加え修正した物になりますが……

 

 

 

<東方大魔王伝強さランク>

 

最強(ランク外) 破壊神ダークドレアム 破壊神シドー

 

SSS+ 再誕鬼眼王バーン 太陽神ソル 魔帝ムンドゥス 4人の王(ゾーマ、竜王、デスタムーア、オルゴ・デミーラ) 創造神マデサゴーラ

 

SSS 竜魔人ダイ(ナイトバーン) 八坂神奈子(全盛期) 怪異の王キスショット 常闇ノ皇ルーミア ゼッペル 最終エスターク 真・災厄の王 創造神グランゼニス

 

SSS- 真大魔王バーン ミルドラース 地獄の神ヘカーティア 冥竜王ヴェルザー 真・ミストバーン 枷ありゾーマ 枷あり竜王 チルノ

 

SS レミリア 霧雨魔理沙 藤原妹紅 大妖精 フラン パチュリー グレイツェル 鬼眼エスターク ロラン 昇格ベグロム(ワイバーン込み)

 

S レックス(18歳) 伊吹萃香 風見幽香 博霊霊夢 魂魄妖夢 八坂神奈子 八雲紫 テリー 戸愚呂弟 クラウンピース ガルヴァス ハドラー 雷竜ボリクス 魔王バラモス 紅美鈴 東方不敗マスターアジア 昇格ベグロム

 

A ルナ(20歳) 河城にとり バベルボブル 双竜紋ダイ 老バーン 枷ありバーン 八意永琳 竜魔人バラン 靈夢 カメハ 鬼眼バルバドス 鬼眼ゴーガンダンテス 鬼眼ウォルター 洩矢諏訪子 鬼人正邪 バラモスゾンビ 鬼眼ミスト 分裂ヘカーティア 全盛期ブロキーナ 星熊勇儀 ザングレイ

 

B 邪配合カメハ 射命丸文 単竜ダイ バラン ロン・ベルク 超魔ゴリウス 進化フレイザード 超魔生物ハドラー 蓬莱山輝夜 白蓮 レティ グランエスターク ブロキーナ ナイトメア ファントム グリフォン ネロアンジェロ 綿月姉妹

 

C ミストバーン(ミスト)ウォルター ヒュンケル ラーハルト ヒム ポップ キルバーン(キル)アバン 超魔ゾンビ アルビナス 東風谷早苗 エスターク 十六夜咲夜 キルギル 古命地さとり 戸愚呂兄 メネロ デスカール ブレーガン ダブルドーラ

 

D 満月の上白沢慧音 魔軍司令ハドラー フェンブレン シグマ ブロック マトリフ マァム カンダタ イブール 

E ルナ(10歳) レックス ザボエラ ソル軍の一般兵

 

 

こんな感じになります。

 

最強の2体はランクが語る通り文句無しぶっちぎりの最強です、破壊神以外は誰だろうが何者だろうが等しくゴミ以下の遊具、DBで言えば全王に位置するような存在です。

 

もしこの2体が戦えば世界は宇宙ごと消滅するんじゃないかなぁ……アストラナガンとネオ・グランゾンのように……

 

 

 

SSSランクは主に大魔王レベルのクラス帯です、大魔王の中でミルドラースが一番低いのは強さを感じられないし存在が薄いから、ミルクレープとか言われる様な魔界に封印されたままでエスタークにビビってるミルドラースはこんなところでしょう。

 

純粋なタイマンに限りますがそんな場所に片足突っ込んでるチルノが見所です、やっぱりあたいったらサイキョーね!←これを妄言ではなく真にしたかった、ポップみたいに弱かったのに最後は誰よりも強くなったみたいなのがしたかったんです、まぁあくまで東方勢の中で、になりましたが本当に強いチルノに育ってくれました。

 

 

SSとSランクはいわゆる魔王クラス、ここから幻想郷勢ばかりになります、頂点達を筆頭にMOSの敵幹部勢が入ります、特筆するのは最終的にレックスがここに入った事ですね、ルナも最終的にAになりましたし、しかし月日が流れたと言う事は他も強くなっていて前後もするので先に言った通り10年後のルナとレックスが最終話の時点で入れば、の注釈が付きます。

 

 

 

Aランク以下は倒された時点の強さで止まっているキャラが多くダイ大の最終的な強さのキャラも多数居るのであの時のあいつ等は今だとこれぐらいかくらいの認識で大丈夫です。

 

地味に居るソルが幻想郷に来る原因を作ったザボエラがポイント?です。

 

 

軽くですがこんな所です。

 

 

 

では次はエピローグに関係した事にしましょう、というわけで……

 

 

 

《粗筋だけ考えた次代の話》

 

出会った絆と別れを繰り返し、移り行き、孤独に近付いていく幻想郷

 

そんなかつての賑わいが消えていく中でも祝福されながら生まれた王と王女の双生の子、バーンとレミリアの息子と娘

 

更に時が過ぎ母である王女が亡くなり、悲しみにくれた息子は母の遺した物を整理している時にある物を見つけ……幻想郷から消えた

 

そして更に時が経ち、父である王の死期を知った娘は兄を連れ帰る為に大いなる冒険に旅立つ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ソル・スカーレット】

 

バーンとレミリアの双子の息子、バーン似、蒼き鬼眼を持つ。

魔族と吸血鬼の長寿の寿命が合わさった事で両親より遥かに長い寿命と若さを保てる様になっている、エピローグ時点で7000歳だが見た目は13.14歳程度。

父の修羅の気質と母のプライドの高さを受け継いでしまった為に弱い者を軽視しがち、認めているのは父と母と妖夢のみ。

父譲りの魔力と吸血鬼の強靭な肉体を併せ持つものの平和が続いた幻想郷では力はそこまで伸びず7000歳の時点で真・大魔王バーンと同程度。

父から2本の魔剣の内、竜剣・ラミアスを与えられた魂魄流の継承者の一人。

 

ソルが幻想郷から消えたのは今際の際に母から言われた「お父さんの望みを叶えてあげて……」との言葉に起因する、当初は父の望みがわからなかったソルは母の遺した物を整理していた時にある物、誰かが書いた父の潰えた大望が記された[紙芝居]を見て幻想郷から姿を消したのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ルナ・スカーレット】

 

バーンとレミリアの双子の娘、紅き鬼眼を持つ。

ソル同様に長寿と若さを保つ事が出来ている、レミリア似。

父から2本の魔剣の内、鳥剣・レティスを与えられたソルと同じく魂魄流継承者の一人、兄同様に優れた魔力と肉体を持つが兄との試合ではいつも負けていた、それは戦いを好まない気質から来るものでありそれさえなければ本来は兄と同等の実力を持っている。

彼女がそんな気質になったのは父と母からよく話してくれた二人の昔話に起因している、彼女が生まれた頃には既に居なかった二人の友達や仲間の話、特に父と同じく不死鳥を象徴とした女性の話が大好きで彼女みたいに優しくなりたいと思った事が起因する。

 

ルナも母の今際の際に同じ事を言われたが父の望みが何なのかを理解していた彼女は兄が消えた後も父の傍で居続けた。

 

……父の死期が近い事を知った彼女は望みを叶えるべく兄を連れ帰る為に幻想郷から飛び出し、探し始めた。

 

 

そして……アテ無く数百年も様々な世界を諦めず探していた彼女はある日、神の声に導かれてその場所「神の涙が勇者と再会出来た世界」へ辿り着く……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

序盤の粗筋とキャラ紹介ですね、ようやく妖夢の伏せてない伏線を回収出来た……

ちなみに「神の涙が勇者と再会出来た平行世界」とは前作・夢現幻想でダイが過去に送られて出来た平行世界の数百年後の世界です、つまり舞台はダイ大の世界って事です。

 

では次はその世界の重要人物達の紹介です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【純狐、ヘカーティア】

 

ルナを呼んだ神の正体、幻想郷を追放された彼女達はクラウン・ピースと共に此処に流れ着いて仲良く3人で村人をやっていた。

平和に暮らしていたがある日、人間に悪意を向ける魔力を感じた3人はその久しく忘れていた懐かしい感覚故に不安を感じ、枷で力が出ないのに必死に懐かしい感覚の元である幻想郷に向けて助けを求めていた、しかしやはり力が及ばず幻想郷には届かないし繋がりが途絶え時の流れが異なっていた幻想郷に自分達を知る者は今や幻想郷から出られないバーンしか居ない、だが旅に出ていた幻想郷で生まれたから感じ取れたルナが訪れてくれた事により2人はこの世界にソルが何かを企んでいると伝える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【大魔王】

 

ソルが接触したバーン亡き後に魔界を統べた者。

 

竜の様なと表される大男で何か体を無理矢理人の形に保っているような違和感を覚える魔族の男、バーンをまるで見た事があるかの様な言葉を溢したりする謎の人物でもある。

出生が謎に包まれていてある日彗星の様に現れ凄まじい力で魔界を掌握し地上の人類を根絶やしにようと企んでいる。

 

ソルにある計画を話され同意、結託し魔王軍を率いて密かに地上に侵略の根を伸ばし始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ダイナ】

 

ダイとレオナの子孫にして当代の竜の騎士、名前は見た通りにダイとレオナのフュージョン、12歳のカール王国王子。

 

大魔王バーンが倒され平和が続いた為に竜の紋章に覚醒しておらず基礎も全く成っていない気弱な男の子。

 

ルナが兄の手掛かりを得る為にカール王国に訪れた際に出会い、魔王軍の襲撃が重なりカール王の命で調査を兼ねた根性直しにルナに同行する。

 

道中はルナに頼り切りで一度見捨てられてしまうがルナのピンチに振り絞った勇気が竜の騎士の力を覚醒させた。

その時からルナの態度が変わり始めた。

 

見た目はまんまダイ、ですが髪がダイより長く一部を後ろで止めている。

 

覚醒して一気に強くなるがそれはあくまで潜在していた竜の騎士の力が表れただけで戦闘の下地が無かったダイナは戦いの遺伝子が発現しても魔王軍の幹部に大苦戦する程弱い、ルナにもまだまだ勝てない。

 

だがダイナにはまだ可能性が残っていた……

 

それは次代の竜の騎士に密かに受け継がれていた奇蹟の超騎士の力、始祖の力で固く封印されているそれを解放出来たその時、彼は双竜と呼ばれる最高峰の力を持つ事が出来るであろう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【神涙の遺骸】

 

カール王国にダイの剣と共に飾られている羽の生えたスライムのオブジェ。

伝説によれば今や神話とされる時代に大いなる奇蹟を起こし最強とされる竜の騎士と世界を救った後、親友である勇者に付き添う様に眠りについたと伝えられるカールの宝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特に重要なのはこの二人と1体です、他にはいまだに獣王遊撃隊をしているヒム、アバン=デ=ジニュアール16世とかポップとマァム?メルル?の子孫とか居たり、妖夢とロンの子である半魔半霊の幻想の名工が登場して専用武器が無いダイナの為にダイの剣を打ち直すなんてイベントも考えたりしてました。

ちなみにルナはソルと道中、2回戦って1回目は無理矢理連れ帰ろうとしてボコボコにされて叩き帰され、諦めず戦った2回目も善戦するもまたボコボコにされています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

激化する戦いの中、ルナとダイナ達勇者一行はついに魔界に有る居城、王宮・ヴェルザリアの天守にてソルと大魔王と対峙する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【冥竜王ヴェルザー】

 

大魔王の正体、それは天界に囚われている冥竜の体を捨て、神々を出し抜き新たな体で転生を果たしたヴェルザーであった。

 

大魔王の時の人型形態は新たな竜種として転生した自分の正体を偽装する為に本来なら巨大な肉体を圧縮し人型の魔族に見せていた、かなり無理矢理な変態のため完璧な人型には成れていない、違和感の正体はそれ。

 

大魔王の時はソルに劣っていたが真の姿を現したヴェルザーの力はソルを越えるものであった。

 

そして激闘の末に、今だ地上征服の野望を諦めていなかったヴェルザーは勇者に追い詰められた際に本性を表す、人間だけを駆逐する為に利用していた地上消滅計画の発案者であるソルを裏切り、今度こそしくじらぬ為に、忌まわしい竜の騎士との因縁を抹殺する為に、かつてバーンがそうしたように己を捨てる禁忌を覚悟し決意する。

傷付いたソルを不意打ち、ソルの鬼眼をソルごと取り込み禁断の魔獣化を成し遂げた。

 

「竜鬼王・ヴェルザー」……欲深き竜の王は野望を叶えるべく最後の障害へ挑戦する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラスボスはヴェルザーです。

竜鬼王は再誕鬼眼王バーンに匹敵かそれ以上の力を誇る最強の敵としてルナとダイナ達に挑んで来ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔獣と化したヴェルザーの力は圧倒的であった。

 

 

それでも諦めない勇者達は戦うが一人、また一人と倒されていく。

 

 

最後に残ったのは兄を救わんと戦うルナと因縁の竜の騎士ダイナの二人だけ。

 

二人は持てる力を限界以上に振り絞るも敵わない……

 

 

そして……力果て、勝てないと悟り涙を流しながら項垂れる二人にトドメが撃たれるその……刹那。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『諦めないで!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カール王国にある神涙の遺骸が、幻想郷で絆を作った神の涙が声をあげる……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『君達にはまだ……バーンが繋いだ……幻想の絆がある!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神涙の遺骸、ゴメとダイ、2つの名と絆を持つ神の涙

 

願いの親友と共に生きていける様にと八坂神奈子がくれた最後の力

 

 

 

そこにかつて幻想郷を危機に陥れた二人の神、純狐とヘカーティアが贖罪の為に、幻想郷からの縁者であるルナの為に命を捧げたその時……神の涙が……幻想と願いの親友の子の為に……最後の奇蹟を起こす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【血の勇者】

 

神の涙の呼びかけに応え、絆で繋がる幻想の為に召喚されたアレフガルドの伝説に語られるロトの勇者にして妹紅とロランの子孫。

 

先祖帰りをしているらしくロランと違い魔法も使えるがかなり苦手、竜の騎士に敗北したロランの悔しさが強く表れており竜の騎士に負けない為に膂力と剣闘技をロラン以上に鍛え上げた究極の脳筋バトルマスター、血を活性させた本気時は妹紅譲りの不死鳥の炎が顕現する。

脳筋ではあるが決してバカではなく、妹紅から受け継いだ優しさを持つ優しき熱血漢でもある。

 

歴代ロトの中で最強とされる初代ロト(Ⅲ勇者)に並ぶとされている。

 

 

 

 

 

 

 

【天空の末裔】

 

血の勇者と同じく神の涙の呼びかけに応えた天空の勇者にして藤原ルナとレックスの子孫。

 

藤原ルナが幻想郷最高の魔法使いである大魔導士と賢者から師事を受けていた事を子孫にも伝えていた為に魔法に関しては最強の魔法剣士。

当然剣技も磨いている為、攻守補助をこなす隙の無いオールラウンダー。

 

ロランに出会っていたレックスがロトの勇者を敬えと伝えているのでそんな血の勇者と肩を並べて戦える事、そして藤原ルナが伝えていた「私はその前に死んでしまったけれど、いつか私の故郷で一番愛に溢れた人の子が生まれるでしょう、だからもしも……会えたら私の代わりに仲良くしてあげて」と言う先祖の願いを叶えられた事を非常に名誉な事だと思っている。

 

ルナから伝わる鳥を成す秘伝の炎術を持っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「諦めるな!勇者とは……!」

 

「勇者とは!最後まで決して諦めない者のことだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の奇蹟に折れていた心を繋ぎ治し、立ち上がったルナとダイナは兄と世界を救う為に死力を尽くす。

 

 

 

 

 

 

4人との死闘でヴェルザーは多大なダメージを受けた。

 

もう少し……

 

 

 

そう思った瞬間、ヴェルザーに異変が起きた。

 

 

 

 

 

 

「父上から授かった鬼眼の力を……オレを舐めるなよ……!!」

 

 

 

 

 

 

ダメージを負い過ぎ、制御が弛んだ一瞬の隙に取り込まれたソルがヴェルザーを内から侵食し始めたのだ。

 

 

 

 

 

「地上は消滅させる……あの太陽が魔界を照らしたその時こそ……父上の悲願は果たされ……オレは父上を越える事が出来る……余はソル・スカーレットなり!……ルナ……勇者共……邪魔をするなぁ!!」

 

 

 

 

 

 

ヴェルザーを支配したソルは4人に襲いかかる……

 

 

 

 

 

 

だが、所詮は借り物の力で戦うソルに勝ち目などある筈も無く

 

妹と勇者に遂に倒されてしまうのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トドメは不死鳥と炎鳥を顕現させた勇者と鳥剣・レティスの真の姿である不死鳥剣・ラーミアを構えたルナをドルオーラで撃つ合体技とか格好良いかなぁ……なんて考えてました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

支配していたヴェルザーの肉体を失ったソルは逃げた。

 

追おうとするダイナや二人の勇者。

 

だがそれを止めたのは他ならぬ妹のルナだった。

 

 

 

 

「私がケリをつけてくる……私はソルの妹で……ソルは私の兄だから……」

 

 

 

 

もうここからはスカーレットの、家族の問題だと言うルナを止められる者は居なかった。

 

 

 

 

「好きだよダイナ……」

 

「オレも……大好きだよ……ルナ……!!」

 

 

 

 

刹那の口付けを交わしたルナは飛んでいく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「兄さんッ!!」

 

「……またお前か……ルナッ!父上を……スカーレットを裏切った……恥さらしがぁッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

月が照らす地上で二人は相対した。

 

 

 

その場所は二人の父がかつて望み、焼け果て残骸と化した夢の跡地……そう、バーンパレスが墜ちた場所。

 

 

 

 

 

「帰ろう兄さん……!」

 

 

「ルナァァァァァァァァァァァァァァァァァッッ!!」

 

 

 

 

 

皮肉にも父が敗れた夢幻の跡で

 

 

父の為に潰えた大望を叶えようとする兄

 

父が本当に望んでいる事を叶えようとする妹

 

 

……最後の兄弟喧嘩が始まるのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後にエピローグへ続きます、バーンが予知夢のような明晰夢を見た際に見た事があるように感じたのはバーンパレスの残骸の事を指してました。

 

勝敗が既に決まっている兄弟喧嘩の決着、そこはちゃんと考えてました。

 

ここだけ普通に書いてみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ……カッ!?ハァッ!?」

 

「ゼェ……ェ……ウゥッ!?」

 

既に痛み、疲れきった体を更に極限まで追い詰めた二人にもはやこれ以上戦う力は無い

 

「……ヌ……ゥ……アアアアアアアッ!!」

 

ソルは雄叫び力を溜める

 

負けられないのだ、負ければ今までが無になる、父の為にしてきた事を無意味にも無価値にもしたくなくて父がくれた竜剣・ラミアスを蒼き血で濡れる手で握り締める

 

 

「……兄さん」

 

もはや満足に立てないだろう体を突き動かすソルにルナはもう覚悟をするしかなかった

 

「兄さん……私は貴方を殺してしまうかもしれない……」

 

「……!!?」

 

ルナの言葉にソルは衝撃を受ける

 

誰であれ出来る限り不殺を貫こうとした優しき妹が殺害を仄めかしたのだから

 

「……それでいい」

 

だがそれも驚きこそしただけで今からする事に影響は無い、己と同じ修羅の道に入ったのだと思っただけだから

 

 

「良いわけないでしょッ!!」

 

 

ルナは叫ぶ

 

「たった一人の……大好きな兄さんが死ぬかもしれないのに!そんなの良いわけない!良いわけないでしょッ!!」

 

覚悟はしても納得出来ない想いが叫ばれる

 

「でも……!そうしなきゃ兄さんが止まらないのなら……これ以上……父上を悲しませるなら……!せめて私が……!それが……妹の私に出来る……唯一の役目だからッ!!」

 

涙を流しながら断固たる決意を秘めた瞳でソルを見つめた

 

「良い覚悟だ……だが、それでもオレは越えられん、お前がオレに勝った試しは無い……負けるのはお前だ……」

 

自信と余裕が浮き出た笑みでルナへ返す

 

 

「黙れッ!!」

 

「!!?」

 

 

凄まじき覇気がソルにぶつけられる

 

 

「そして聞けッ!!」

 

 

不死鳥剣・ラーミアを強く握り、剣の師匠譲りの口上を放つ

 

 

「我が名はルナ!ルナ・スカーレット!!過ちを断つ……剣なりッ!!」

 

 

剣を八相に構え残る全ての力を注ぐ

 

 

「……もはや問答は無用……か」

 

 

これ以上の会話は、いや、最初から必要無かった会話を切り捨て、ソルも覇気を放つ

 

 

「我が名はソル!ソル・スカーレット!!願いを守る……剣なりッ!!」

 

 

同じく八相に構え最後の力を注ぐ

 

 

「「いざ……ッ!!」」

 

 

二人は同時に飛び出し

 

 

 

「ハアアアアアアアアアアアアアアッッ!!」

 

「ウオオオオオオオオオオオオオオッッ!!」

 

 

 

同時に剣を振るう

 

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!」

 

 

ソルが繰り出したのは己が最も得意とし己が絶技にまで更に昇華させた魂魄流の奥義「冥空斬翔剣・絶」

雨、空気、時を斬る事が出来た者が会得出来る、相手を冥府へ斬り送るとされる魂魄流の秘剣

 

これを破られた事は誰にも無く、ルナにも師匠でも破れないかもと言わしめたソルの不敗の剣

 

 

 

 

 

 

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!」

 

「……ッ!?」

 

勝つ自信に満ちていたソルはルナの剣を見て気付く、気付いてしまった

 

(それは……!その技は……師匠の……!)

 

見覚えのあるその剣技

 

かつて……魂魄流を教えてくれた師匠が最後に見せてくれた最高技

 

(父を越える為に魔倒となり、破壊神を斬るにも至った究極の一刀……オレには出来なかったその技を……ルナ……お前は出来たのか……)

 

竜剣・ラミアスを不死鳥剣・ラーミアが斬り通る

 

 

 

「奥秘「西行春風斬・魔倒」!!」

 

 

 

父が本当に望んでいた事を知るルナ

 

それが望みと、息子である自分が成すべき運命(さだめ)、孝行だと信じ、突き進んだソル

 

 

 

「……」

 

「……」

 

 

過ぎ去り、背を向け合う二人の子

 

「……う……うぅ……」

 

冒険を終わらせた不死鳥の剣の刃音が鳴り止む

 

「……見事だルナ……オレの……負けだ……」

 

胴から吹き出る蒼い鮮血を身に受けながらソルは地に伏せた

 

 

「……わ、我に……」

 

 

魂魄流の残心を決めるルナの声に嗚咽が混じる

 

 

「我に……断てぬもの無しッ!!」

 

 

家族を殺めた後悔と悲しみの涙がいつまでも……いつまでも流れ続けていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じです。

 

神断ではなく魔倒なのが重要、まだ妖夢の域に至っていないから魔倒……神断ならソルは死んでました(裏話)

 

バーンやレミリア由来の技ではなく妖夢の技で決着をつけた所がポイントですかね、バーンから受け継いだ高い魔力で決着……にすれば妖夢が二人の師匠と言う設定が無駄と思われますし剣持たない方が強いだろと言う事態にしたくなかった思いがあるのですが決着を魂魄流にしたのはちゃんと理由があります。

 

実は妖夢の奥秘「西行春風斬・神断」はこの作品では絆のスペルの次に強い技となっています、誰も掠りキズすら付けれなかった破壊神に唯一極小と言えどキズを付けた技だったからです。

 

剣と言う極限まで研ぎ澄まされ集中させた線の一撃は実際の攻撃面積こそ本当に僅かなものですがそれだけに他の武器や技なら逃げてしまう威力がそこに集約され、神速と振るう力と技術により破壊神にすら届かせた、故に幻想郷単体最強技として密かにあった訳です。

最も心剣一体の剣じゃなければ相手が固かったら逆に折れますがね……(ルナの不死鳥剣は妖夢とロンの子が心剣一体済み、ソルのはまだだが今回の決着に影響はしていない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長くなりましたがこんな感じのストーリーを考えてました。

どうでしたでしょうか?

 

これを道中を肉付けしたりして書いたらまた1年以上掛かりそうなぐらいの量になりそう(汗)

 

エピローグ後の話を考えたら何やかんやでまた幻想郷が何かに攻められて陽月になれたルナとソルが「決め台詞……覚えてるよね兄さん?」「フンッ……当然だ妹よ」とか言っちゃって「「重ね西行春風斬!!(適当)」」みたいなDMC3のジャックポッドばりの合体技でラスボスぶっ倒して「「我等に……断てぬもの無し!!」」とかとか決めちゃって最後にルナがバーンとレミリアの墓の前でダイナと「私達結婚します!」って言って「ルナが欲しければ余を倒してみせよ」とバーンが謎復活して「娘さんをくださいお義父さん!」「来い……天地魔闘!!」「うおおおー!」ダイナの勇気が幻想郷を救うと信じて!御愛読ありがとうございました!

 

みたいな感じになるんじゃないですかねぇ(白目)

 

でもこのままだと鬼眼を持った吸血鬼の頑強さと寿命と若さを兼ね備えて双竜紋を持つ竜の騎士が誕生してしまいますねぇ(超白目)

 

まぁあながち間違いではないのが怖い……書きませんけどね、エピローグのあとがきでも言った通り関係者とは言えバーン様が一切出ない続編は有り得ません、↑の粗筋を見てもしかしてワンチャンある……?なんて思ってくれた人が居ましたら申し訳ありません……

 

 

 

代わりにお詫びと言いますか、エピローグまでのバーンの語られなかった戦いを書いても良いかなぁと思ってます、そこで復活した常闇ノ皇か異魔神、どちらが良いか感想で募集してみる事にします。

まぁ日が経ってますし無くても気が向いたら書いて更新してるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

書きたかった事はこんな所ですかね、お付き合いありがとうございました。

 

最初は私の寝る前の妄想から始まった東方大魔王伝、皆様の応援により気づけば4年も続いておりました。

 

今更ながら反省をすると二作目の夢現幻想ではドラクエ以外の他作品のキャラが多過ぎました、考えた当初は色んな作品をクロスオーバーさせやすい東方万歳!なんて思ってましたが後半になるにつれ失敗だったと思いました、なので三作目のMOSはほぼドラクエキャラだけに絞る事になりました。

私は失敗だと思いましたがあれはあれで良かったと思ってくれる人がいるのかたまに気になります。

 

そしていまだに、望まれたとは言え本当に続編を書いてよかったのか?と思う事があります、蛇足なんじゃないだろうかとやはり思ってしまいます、どうなんでしょうね……自己満足の為に書いてた部分も大きいので気にしてはダメなのかもしれませんがね。

 

 

 

 

 

ではでは最後に、改めて今までありがとうございました。

皆様のお陰で無事に完結する事が出来ました、感想などとても励みになりました。

 

それでは皆様……場合によってはすぐかもしれませんがまた会うその日までさようなら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




おわり

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