鉄血のオルフェンズ 正義の名を持つ悪魔   作:愛藍哀逢

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すいません。少し短いです。許してください。


始まり

三日月とバルバトスが初撃で攻撃した後、後ろにいた2機とグレイズと交戦を開始していた。

 

 

俺の役目は三日月とバルバトスの援護さえすればいい。

 

 

自分の役目を再度確認して、アリスと共に戦場へと出た。俺が出たゲートは戦場から最も遠い場所だ。

 

 

ガンダムアンドロマリウスはガンダムバルバトスのように近接で押していける武装を現時点では持っていない。

 

 

あくまで現時点での話だが。バルバトスがメイスのような特徴的な武装をしているのであれば、このアリスはその等身ほどの狙撃銃を持っていることだ。

 

 

だからあえて、遠い場所を選んだ。相手からの索敵されにくく、狙撃ポイントも変えれば狙撃し放題だろう。

 

 

そしてもう一つの特徴的な部分はその重圧な装甲だ。

 

 

大きな狙撃銃に、装甲をしているため、俊敏な動きは難しい。だがそのデメリットをものともしない攻撃力を持っている。

 

 

狙いはまずは2機のグレイズからだろう。

 

 

正直、三日月によって相手の2機は翻弄されていて、既に勝敗はわかっていると思っていた。

 

 

だがここで、バルバトスがスラスターの不調だろうか、動きが一瞬止まる。

 

 

狙撃銃に弾を装填する。今このCGSにこの狙撃銃にあった弾はないため、普通のライフル用に作られた弾だ。

 

 

そのため、本来の攻撃力よりは劣る。だが十分な威力があるだろう。そして弾数は3発のみ。

 

 

この3発でどうにかしなければならない。狙撃はあまりやったことがないが、やるしかない。

 

 

グレイズの頭に標準を合わせ、

 

 

「さぁ、ぶっ飛べ」

 

 

バスン!と大きな音を立て、反動を受けて機体が少し後ろへ下がる。

 

 

「チッ…一撃でとはいかないか」

 

 

初めての狙撃で、反動や弾のブレを理解していなかったため、少し標準よりずれ、相手の右肩にあたり腕を吹き飛ばした。

 

まだ相手のに命中したのはアリスがブレなどを勝手に制御をしてくれたのだろう。

 

 

制御などに力を使ったため、鼻から血が飛び出す。

 

 

だが、そんなことを気にしている暇もなく、次の弾を装填し、すぐに構える。相手のグレイズは既に撤退を始めていて、ここでまだ戦闘をするなら、もう1発を撃とうと考えたが、撤退の判断は早かった。

 

 

だが、既に撤退をしていたMW隊が俺らのことを感知できておらず、最短ルート…つまり俺達の射程範囲内を走っていたのだ。

 

 

俺はここで撃たなかった。相手にも大切な人がいるかもしれない。そう考えると、撃てなかったのだ。

 

自分のような人間を自分から作るのはおかしいと思ったから。

 

 

自分の言葉を守るために俺はそのまま倉庫に戻った。

 

 

 

 

 

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「なぁビスケット、この戦いで何人死んだんだ。」

 

 

「参番組は18人、一軍は68人だよ」

 

 

「相手もたくさん死んじまった。相手にも大切な人がいたかもしれないのにな」

 

 

レンリの戦いぶりや、言葉でオルガが早く後退命令を出したため、参番組の被害は最小限になっただろう。

 

 

だが最小限では意味がない。レンリは、一人も死なせてはいけなかったのだ。死んだ18人の命は戻らない。

 

 

「レンリのせいじゃない。一軍がしっかり挟撃に出ていれば、被害はもっと少なかったよ。誰も君を責めやしないし、誰にも責めることはできないよ」

 

 

「そうじゃない。そうじゃないんだよビスケット。俺がどうとか、そういうことじゃないんだ。死んだんだ。俺の仲間が、家族が。死ななくていい人たちが死んだんだよ。だから、あいつらのためにも、前に進まなきゃな。死んだやつらの運命と出会いと幸せを俺が。叶えてみせる」

 

 

「そうだね。」

 

 

 

レンリは、いつもこう言う。運命と出会いと幸せ。レンリが大事にしているもので、人が生きている上で、この3つだけは誰もが等しく与えられなければならないといつも言っていたんだ。

 

 

だからレンリは相手の死さえも悲しむ。相手にも大切な人がいたかもしれないから。自分が奪ってしまっているかもしれないから。」

 

 

このことを言っているレンリは、酷く悲しそうで、自己嫌悪で今にも消えて行ってしまいそうな目をしていた。

 

 

これから僕たち参番組の運命と出会いと幸せは、一体どうなるんだろう。どういった形になっていくんだろう。

 

 

今は何もない空っぽだけど、これから色んなものを抱えて生きていくんだろうなと僕は真っ赤な夕暮れ染まった空を見上げながらそう考えていた。

 

 

「さて行くか、ビスケット」

 

 

「何発殴られるか、覚悟していかないとね」

 

 

これから一軍の生き残り達との話がある。そこに僕達は向かった。

 

 

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「てめぇ!よくも苔にしてくれやがったな!俺達を…」

 

 

「一軍の皆さんが、挟撃作戦に向かう途中不幸な事故で敵の攻撃を受けたのは、聞きましたが、それが俺らとなんの関係が…グッ…」

 

 

オルガが殴られ、言葉を止められる。今回の戦いで参番組に被害が少なかったのはオルガとビスケットによる一軍を囮にする作戦が決まったからだろう。

 

 

だがその代り、一軍の被害が大きくなった。一軍はその被害からたくさんの大人と、物資などを失ったことだろう。

 

 

それになにより一軍が激怒している理由は、参番組という自分達より格下と思っていた相手に囮に使われたことだろう。

 

 

「なんだその目は!てめぇらも殴られたいか!」

 

 

俺達に目を向けて、怒号を浴びせてくる。だが、その前に先ほど殴られたオルガが立ち上がる。

 

 

「俺だけで…いいでしょう。」

 

 

鼻からは血を流し、俺達を守ろうと立ち上がった。

 

 

「ああ…そうかよ…!」

 

 

怒りを隠せない声で唸る。そして容赦なくオルガを殴り、蹴る。その暴行はいつもより過激だった。

 

 

ここまでやられることはそうそうないだろう。だがオルガは声一つあげず、耐えてみせた。

 

 

相手は折れ、殴るのをやめた。

 

 

「けっ!おもしろくもねぇ!後で今回の損害を調べて持って来いよ!」

 

 

「急げよ!」

 

 

一軍のやつらがこの部屋から出ていく。オルガは先ほどの暴行で血だらけになっていた。

 

 

だが、ここで決まったのだ。オルガがやると言っていたことが。

 

 

オルガの決心が決まり、これから俺達はこのCGSを乗っ取る作戦を立てた。

 

 

確かにマルバの野郎はクズだった。だがそれ以上に一軍の大人共はクズだった。俺達の命を撒き餌か何かと思っていやがる。

 

それにあいつらの腐りきった脳味噌じゃ、商売に行き詰まり、さらに危険な山に手を出していくだろう。

 

 

そうなれば撒き餌くらいの価値の俺らは簡単に死んじまう。だが、逃げ出しても俺達の居場所はない。

 

 

だから結局は、選択肢は一つしかない。というのがオルガの考えだった。俺は正直賛成しかねていた。そうなれば一軍のやつらは少なからず死ぬだろう。

いくらあいつらでも、死ぬことは許容できなかった。

 

 

参番組のやつらは全員がこの作戦に参加する。この作戦は必ず成功させる。誰も死なせず、誰も失わずにだ。

 

 

「そうえば三日月は?」

 

ビスケットがオルガに疑問をぶつける。するとオルガは思い出したかのような顔をして、言った。

 

 

「ああ、忘れてた」

 

 

「忘れてたって…」

 

 

そんな訳がない。オルガは既に本気だ。オルガがやるというのなら、三日月は必ずその結論に賛成し、どこまでもついていくのだろう。

 

三日月とオルガは強い何かで繋がっていた。その強い何かが絆や、家族愛のような感情であればと、俺は昔からそう願うばかりだった。

 

2人には大切な人の失う辛さを分かってもらう必要はない。たった一人の大切な人を失うなど、誰も必要としないのだ。

 

 

 

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「また、寝てやがんのか」

 

 

「なんだよおやっさんかよ」

 

 

俺はアリスの上で寝ていた。作戦がそろそろ始まる。また何か新しいことが動き始めるのだ。

 

 

その始まりがいい方向に進むのか、悪い方向に進むのかはわからない。だが進むしか道はない。

 

 

戻る道なんてない。戻れば地獄だ。それなら進んだ地獄に行こうじゃないか。なぁ?アリス

 

 

「お前らが何をするかは俺はまだよく知らねぇ…だがな。死ぬんじゃねぇぞ」

 

 

「死ぬかよ。死んだら本当の地獄行きだろうがよ。俺はそんな自由のないところには行きたくないんでな」

 

 

「ならここは自由か?」

 

 

「俺が変えんだよ。皆が自由に幸せになれるようにな。」

 

 

これは昔から変わらない。自分はどうだっていい。本当は、あそこで死んでいるはずだった。だがこうして生きてしまった俺にはそうする義務があるのだ。

 

 

たった一人の自己犠牲で多数の家族を救えるのなら、そうしよう。

 

 

俺の運命はそう決まっている。いや、俺がそう決めた。

 

 

だがおやっさんが少し言葉を強くしてこう言った。

 

 

「覚悟を決めろレンリ。何もかも失わないなんていうのはこの世にはないぞ。何かを失って何かを手に入れる。それがこの地獄のルールみてぇなもんだ。」

 

 

「…そろそろ行くぜ。おやっさんまた後でな」

 

 

「ああ」

 

 

俺の心の中にはおやっさんの言葉が響いていた。家族を守るためには一軍のやつらのことを失うということだろうか。二つのグループは既に共存ができないというのは俺自身わかっていたのだ。

 

だが、それでいいのだろうか。

 

 

レンリの中に新たな感情が芽生えはじめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




とりあえず、上げましたがこの後編集をまたしていくと思います。
申し訳ない。早く読んでもらいたい気持ちが強くなってしまった…


誤字脱字など感想またお願いします。
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