鎮守府には沢山の施設が存在している。
その中でも、ほぼ毎日彼女らが通っている場所と聞かれればすぐに答えられるだろう。
「間宮さーん、アイス二つくださいっぽいー!」
…そうここ、甘味処「間宮」である。
そしてまたとある少女たちが、この甘い香りに誘われて訪れようとしていた…。
「間宮さんこんにちは!」
「こんにちは。」
「こんにちは!」
「こんにちはなのです!」
「あらあら第六駆逐隊の子達ねいらっしゃい、今日は何にするの?」
「あそこにかいてある30分で食べきれたらただって書いてある間宮特製大盛ぱふぇを食べに来たわ!」
そう今ここ、ショートランド拍地「間宮」では大食い選手権のようなものが執り行われており、食べきったものはその料金がただになり名前がそこに掲載されるというものだ。
一位は言わずもがなである。
「えぇ…、でもあれ戦艦四隻でも食べきるのに1時間かかってるわよ?」
「えっ…、だっ、大丈夫よ!レディだもの!」
「じゃあ、私は朝御飯食べてないしピロシキで。」
「私は電と普通のサイズのあんみつを分けるわ!」
「なのです、普通のあんみつでも電たちには食べきれないのです。」
「なっ、あなたたちそれでも私の妹なの!」
「仕方ないのです、電たちにも向き不向きがあるのです。」
「そうよ、それにあんなに食べたら太っちゃうわ!」
「ハラショー。」
「うぅぅ…いいわ!私一人でも食べきって見せるわ!間宮さん!妹たちの注文したのと一緒にあのでっかいやつ持ってきてください!」
「ほんとうにやるの?」
「ほんとうです!」
そして少女の長く険しい道のりははじまった。
軽快に進むスプーンやはり量は増えても味は落とさないさすが全艦娘の胃袋をつかんでいる甘味である。
しかしその手は五分で止まった。
「…予想以上ね。」
「だからやめときなさいって言ったのよ。」
「仕方ないじゃない、一回やってみたかったのよ!」
「とくに深い理由もなかったのです…。」
「ハラショー。」
「というかこれ、どうするのよ…ほぼ残ってるじゃない、私たち普通に食べたからもう食べれないわよ?」
少女たちが苦難苦闘しているときに、二人組の女性が店へと入ってきた。
「…なのよ加賀さん。」
「それはさすがに気分が高揚します。」
「間宮さん、加賀さんにこの前のポスターのぱふぇ、ひとつもらえますか?」
「あら赤城さん…、ごめんなさいさっき作ったので終わりなのよ。加賀さんもごめんなさいね。」
その近くから、少女のすこし潤んだ声が聞こえてきた。
「うわ~ん、もうたべれないわよ~…。」
「責任を持って食べるべきだよ暁。」
「あれは、なんでしょうか?」
「第六駆逐隊の子達かしら?」
「ああ、さっき最後を頼んだ子達なのだけれど、見栄張っちゃったみたいで全然食べれてないらしいのよ…。」
「そうなのね…。」
「どうしたの?加賀さん。」
「あなたたち、それ食べれないの?」
「加賀さん、ええ暁が無理して頼んじゃって食べきれなくて困ってたのよ。勿体無いけど破棄するしかないわね。」
渋々巨大ぱふぇを持ち上げようとする雷を加賀が止める。
「ならそれは私がいただくわ、それほど手をつけたようには見えないし。」
「確かに、ついてきたお団子と最中それにアイスひとつしか食べてないけど…いいの?」
「ここは譲れません。」
加賀がものすごいなにかをからだから漂わせながら言う、スプーンを握りしめながら。
「そ、そう?それじゃあお願いするわ!」
「まったく暁、これからはちゃんと食べれる量のものを頼むようにね?」
「今回の事で身に染みたわ…。」
「それにしても、あの一航戦の食べっぷりはすごいを通り越してすがすがしかったね。」
「なのです。」
今回も多くの事を学んだ第六駆逐隊。
いつか大きくなったときに一航戦のように食べれる日々を思い描いて!
すすめだいろくくちくたい!!
まけるなぼくらのだいろくくちくたい!!
「ハムッ…モグモグ…ところで提督第六の子達が来てからずっとおられるのですか?」
加賀が問いかけてくる、無論である。
あの子達がいるところ私ありなのだから。
コクリとうなずく。
「先程、今日秘書官の榛名がめずらしく怒っていたので何事かと思っていたのですが…。」
ガラガラ
ガタッ
ダッ ダッ
「提督お待ちください、榛名は大丈夫です。」
目の笑っていない笑みを浮かべる艦娘は危険である。
「今日も平和ね赤城さん。」
「ええそうね、加賀さん。」
すこし間をおいての投稿です。
時間があるときに書いているのでしばらくこのペースでの投稿となると思います。
最後の方は第六駆逐隊と関係ありませんがお付き合いください。
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