──人間性を捧げよ──
20XX年、今や世界中で人気沸騰中のゲーム「DARK SOULS」。
ダークファンタジーであり独特な世界観、多くを語らない個性的なキャラクター達、様々な武器や防具、プレイすればするほど面白さを理解できるやり堪え感、協力・対戦が可能なオンラインなどの要素があるアクションRPGであり、熱狂的なプレイヤーも多い。
その「DARK SOULS」に思いを馳せる一人の少年がいた───
そう太「はぁ……」
このため息をついている少年は打九 そう太(だく そうた)。
性格は気弱で、頭も悪く、ドジでグズでマヌケでグータラである。
唯一、あやとりと射撃が得意ではあるが、現代ではあやとりができたところで特に役にも立たず、射撃は得意でも周りは皆FPSばかりプレイしているのでこれも特に見せ場が無い。
そんな冴えないそう太だが、彼もまたDARK SOULSというゲームに魅力を感じていた。
そう太「学校じゃダークソウルの話題で持ちきりだったなぁ…みんな何を言ってるのか全然分からなかったや…」
そう太「特に対人?が強いジャイ暗とス猫はクラスで人気者になってチヤホヤされていたぞ!そしてダークソウルを持っていないぼくを仲間外れにするんだ!」
そう太「しかも悔しいからこのゲームを調べてみたら、すっごく面白そうじゃないか!」
そう太「あーあ…ぼくもダークソウルが欲しいけど、お小遣いも少ないしそもそも家にネット環境が無いからマルチプレイができないよぉ…」
そう太「こんな時は帰って昼寝でもしよう…」
そう自分に言い聞かせ自宅へ戻るそう太は、帰宅するなり自分の部屋へ駆け込んだ。
そう太「さーて昼寝するぞぉ!」
そう言って横になるそう太。どこまでもグータラなそう太だが寝付く前にこんなことを考えていた。
そう太「(ぼくもPS3とネット環境さえあればプレイできるんだ…神様か誰かがぼくのためにPS3とネット環境を与えてくれないかなぁ…)」
─────────
ガタガタガタッ!!
そう太「んんー…誰ぇ…?」
突如として発生した物音に反応し目が覚めたそう太。手探りでメガネを手に取り、おぼろげな意識でメガネをかけながら音のした方へと振り向いた。
そう太は目を疑った。音のした方…机の引き出しの中から大きくて赤くて丸い物体が顔を覗かせている。
そう太「ウ…ウワアァァァァ!!オ…オバ…オバケ!!!」
???「オバケじゃないよ!ぼく闇えもん!」
赤く丸いオバケはそう言いながら机の引き出しから這い出てきた。この闇えもんと名乗ったオバケは赤い体に丸い頭、短い手足に寸胴体型、お腹にはポケットのようなものがついていた。その外見はオバケというよりはタヌキに近い。
そう太「あ…赤色のタヌキ…!!緑じゃなくて赤いタヌキが引き出しから出てきて…!!しかも喋った!!あわわわわ…!!」
闇えもん「タヌキじゃないやい!!こう見えてもぼくはネコ型ロボットだぞ!!」
闇えもん「まあそんな前置きはいい。君は打九 (そう太くんだね?」
そう太「そ、そうだけど…君は一体!?」
闇えもん「ぼくは未来から来たネコ型ロボット、闇えもん。ぼくが君の所へ来た理由はただ一つ、そう太くんを立派なダクソプレイヤーに仕立てあげることさ。」
そう太「えっ!?ぼ、ぼくを立派なダクソプレイヤーに!?」
そう太は混乱していた。無理もない。目が覚めたら突如引き出しからよく分からないタヌキのようなものが現れ、未来から来たと称し、自分を立派なダクソプレイヤーに仕立てあげると言われたのだから。元々良くない頭では到底理解が追いつかない。
そう太「で…でもぼくダークソウルを持ってないよ!それに急に引き出しから出てきたり未来から来たロボットだなんて…全然意味が分からないよ!!」
闇えもん「まあ順を追って説明するよ。まずぼくはある人に頼まれて君の元へとやってきた。」
そう太「あ…ある人って…?」
闇えもん「君の子孫である『打九 そう志(だく そうし)くん』さ。」
そう太「え!?ぼくに子孫がいるの!?」
闇えもん「そうとも。そして君を立派なダクソプレイヤーに仕立て上げるという理由はね、実はぼくがいた未来でダークソウルがリメイクされたんだ。おかげでこの時代さながらの世界的人気を誇っている。」
そう太「そうなんだ…やっぱりダークソウルはすっごく人気なんだね!」
闇えもん「そして君の子孫であるそう志くんもまたダークソウルに熱中しているんだけど…いかんせんPS(プレイヤースキル)がとても低いんだ。」
闇えもん「でも彼はとんでもないことを言い出したんだ。『ぼくのPSが低いのは初代ダークソウルが発売された時にプレイしなかったおじいちゃんのせいだ!遺伝子のせいだ!』ってね。」
そう太「そ…そんな~!あんまりだよぉ…!」
闇えもん「確かにあんまりだけど一度騒ぎ出したら聞かなくてね、だからぼくが君にダクソをプレイさせるために送り込まれたのさ。」
他にも闇えもんはタイムマシンを使ってこの時代にやってきたことや元々は耳があったなどといったことを説明してくれた。
だがまだ一つ腑に落ちないことがある。
そう太「さっきも言ったけどぼくダークソウルはおろかPS3も持っていないしネット環境もないんだよ?ぼくもプレイしたいけど、どうすればいいのさ!」
闇えもん「あぁ、それについては心配ないよ。」
闇えもんはお腹にあるポケットをまさぐりだした。
テテテテッテテ~
闇えもん「PS3~!&未来Wi-Fi~!」
そう太「うわぁ!!ポケットからPS3が出てきたぁ!!」
闇えもん「このポケットは四次元空間と繋がっていてかくかくしかじか、未来Wi-Fiについてはなんとなく察しが付くだろ。」
そう太「説明が雑すぎるよ闇えもん…で、でもこんな形でPS3とネット環境が手に入るなんて願ったり叶ったりだぞ!!やったー!!」
そう太「で…肝心のダークソウルはどこだい?」
闇えもん「それぐらいは自分のお金で買いなよ。ゲームは自分で買うからこそ価値があるんだ。なけなしのお小遣いを集めればギリギリ足りるだろう?」
そう太は「そんな~…」と言いながら渋々お小遣いをかき集め、ゲーム屋へと向かった。
そして、そう太はついに念願の「DARK SOULS」を手に入れたのである。
そう太「ただいま闇えもん!!いやあ、すっごく楽しみだよ!!早くプレイしようよ!!」
闇えもん「おかえりそう太くん。必要なものも揃ったところで始めようか。まずはPSNアカウントの作成からだね。メアドはぼくの捨てアドをあげるから、好きなID名を入れるといい。」
そう太「くぅ~!早く始めたいのにじれったいなぁ…ええと…IDは《dark_souta87》にしよう!」
闇えもん「実に安直だね。じゃあアカウント作成も終わったしゲームを起動しようか。」
そう太「念願のダークソウルだ!!気合いを入れてプレイするぞ!!そしてぼくも学校で人気者になるんだ!!」
闇えもん「ぼくの役目は君を立派なダクソプレイヤーに仕立て上げることだっていうのを忘れないようにね!」
子孫であるそう志のおかげ(?)でダークソウルをプレイできるようになったそう太。果たしてクリアすることができるのか。そして、闇えもんはそう太を立派なダクソプレイヤーに育て上げることができるのか───
闇えもんの口調は原作基準、そう太の口調はアニメ基準(のつもり)