第六天魔王 草薙護堂   作:吉良吉影

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神との決着、そして剣の王

「生きているだけで最高さ!」

 

草薙護堂は今現在、二つの権能を所持している。第六天波旬・友情と黄泉帰りだ。友情の権能は波旬がドラマCDの様な存在で神だったらという他者が存在するだけで自己強化する権能。

 

そして黄泉帰りはその名の通り不死の権能だ。バラバラにされても再生などはしない。元々カンピオーネが持つ人間離れした回復力に頼るしかない。

 

しかし草薙護堂は昔からトラックに跳ねられそうになっても、ぶつかったトラックが大破するという頑丈さ。おまけに大人数と喧嘩して金属バットや瓶で殴られたとしても無傷なのだ。

 

「ほう、その力は! お主は本来は存在しない神話の邪神を屠ったのだな」

 

「その身から溢れる呪力! 益々高まる一方だ。手が付けられなくなるうちに倒してしまおう」

 

ここで問題。図体がでかいとどうなりますか? 答え。当てやすい。ただのストレート。

 

「オラァ! 先ずは一体」

 

例え、オリジナルに劣るカンピオーネ版まつろわぬ波旬より更に劣る波旬の権能でもカンピオーネ世界では無敵に近い性能を誇る。

 

「お主の力は他者と繋がっているお陰で発揮できる代物。斬らせてもらおうか」

 

ウルスラグナが黄金の剣で護堂を斬りつけたが、護堂には一切のダメージは通っていなかった。

 

「何故だ! 我が神を貶める黄金の剣が効かないなど!」

 

「当たり前だろぉ? 桁が違えば通用するわけ無いだろ。さっさと死ねや」

 

一瞬でウルスラグナとの距離を縮めて、腕を振るう。例え、直接攻撃を避けたとしても腕を振った圧で即死なのだから。

 

そしてその場に最後まで残ったのは魔王である草薙護堂だった。

 

 

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よし! これでメルカルトも叩き潰したから、わざわざシチリアの方に行かなくて済む。エリカとは正式に俺の騎士として認めてもらうために父親に話を通すらしい。その要求が確実に通る様に俺からも魔王としての権力で要請すると電話を一本入れておいた。

 

ルクレチアも俺の命令で日本に来る事になったが、家を片付けてから来るらしいから俺だけ一足先に帰国する。俺が日本に帰国する時に空港で厄介な人物と遭遇した。

 

剣の王サルバトーレ・ドニ。イタリアの魔術界の頂点。剣バカで戦闘狂に更にトラブルメーカー。

 

「僕の名前はサルバトーレ・ドニ。ねぇ、君が7人目の同胞なんだよね?」

 

「そうだけど。何か用?」

 

「暇だから決闘しない? きっと楽しいよ」

 

そう来ると思った。

俺の帝王三原則にはこんな言葉がある。

・退かぬ!媚びぬ 省みぬ!!帝王に逃走は無いのだ!

・勝利して支配するッ! それだけよ、それだけが満足感よ!過程や!方法なぞ!どうでもよいのだ

・ 「帝王」はこのディアボロだッ!!依然変わりなくッ!

 

俺はこの三原則をモットーに魔王人生を謳歌するぞ。

「ああ、いいぜ。ただし条件がある」

「その条件って何かな? 僕に出来ることなら何でも、しようじゃないか」

 

「【赤銅黒十字】のエリカ・ブランデッリ、【青銅黒十字】のリリアナ・クラニチャール、サルデーニャ島の魔女ルクレチア・ゾラの所有権を俺に寄越せ。お前が許可すればそれでいいんだ」

 

「そんな事でいいの? 別に僕は全然構わないよ! さぁ、早く戦おう! 」

 

イタリアの魔術界の盟主であるドニが許可を出せば、誰も逆らえない。そして俺がドニを倒せば更に俺に対する態度も変わるだろう。好戦的で女好きという最高の名誉を貰える。

 

「ヒャッハー! 剣バカは消毒ダァ!」

 

魔王は何をしても許される。犯罪をしてもお咎め無し。最高だぜ!

 

俺はドニを殴り飛ばそうとして襲いかかった。ドニは高速で剣を抜き、俺の首を狙い迎撃してきたが簒奪したてのウルスラグナの権能の鳳を発動した。発動条件は高速の攻撃を受ける事。剣の達人であるドニの剣捌きのお陰で発動出来た。

 

一瞬で加速して、殴り掛からずにそのままタックルに切り替えてドニと俺は空港の飛行場に飛び出た。

 

 

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神速をオフにして、取り敢えず向き合う。

 

「後はお前をぶっ飛ばすだけだな」

 

「突然襲ってくるからビックリしたよ! 君は何て面白いんだ!」

 

「笑ってられるのも今のうちだぞ。生きているだけで最高さ!」

 

俺はお気に入りの波旬の権能を発動した。ただ単純な自己強化が最も恐ろしい所を見せてやる。

 

「なんか、突然強くなったね。それが君の権能かい。なら僕も全力で相手をしないとね! ここに誓おう。僕は、僕に斬れない物の存在を許さない!」

 

ドニから凄まじい呪力が右腕に迸り、銀色に染まった。ドニが持っていた安物の剣もそれに包まれて必殺の魔剣と化す。それがドニの権能。

 

そして俺は再び鳳の神速をオンにした。

 

「フン!」

 

一気に加速して、殴り殺すという簡単な作業。ドニはもちろん迎撃してくる。腕から俺を切り裂こうとして入るのがわかる。しかし、無駄だ。波旬には通用しない。レベルを上げて物理で殴ればいい。

 

ドニの銀色に輝く必殺の魔剣が俺の拳と激突する。勝負は一瞬だった。俺の自慢の拳が剣を粉砕してドニの身体に到達した。狙いは心臓。

 

「手応えが普通と違う」

 

ドニの身体を見ると周りにルーン文字が展開されており、ドニの身体が鋼になっていた。ドニがジークフリートから簒奪した一定の不死性と鋼のような頑丈さが身につく権能。

 

しかし鋼と化しても致命傷を与えた。

 

「あれ? 可笑しいなぁ。まさかその拳が僕の魔剣も同じ種類だなんて」

 

ドニは吐血した。いくら鋼の身体になったとはいえ、殴られた心臓の辺りから全身に亀裂が走っている。

 

「この勝負、俺の勝ちだな。じゃあ俺は帰るわ! 」

 

これでドニとの戦いも終わった事だし、次はアテナ。滾るなぁ。

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