異星艦娘と新任提督(事務員)   作:対艦ヘリ骸龍

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ファイルに残ってた一番古い小説です。暇潰しにどうぞ。


登場艦情報
 短編 帝国海軍戦艦常陸


『天眼23の担当範囲に敵艦が侵入した。座標を送信する。攻撃可能な艦隊は攻撃を行え。座標はE2200N3298』

 

「司令部に伝えろ。()()()()()()()()を開始する」

 

「はっ。──キャノン1よりアーセナル、衛星弾着観測射撃を開始します。──通達完了しました」

 

「<天眼23>とのデータリンクを開始。射撃データを取得次第砲撃始め」

 

時は1985年。二年前に終結した()()()()()で多くの戦力を失ったドイツに対し、()()()()()()は包囲網を構築することに成功していた。

 

しかし落ちぶれても欧州を支配し、ウラルより東側にすら勢力圏を広げているドイツはその戦力を回復させつつあり、すでに装甲艦等が通商破壊を行うべく外海へ脱出していた。

 

それらに対抗すべく、枢軸同盟(アクシス)の実質的盟主たる日本は、これらを掃討すべく、本国から第一戦隊を含む高速戦艦、装甲巡洋艦を呼び寄せていた。第一艦隊第一戦隊旗艦、戦艦<常陸>もまた例外ではなかった。

 

「射撃データ取得完了。撃ち方始め!」

 

次の瞬間、既に右舷に向けられていた12門の主砲が火を噴く。音速の3倍近い速度で放たれた7トンもの砲弾は、()()()()()()()()にいる敵の装甲巡洋艦目掛けて飛んでいく。

 

「しかし、たかが装甲艦に我々が出向く必要が有るのですかね?三号艦級で事足りるのでは無いでしょうか?」

 

「『ただ飯喰らい(役立たず)』と言われるよりはましだろう?それに、普通の艦対艦誘導弾(S S M)空対艦誘導弾(A S M)ではよほど幸運が無い限りダメージを与えられぬのでな。三号艦級も悪い艦ではないが、敵に悟られずに攻撃できるのは我々(常陸)だけだ」

 

 

三号艦級、いわゆる改大和型戦艦は確かに33ノットの高速艦であり、打撃力も申し分無いが、水平線の向こう側に撃つには、観測機を出す必要があり、間違いなく装甲艦にばれてしまう。なお、五号艦級、つまり紀伊型は27ノットと低速であり、このような任務には向いていない。

 

 

今回、常陸が目標としているのは、装甲艦<エーリッヒ・レーダー>である。俗にポケット戦艦と称される事の多い装甲艦だが、この艦は、34ノットの快速、30㎝9門の火力を誇り、どちらかというと巡洋戦艦に近い。本来であれば<劔>型や<白根>型の仮想敵となる艦である。しかしこの艦はドイツ製兵器の例に漏れず、超重装甲の巡洋戦艦であった。40㎝ですら歯が立たない、まさに"装甲艦"である。

 

 

「第一射、直撃弾なし、至近弾4。第二射、撃て!」

 

衛星軌道上からの情報に基づき修正を加え、発砲。<常陸>型戦艦にしかできない芸当の1つ、"衛星弾着観測射撃"であった。80000mという驚異的射程を誇る71㎝砲を持つ<常陸>だからこそできる技。

 

本来、軌道上からの弾着観測は、コストが高すぎると言われる。というのも、低高度軌道のため、衛星の消耗が激しいからである。また、低高度軌道の弊害として、カバーできる海域の狭さがあった。それに対し日本側は、いくつかのルートのみに対して衛星を上げることで解決した。消耗すれば、予備を打ち上げればいい。カバー可能な範囲の敵艦のみを観測すればいい。

 

そして今回、敵装甲艦は、そのカバー範囲に入ってしまい、不幸なことに、近くには<常陸(化け物)>がいた。

 

「第二射、直撃弾4、至近弾7、目標轟沈」

 

この(怪物)から逃れる術などない。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「へえ、超水平線(オーバーホライゾン)攻撃かあ……」

 

「まあ実際にやったの俺じゃなくて<常陸>だし、多分もうすることはないと思うよ?」

 

「まあそんな簡単にできるわけないよねえ……」

 

「今の日本じゃ金が足りないだろうな。まあ観測機いれば出来るけどさ」

 

 

艦息<常陸>、転生前の名を<アドミラル・ヴェルス>という彼は、今、<常陸>という名で生活しているものの、<常陸>の記憶はどうも自分がやったことのようには思えなかった。

 

 

勿論、同じような事なら経験は有るのだが。




はい、以上です。先にこういう設定だけ思い付く辺りがなんとも言えないです←
なおアイデアは<鋼鉄のリヴァイアサン>などからです。
古いので文章力は勘弁してくださいm(__)m
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