この素晴らしい世界で放浪を!!   作:ACS

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これを書いてると又別の設定でこのすばss書きたくなる悲しみ(白目

違うんですよ、fgoやっててね? ほら、カルナ先生が真の英雄は目で殺すって言ってるんですよ。

だから目からビーム出す魔法作っちゃうアクシズ教徒の紅魔族男子でやりたいなーって(白目


十話

第十話 逆襲

 

 

「あー、罠の設置が甘かったか? いや、アンデットのタフさを知らなかったからか?」

 

 

街の城壁の上で胡座掻いて座る俺の下には懲りずにデュラハンがこの街へ抗議をしにきてやがった、後二、三日は出てこれねぇと思ったんだがな、どうやら甘かったらしい。

 

寝るっつー行為に未だに慣れねぇから月見酒をして朝まで飲んでたんだが、朝一で矢だらけの身体で走ってきやがった。 どうやら設置した罠の悉くが効いたみてぇだ、首のねぇ馬が針ダルマになってやがる。

 

「き、き、き、貴様らに正々堂々と言う二文字は無いのか!! その日の内に我が城に罠を仕掛けにきおって!! なに? 俺に何か個人的な恨みでもあるの!? 俺この街に何にもしてないよ?」

 

 

城ごと生き埋めにするつもりで罠仕掛けたんだがな、魔王の幹部ってのは伊達じゃねぇらしい。

 

さて……どーすっかな、今酒が回ってっから狙撃は無理だ、急所をミリ単位で外す可能性がある。

 

けど本気出すまでもねぇ相手だしなぁ、牛頭のデーモンよりは強ぇだろうが、アノールに居る連中レベルか良いとこか? 森の狩人共以下の奴に五分も使わねぇからな、少しハンデ付けして仕留めるか。

 

そう考えた俺はソウルの中からツヴァイヘンダーを取り出し、そのまま城壁の上から飛び降り、落下攻撃を行う。

コートのはためく音に勘付いたのかその攻撃は避けられたが、代わりに馬を両断出来たんで良しとするか。

 

「なっ!? 何故生きている!?」

 

「テメェのヘナチョコな呪い如きで死ねるかよ、御託ならべてねぇで早く掛かって来やがれ、ハンデ付けてやるからよ」

 

俺はそう言って自分の左腕を畳んだ状態で包帯で縛り上げて使えない様にし、残った右腕一本で奴を討つと挑発するように斬りかかる。

 

使う武器は同じ武器種であるツヴァイヘンダー、相手も装備している大剣が特大武器だからそれに合わせて上回る、不死者の先輩として遊んでやるよ。

 

体重移動と身体の捻りを加えた振り下ろし、空気を巻き込む様な音と共にまっ直線にデュラハンの身体を両断しに行く。

 

奴は即座に背後に飛び退いたが、剣圧に弾かれて予定よりも後方に飛んじまったらしく、振り下ろし後の隙をワザと作ってたんだが追撃を誘えなかった。

 

だったらと思い直し、振り抜いて地面に埋まった状態のツヴァイの鍔を蹴り上げ、回転して宙に浮かせた後に回し蹴りで蹴り飛ばして矢の様に弾き飛ばす。

 

同時に弾き飛ばしたツヴァイの下を身を引くして駆け抜ける、距離的に数秒で敵の懐へ飛び込める位置だからな、引き抜くよりこっちのがはえぇ。

 

踏み込みの一歩目、デュラハンは魔王の幹部としての意識が戻ったんだろう、俺の踏み込みに合わせたカウンターを狙って横振りを開始。

 

踏み込みの二歩目、俺の頭の真横にデュラハンの刃が迫る、左手が使える状態ならパリィだが今回はハンデを付けてっからそのまま体制を更に崩してデュラハンの股下を滑り抜ける。

 

カウンター回避後、滑り抜けた勢いで移動し過ぎねぇ様に地面に右手を突き立てるようにして真上へ自分の体を弾き上げ、すっ飛んで行き掛けたツヴァイの柄を両足で挟み、そのまま身体ごと縦に回転させてデュラハンの背中から強襲する。

 

そして斬撃を浴びせると同時に足から右手へとツヴァイを持ち替え、奴の抱える頭を蹴り飛ばしに行ったが、奴は脇を締めるように手前へと頭を移動させて二の腕を差し込まれる。

 

「ハッ、関係ねぇよ!!」

 

 

だがその程度なら十分に押し込める、俺はその状態からツヴァイを地面に突き立て、其処を支柱にしながら腕の力を合わせて二発目の蹴りを叩き込む。

 

重い鎧に身を包んだデュラハンはその一発で身体ごと弾き飛ばされそうになったが、右足を軸にして回転へと繋げる事で吹っ飛びを回避し、更に横薙ぎの一撃をかまして来やがった。

 

この俺の状態で振られた一撃は避ける事は出来ん、すかさずツヴァイから手を離し肘と膝で挟み込む様にして直撃を回避しながら吹き飛ばされる。

 

地面に叩きつけられながらも鋭利な小石を拾い、受け身を取って身体を起こし、その反動を利用してデュラハンの顔面へ投石、ワザと防がせた後に肉薄し素手で殴り飛ばした。

 

 

 

 

「アッハハッ!! どぉしたデュラハンさんよ!! さっきっから防戦一方じゃねぇか!!」

 

 

単騎で魔王の幹部へと挑んだリチャード、片腕を自ら封印しての戦闘だったがデュラハン相手に終始余裕を浮かべた表情をしている。

 

軽量ではあるとは言え本来ならば両手で扱う特大武器を片手で軽々と扱い、アルコールが入っている状態にも関わらず足取りは軽い。

 

反射神経と勘だけで自分の攻撃を回避し、一瞬でも隙を作れば易々と痛烈な一撃を浴びせる男にデュラハンは自分が彼に勝てるイメージを抱けなくなって行く。

 

それ程までの輝かしい才能と鋭い直感、正に天才と言われるに相応しい相手。

 

武器を手放し素手となっても徒手空拳での戦いも一級品、かと思えば小石を拾い弾丸の様に投げ付けたり、足元の土を震脚で煙幕の様に巻き上げたりと搦め手にも精通している。

 

城に設置されていた罠を仕掛けたのはこの男だとデュラハンは場違いながらにも察してしまう。

 

城に仕掛けられた罠は再建中に組み込まれたもので、その全てが巧妙かつ効果的に他者を殺害する物ばかり。

 

アンデットの配下はその全てが罠の餌食となり、デュラハン以外が全滅する事になった、自壊した罠を撤去しようにもプリーストによる祝福が何重にも重ね掛けされている所為で触れた瞬間に身体が焼ける。

 

デュラハンが五体満足で城を脱出出来たのはめぐみんによる爆撃で壁に大穴が空いたからだ、それがなければ彼は誰にも気付かれる事無く城の中で死んでいたか、多重祝福された罠達による物理的な封印がされていた。

 

初めは卑怯者だと内心で憤って居たデュラハン、しかし剣を交えるにつれて徐々に破壊されて行く自分の肉体と装備にその考えを改める。

 

–––––成る程、この男は才能が突出し過ぎているが故、俺程度の者とでは戦いが戦いにならぬのか。

 

自分の大剣ごと肉体を両断され、落ちた頭の中でそう結論付けた彼が最期に見たものは大きくツヴァイヘンダーを振り上げるリチャードの姿だった。

 

 

Auf Wiedersehen‼︎(あばよ、くたばっちまいな!!)

 

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