「…………」
「…………」
(……気まずい。すっごく気まずい)
アルのお陰で興奮状態は収まったものの、気まずい事この上なかった。
何しろ外的要因の所為とは云え、そういった行為に及んでしまったのだから。
嗚呼……どんな顔でアルと向き合えば良いんだろう。
お互いに乱れた水着を正しつつ立ち上がる。
そしてお互いに向き直り……すぐに顔を逸らした。
チラリと見えたアルの顔は、真っ赤―――私も同じに違いない。
「その……先に進むぞ」
「え、ええ……」
気まずさは残るものの、こんなところで突っ立っている場合じゃない。
私は再びマギウス・スタイルになり、肩にちびアルを乗せて進み始めた。
長い回廊と多くの部屋を通り抜ける。
先に進むにつれ、邪気が増していくのを感じる―――同時に、強烈な不快感も。
慎重に足を進めてゆき、やがてこの神殿の中心部らしき場所へと辿り着いた。
その場所から聴こえてきたのは―――
“ふんぐるい むぐるうなふ くするふ るるいえ うがふなぐる ふたぐん!”
“ふんぐるい むぐるうなふ くするふ るるいえ うがふなぐる ふたぐん!”
“ふんぐるい むぐるうなふ くするふ るるいえ うがふなぐる ふたぐん!”
……妖しげな呪文だった。
その呪文と共に、肌で感じられるほどの激しい瘴気が溢れ出している。
(……急いだ方が良さそうね)
私は内部へと踏み込んだ。
見たところ、祭壇の間と云った所だろうか。
篝火の焚かれた広い空間の中心に祭壇。
そしてその上に、巨大な魚の化け物の石像が鎮座している。
その祭壇の周囲に集まり石像へ祈りを捧げているのは、変異したインスマウスの住人たちだ。
皆、一心不乱に呪文を唱えている。
さらには何匹もの
蛙面のクソ野郎共によって行われる、生理的嫌悪を催す行為。
私の中で怒りのボルテージが上がり、一気に許容量をオーバーした。
「バルザイの偃月刀!」
怒りを
招喚された偃月刀を握り締め、身体を大きく捻る―――両の眼に捉えるのは、出来損ないの両生類共。
そして渾身の力を込め、
迫る風切り音に顔を上げる深きものども。
飛翔する偃月刀は、軌道上、その尽くの首を切り落とした。
帰還する偃月刀をキャッチし、連中の前へと躍り出る。
「そこまでよ、アンタ達! 一匹残らず大名おろしにしてやるから……纏めて掛かって来なさいッ!」
仲間達の首が落とされた事と、突然の乱入者に動きを止める深きものども。
やがて状況を把握したのか、深きものどもは女性達の体内から汚らわしいモノを引き抜き、私を囲むように動き出した。
「纏めてとは大きく出たな、九淨」
「どうせコイツ等全員ぶった切るんだから、一匹ずつだろうが十匹ずつだろうが変わりはしないわよ」
アルと軽口を叩く。
その間も連中はじりじりとにじり寄り……人間の声とはかけ離れた雄叫びを上げ、襲い掛かって来た。
「ハアァァァッ!」
真っ先に飛び掛って来た集団に向け、偃月刀を一閃。
続いて体を回転させ、背後の集団へと一閃。
宙を舞う奇怪な
噴き出し飛び散る
四方八方から飛び掛って来る深きものども。
絶え間ない攻撃を片っ端から、斬り伏せ斬り捨て斬り返す。
踊る剣先、描く軌跡。
緑色の血風を巻き上げ、舞うは剣の舞踏。
数十匹ほど両断されたところで学習したのか、今度はまったく同時に飛び掛って来た。
正面と左右を斬り捨てるも、背後が間に合わない。
振り向いた私に、深きものどもの剛腕が迫る。
舌打ちし偃月刀で防御―――間に合わない。
マギウス・ウィングも恐らく間に合わないだろう―――私は一撃貰うことを覚悟した……が。
「―――!?」
目の前で、深きものどもが奇声を上げながら吹き飛んで行った。
代わりに視界に入ってきたのは、黒の執事服……つまり。
「ふむ。
「執事さん!」
拳を突き出したポーズで残心する執事さんだった。さらには……。
「大十字さん!」
「九淨ちゃ~ん!」
「お嬢様にライカさん! 良かった、無事だったのね!」
お嬢様とライカさんも一緒だった。
これで全員の無事が確認された―――後は、連中を叩きのめすだけ!
「さて大十字様。このような連中は、手早く片付けるに限ります」
「ええッ!」
構える私と執事さん。
たじろぐ深きものどもに代わって、数人の男たち―――インスマウス面ではない―――が前に出てきた。
(連中じゃない……ってことは)
私の予想通り、男たちが変態を遂げた。
此処に来るまでに戦った蛸怪人、それに海星怪人に鮫怪人や亀怪人だ。
成程、私1人なら苦戦しただろう。
けど今は、執事さんも居る―――つまり、私達の敵じゃない!
襲い来る怪人ども。
私は偃月刀を投擲し、蛸怪人と海星怪人/鮫怪人と亀怪人の二体ずつに分断した。
私の方には蛸と海星。執事さんは鮫と亀だ。
素手の私に、5本の腕を伸ばす海星怪人。
私はわざとその腕に捕まり、引き寄せられた。
私を
串刺しで緩んだ拘束を引き剥がし、帰還する偃月刀を掴み取って一閃。
海星怪人を斬り捨てた。
蛸怪人の方は、ただ速い触手を振るうだけ。
さっさと距離を詰め、顔面に偃月刀を突き刺す。
魔力を流し込み、そのまま蛸怪人を焼き尽くした。
執事さんの方も、あっさり勝負を決めたようだ。
鋭い歯は砕かれ腹部が拳の形に穿たれた鮫怪人と、堅牢だったであろう甲羅ごと粉砕された亀怪人が地に沈んでいる。
恐らくこの怪人どもが、切り札的な存在だったのだろう―――ざわざわと、明らかな動揺を見せる深きものども。
「さあ、覚悟は良いかしら?」
「…………」
偃月刀/拳を構え、連中を睨みつける私達。
後ずさる深きものども。
一気に斬り掛かろうとした……そのとき。
「――――――むっ!?」
「何!?」
「えっ!?」
乾いた拍手が、祭壇の間に響き渡った。
拍手が聞こえて来た方向に目を向けると、奥から出てきた二人の男の姿が目に入る。
「
年老いたインスマウス面の男と、スーツに外套―――如何にも紳士然とした風体の中年男。
拍手をしながら凄まじいプレッシャーを発している紳士風の中年男。
……コイツに似たプレッシャーを、私は感じたことがある。
「ああ、済まない。済まないね。私としたことが、自己紹介がまだだった」
中年紳士は笑みを浮かべ、優雅な一礼をして名を名乗った。
「私の名は、ウェスパシアヌス。ブラックロッジが導師アンチクロスの1人だ。諸君、今後共よろしくお願いするよ」
「アンチクロス!」
やっぱり……アンチクロス!
先日の覇道邸襲撃に続いて、三人目のアンチクロス……今まで殆ど表立った活動をしていなかった事を考えれば、異常な状態だ。
「マスターテリオンの懐刀であるアンチクロスが、深きものどもなんぞと戯れて何をするつもりだ!」
「なになに。ちょっとした実験と云ったところかな。いやはや。彼らも中々に役立ってくれた」
「ナンダト……?」
ウェスパシアヌスの言葉に、怪訝そうな顔をするインスマウス面の老人。
ウェスパシアヌスは笑みを浮かべ、親しげに老人へと語りかける。
「そうだ、そうだとも長老。いよいよ君達の悲願達成の時が来たのだよ。さあさあさあ。初めよう、始めようではないか……神の招喚を!」
「神の招喚……!?」
「汝等! 何を企んでおるのだ!」
「そう焦らずとも、見ていれば分かる。分かるとも。ほら、あそこを見てみたまえ」
ウェスパシアヌスは祭壇の上の石像、その頭頂部を指差した。
其処には―――
「……女、の子?」
何処か奇妙な雰囲気を纏う少女が立っていた。
長くたなびく異国の装束に身を包み、此処ではない何処かを見つめる金と紫の
少女の姿に、連中が歓声を上げた。
そして紡がれる、異形の
“ふんぐるい むぐるうなふ くするふ るるいえ うがふなぐる ふたぐん!”
“ふんぐるい むぐるうなふ くするふ るるいえ うがふなぐる ふたぐん!”
“ふんぐるい むぐるうなふ くするふ るるいえ うがふなぐる ふたぐん!”
「うっ……!」
「……っ……っ!」
顔を真っ青にするお嬢様とライカさん……無理もない。
祭壇の間に響き渡る
「くぅ~りとぉ~りとぉるぅ~うがふなぐるぅ~ふたぐん……」
その瞬間、少女の身体から神気と瘴気が噴き出した。
心を押し潰すようなプレッシャーに、歯を食い縛って耐える。
私は睨むように少女を見据え―――その身体が、ほんの一瞬、本のページとなって捲れ上がるのを確認した。
(アレって……!)
「―――魔導書だと!? しかも、この只ならぬ水妖の神気は……“ルルイエ異本”か!?」
「―――っ!?」
やはり、そう云う事らしい。
あの少女もまた、アルや“ナコト写本”と同じ……魔導書の精霊。
「そうだ、そうだともアル・アジフ! 彼女もまた魔導書だ。超一流の魔導書なのだよ! これほどの“書”と膨大な魔力、そして我々の理論があれば―――神の招喚など容易いだろうさ! そう、こんな風に!」
「るうううぅ・りぃぃぃえええええ! いあいあ! かみ、さ、ま……っ! か、み……だご、ん! だ、ごん! だごん!」
“ルルイエ異本”の言霊に、神気と瘴気が膨れ上がる。
2つの気が混じり合い、溶け合い、少女を……そして石像を包み込んだ。
澱んだ輝きを発し、まるで脈打つような胎動を始める石像。
目に見えぬおぞましいプレッシャーに、お嬢様とライカさんがへたり込む。
執事さんもまた、険しい表情で石像を睨んでいた。
「オオ オオオ オオオオオ! ツイニ……ツイニ!」
さらに湧き上がる、深きものどもの歓声。
石像が……ただの石でしかないはずの表面が、生物的な色彩を帯び始める。
自然の物とはかけ離れた、汚れた虹色。
重鈍な音を立てて、周囲を睨め回す、石像の眼。
正気を奪い去るような、邪悪で、魔性を孕んだ眼。
ただの石像は、今や生命を宿していた。
「ッ……!」
全身を駆け巡る悪寒。
身の毛立つおぞましい感覚。
石像に罅が入った。
そこから亀裂が拡がり、隙間からは緑色の光が溢れ出している。
崩れ落ちていく石像の表面。
その下からは、恐ろしく巨大な外殻が現れた。
その姿は喩えるなら―――蛹から脱皮する昆虫だろうか。
「チッ……ダゴンか! 厄介なのが出てきおったぞ……!」
「ダ、ダゴン? 何ですかそれは?」
「深きものどもを率いる、大いなる神の眷属……“海の民”ペリシテ人には、半人半魚の神として信仰されていた―――」
「あ、あれでは神というより、怪獣ではありませんか!」
私もお嬢様の言葉に頷く。
長い触角と異様に発達した外殻……まるで巨大なフナムシだ。
「ヲヲヲヲ! 我等ガ神ダゴン! コレデ……コレデマタ 我々ノ海ヲ取リ戻セル! くすふ……るいえ! いあ! イア! サア 我等ガ神ヨ! コノ母ナル海ヲ穢ス陸ノ人間ドモニ ドウカ ドウカ裁キヲヲ!」
インスマウス面の老人が、歓喜に打ち震えている。
“ルルイエ異本”と連中の声に応じ、ダゴンが咆哮を上げた。
神殿を激震させる、狂気の雄叫び。
少しでも気を緩めたら、心が砕け散ってしまいそうだ。
(くっ……冗談じゃないわよ!)
偃月刀を握り締め、闘志を奮い立たせる。
そして、この儀式を仕組んだ人間―――ウェスパシアヌスへと斬りかかった。
「はあああああああああ!」
「ぬうっ?」
ウェスパシアヌスを袈裟斬りにするべく、偃月刀を振るう……が。
「折角の神の降臨だ。最後まで見守ってくれ給え、大十字九淨君?」
「ぐ……っ!」
偃月刀は、ウェスパシアヌスの持っていたステッキで受け止められていた。
互いの魔力が鬩ぎ合い、激しく火花を散らす。
「ほぅ……れっ!」
「つあっ……!?」
腕ごと跳ね上げられる偃月刀。
体勢を崩す私に、ウェスパシアヌスは左手を翳した。
「詠え、オトー」
奴の掌が不気味に蠢き、顔の形を浮かび上がらせた。
「じ、人面疽!?」
「いくい・どろしゅ・おどふくろんく」
人面疽の呟きと共に、言霊が放たれた。
同時に、見えない力に背中を引っ張られるような奇妙な感覚。
そのまま私の身体は宙を舞い、お嬢様とライカさんのところまで放り投げられた。
「ぐっ……つぅぅ……!」
「九淨ちゃん!」
「大十字さん! 大丈夫ですか!?」
握ったままの偃月刀を地面に突き刺し立ち上がる。
ウェスパシアヌスを睨みつけ―――
「……九淨。様子が変だ」
「えっ?」
ようとして、アルの声に周囲を見渡す。
あれほどの歓声が、徐々に小さくなっていた。
さらには、連中が次々に倒れ伏していっている。
そしてその体は干乾び、ミイラのようになっていた。
連中の歓声は一転、悲鳴へと。
「ナ ナゼ!? ナゼナノデスカ! ダゴンサマッッッ!?」
歓喜に打ち震えていたインスマウス面の老人も、顔色を変えて自らの神に問いかけていた。
みるみるうちに大きくなっていくダゴン。
……私には、連中から吸い上げられた生命エネルギーがダゴンへと流れ込んでいるのが見えた。
そのエネルギーを糧に、巨大化していくダゴン……つまりは。
「連中を……喰ってる」
ダゴンの頭部に立つ少女が、冷ややかに告げた。
「……足りない。いのち、たりない……ほしも、たりない……ときも、たりない……たりない、たりない、たりない! ……ふぐるひ、むぐなふっ! かみさ、ま……まだ……うみ、の、そこ……ちから、たりない……おなか、すいた……だごん、おこってる……ら! ら!」
「ソ ソンナ……!」
「ふははははははは!」
呆然とするインスマウス面の老人に対し、ウェスパシアヌスは高笑いした。
「そうか、そうか。やはりそうなったか。すまないね、長老。どうやら君の神の顕現化は、完全とはいかなかったようだ。不完全な力を補う為に、君達の生命力を喰らっているようだ」
「キ キサマ! 我々ヲ謀ッタノダナ!?」
「謀ったとは人聞きが悪いな、長老? それに考えても見たまえ、己が神のための犠牲となるのだ!この上なく、美しく麗しい殉教ではないか。君達の魂はきっと、彼のルルイエに届くであろうさ」
「オノレェェェェェ!」
激昂し、ウェスパシアヌスへと掴みかかる老人。
ウェスパシアヌスは悠々と、右手のステッキを左手に持ち替え、右手を翳した。
「ガルバ」
先程とは別の人面疽が浮かび上がる。
そして次の瞬間、人面疽の口が大きく開き―――
グチャリ。
と、老人の上半身を丸ごと喰らった。
唖然とする私達を見て、ウェスパシアヌスが優雅な笑みを見せる。
「さてさて、大十字九淨君? このままではマズイのではないかな? 深きものども程度、この大喰らいには腹の足しにもなるまいて。ぼやぼやしておると、君達も喰われてしまうぞ?」
「この野郎っっっ!」
「ぬ――――――!」
ウェスパシアヌス目掛けて、偃月刀を投擲する―――が。
「な――――――!」
偃月刀の刃が触れた瞬間、ウェスパシアヌスの体は無数のカードとなって散っていった。
「では、またいずれ! さらばだ、大十字九淨君!」
癪に触る哄笑だけを残し、ウェスパシアヌスは去っていった。
「……逃げられたようだな」
「くっ……!」
歯噛みする私だったが、視界の端に尋常じゃない様子のお嬢様を捉えた。
「うぅっ……ぁ……ああ……」
「お嬢様!」
執事さんに支えられているお嬢様。
全身冷や汗をかいており、呼吸も荒れ、一目で分かるほど苦しんでいた。
(マズイわね……もうダゴンが生命力を吸い始めてる……!)
「アルっ!」
「分かっておる! ……第4の結印は“
アルの呪文と共に、お嬢様を包む五芒星形。
途端に、お嬢様の苦しそうな表情が和らいだ。
「魔術防禦を施しておいた。あとは敵―――ダゴンから、出来るだけの距離を取るのだ」
「承知しました……!」
「九淨ちゃんたちはどうするのっ!?」
心配そうなライカさんの声。
私はアルに目配せし、お互いの意思を確認―――まあ、するまでもないんだけど。
「ド豪い奴が相手になっちゃったけど……これが私達の仕事だからね!」
「そう云う事だ。後は我等に任せて、此処から離れるのだ!」
「く、九淨ちゃん!」
「ライカ様……失礼!」
「きゃあああっ!」
お嬢様とライカさんを抱え、物凄いスピードで駆け出す執事さん。
祭壇の間から走り去るのを確認する。
(良し……!)
頷き、ダゴンへと向き直る。
その頭頂部では“ルルイエ異本”の少女が、緑色の液体となってダゴンに浸透していくのが見えた。
巨大化するダゴンの体は、遂に天井を突き破った。
それを機に、崩壊していく神殿。
「マギウス・ウィング!」
私は黒翼を広げ、ダゴンの目の前を通過し、外へと飛び出す。
―――アルが言った通り、外は嵐になっていた。
身を叩く暴風と豪雨。
眼下には、神殿を粉砕しながら身を起こすダゴン。
「……良し! アル、アーカムシティから離れていてもデモンベインは―――」
「当然! そのための招喚装置なのだからな!」
「OK……じゃあ、征くわよっ!」
―――海神ダゴン。
飢え、狂い、理性を無くした神は陸を見つめていた。
自らが喰らう、贄の存在を感知して。
その生命を貪り、その魂を陵辱し、己が飢えを満たすため、ダゴンは陸を目指そうとする―――が。
「憎悪の空より来たりて―――」
醜悪な臭いと狂気の咆哮が満ちる孤島に、聖句が響き渡る。
ダゴンが、その動きを止めた。
「正しき怒りを胸に―――」
ダゴンの前方、その上空。
何も無いはずの虚空に、突如、途方も無い質量の気配が生じた。
其処に有り得べからざる物質が、存在する無限小の可能性。
限りに無く【0】に近い確率が集積され、完全なる【1】を実現する。
「我等は魔を断つ剣を執る!」
そして空間が―――爆砕。
それに応え、ダゴンが咆哮を上げた。
暗い雲に覆われた空に、雷鳴が轟く。
「汝、無垢なる刃―――デモンベイン!」
態々言うまでもなく、本来は人型であるダゴンさん。
まあ、ロボットものでありながら怪獣とか怪人とか満載なデモベ的にはフナムシ万歳ですね。個人的にも勿論、フナムシタイプは嫌いじゃありません―――現実のフナムシは大嫌いですけども。