BLEACH -------ひねくれ者に救いを--------- 作:鳥取終
ルキアの件について修正します。あまり見ていなかったブリーチとコラボしてしまい本当にすいませんm(_ _)m
極刑
ここ尸魂界(ソウル・ソサエティ)の朝は平和そのものだ。護廷十三隊が守っているここは謂わば最も安全な場所と言えるだろう。
護廷十三隊の隊長の一人である、この少年は今日も部屋で寛いでいた。
欠伸をしながら、起き上がるが直ぐにまた、布団をかぶり寝てしまう。
コンコン。と襖を叩く音がして襖が開けられる。
「大変だよ!比企谷隊長!」
扉を開けたのが今の声で誰だか分かり反射的に飛び起きる。
「おお、小町か。どした?というかお兄ちゃんで良いって言ってるだろ」
「ち、ち、ち。そういう訳にもいかないでしょ?というか比企谷隊長、まだ寝てたの?......はぁ........」
ちょっと、小町ちゃん?その溜め息は意外と心に刺さるからね?
「それで、なんのようなんだ?」
「そうそう!現世でルキちゃんが大変なの!」
ルキちゃんというのは13番隊朽木ルキアの事で小町とは、仲が良く俺もよく話をしたりしている。
「あいつは仮にも天才と言われているんだぞ?現世で力が落ちてるって言ったってそう簡単に負けることはないだろう?」
「負けたんじゃなくて、なんか.....えーと......あ、そうだった!現世の人を守ろうとして、それで大怪我を負っちゃったんだって。その時に現世の男の子に力を与えちゃったんだって」
現世の人間に俺達死神が力を分け与えるのはルール違反だ。それもかなりの重罪のはず。
「まぁでも白哉がいるんだし最悪謹慎で済むんじゃねえか?」
「うーん....それがね。そうもいかないみたいなんだ」
「ん?」
「やむ得ない状況だったから他の隊長は許しても良いんじゃないかって言ってるんだけど....白哉さんは......処刑を推進してるの」
「それは何故だ?」
俺の体から少し霊圧が漏れる。
「朽木家の不始末は朽木家で取るって....」
その言葉を聞いた瞬間に少しだけ漏れ出ていた霊圧は膨大に膨れ上がり建物が軋む音がする。
「お、おに、いちゃん.....」
「っ!わ、悪い」
俺は慌てて霊圧を弱めて深呼吸をする。
「ううん、大丈夫。小町も怒ってるのは一緒だから」
そう言いながら、拳を力強く握っている。何も出来ない己の力不足を嘆くように拳を握る力は強くなっていく。
「どないしたぁん?」
いきなり窓の方から声がしたので振り向くと三番隊隊長の市丸ギンがいた。
「ギン....なにしにきた?」
「市丸隊長、こんにちは」
「はい、こんにちは~。小町はんはええこやね。干し柿食う?」
「いえ、今は大丈夫です」
「そら残念」
ギンは干し柿を食べながら細い目で俺を見てくる。ギンに関しては何を考えているのか全く分からない。
「ああ、そうやった。八幡はん」
「なんだよ....」
「各隊長はもう八幡はん以外集まっとるよ?ボクはそれを伝えにきただけや」
「は?」
「聞いてないんかいな。各隊の副隊長が知らせる手筈になっとるはずやけどな~」
俺が小町に視線を移すと額から汗を流して少しずつ逃げようとしていた。
「取り合えず、小町の罰は後にするとして。悪かったなギン、わざわざ教えにきてくれたのに」
「かまへんて。それに良いもの見させてもろたしな」
ギンは少し目を開けて笑顔のまま窓から移動した。怒られることを覚悟して俺もギンに続くように部屋から飛び出した。
隊首会って事は一番隊に行かなきゃいけないのか、めんどくさいなと思いながらも急いで一番隊に向かう。
ギンside。
八幡はん以外はそろたけどいつまでかかるんやろか?もう8時間も待ってるんやけどな。
「遅えぇぇ!!何時まで待たせるきだ!」
5分前に来たばかりの君が言えた事やないとボクは思うけどな。
「更木、煩いぞ。それにお前は今来たばかりだろう。比企谷ならそのうち来る。もう少し大人しくしていろ」
「あぁ?砕蜂、お前俺に文句があるのか?」
二人から霊圧が膨れ上がりピリピリと体が痺れてくる。
あかんあかん、そないなふうに霊圧出し取ったら総隊長からお叱りがくんで?
元柳斎は杖を地面に思いっきり打ち付けて、その音により砕蜂も更木も静かになる。
「事態は火急である。誰か比企谷隊長を呼びに言ってくるのじゃ」
「ほう...ならその役目は俺様がやってやろうじゃないか」
「馬鹿者が!お前が呼びに行ったら喧嘩になって帰ってこなくなるだろうが!」
更木が言った言葉に砕蜂が返す。
「はん。それなら誰が行くんだ?」
「ふん。僕は遠慮させてもらうよ、あいつの為に動くなんてめんどくさいからね」
ここにいても暇やし呼びに行こうかな、どうせ暇やし。
「ボクが行きましょ。皆さんはそれで良いでっしゃろか?」
「ギンか、それならいいだろう」
「僕が呼びに行っても良かったんだけど....」
「浮竹ー今はそんな気分じゃないでしょうに。少しは、落ち着きなさいって」
「ああ、そうだな。すまない」
「ええて、ええて。気にせんといて。それじゃいてきますわ」
八幡はんの隊は確か9番隊やったな。
窓から入ったらおもろいかな?と思ったギンは9番隊の窓の近くに降りて窓を開けようと手を伸ばしたら中から急に微弱だが霊圧を感じて手が止まる。
「なんや?......っ!?」
微弱かと思った霊圧は、爆発的に大きくなり体に突き刺さるように重く体に負荷をかけてくる。
「ぐっ.....止まった?何があったんや?」
恐ろしいほど膨大な霊圧は嘘のように消え去り八幡はんと小町はんの話が聞こえてきて先程の霊圧は八幡はんの物だと理解した。
「(今まで怒ったとこ見たこと無かったけど凄い霊圧やったな。ボク一人じゃとても勝てそうにないな~。まぁこういう相手は敵に回さんほうがええな)」
「どないしたぁん?」
「ギン....なにしにきた?」
八幡はん、怖い怖い。何にそんなに切れとるんや?詮索してもあぶなそうやし要件だけ伝えとこか。
八幡side。
俺が一番隊に着いて入ったら全員から睨まれた。マジ怖い。帰って良いかな?
「ふん。遅すぎるよ、一体どれだけ待たせるんだい?」
「涅、か。悪かったな」
「おい、比企谷!てめぇ!どれだけ待たせんだぁ!?」
「更木もいんのかよ....てかお前どうせ、そんなに待ってないだろ?」
「ああん?お前喧嘩売ってんのか?」
更木は基本的にこういった場には必ずといって遅刻してくる。
「おいお前ら、いい加減にしねえか。それに比企谷。遅れたのはお前だ。素直に謝れ」
今のは日番谷冬獅郎だ。史上最年少で隊長になった、天才で腐れ縁だ。
「ああ、そうだな。悪かった」
周りを見渡すと浮竹さんがいつもより元気が無さそうというより今にも倒れそうな様子だった事から今から話し合うことの内容について概ね予想をつける。
「それで集まったのはルキアの件についてか?」
俺が聞こうとすると目で自分の立ち位置に戻れと日番谷に言われたので仕方なく立ち位置に着く。
「それでは、これより審判の時を開始する」
審判の時?え?もう話し合い終わってるの?
「山じぃ。ルキアはどうなるんだ?」
「なんじゃ、気になるのか?」
「ああ」
「ここで判決を言い渡す。朽木ルキアは現世での長期滞在や一般人への力の壌土により極刑に処す!」
「ま、待ってください!」
「浮竹、わしの判決に意義を唱えるか?」
「そ、それは......」
「待てよ、じじい」
「誰に口を聞いておる」
元柳斎は僅かに霊圧を俺にぶつけながら威圧してくるが、そんなものでは俺は、引く気はなかった。
「じじい以外誰がいるんだよ?そもそもだ。何故それだけの理由で極刑になるんだよ。おかしいだろ」
「おい!比企谷、お前自分が何いってるのか分かってんのか!?」
日番谷が言ってくる。分かってるさ、でも引くわけにはいかない。
「くくく。面白い、実に面白いよぉ!やはり君は最高の実験対象だ。そうだな、まずは君のいもうt」
その瞬間、俺の体から霊圧が流れ出す。自分でも驚くほど、今の俺は怒っていた。
俺の霊圧で立てなくなったのか元柳斎と更気と白夜以外は片膝をついている。
「おい、小町に手を出したら------------殺すぞ」
「かっ......がぁっ.............」
涅は俺の霊圧に耐えられなかったのかその場で気絶して倒れた。じじいが杖を地面に叩きつけ一喝してきたため霊圧を抑える。
「は、はははははは!!やっぱり最高だなぁ!おい、比企谷やっぱり後で俺と遊ぼうや」
更木は嬉しそうに笑っているがお断りだ。お前の相手は疲れる。
「これにて審判の時を終わりにする」
「ちょっと待て、じじい」
「なんじゃ?」
考えろ、ルキアを救える方法を。あいつは昔、小町を救ってくれた恩人だ。それなら俺があいつの為に動くのもおかしくない。だから考えろ!あいつを、救える方法を。
「・・・・・俺がルキアにやらせた」
「「「「!?」」」」
「それはどういう意味じゃ?」
「比企谷君、何を!?」
浮竹さん、すいません。こんなやり方しか俺は知らないので。
「虚に襲われる時、俺がルキアに力を分け与えろと言いました」
「おい!比企谷てめえ!またそういうやり方を!」
「ほう。ではどうやってその場に居合わせたのじゃ?」
「俺のオリジナルの鬼道です」
「オリジナルの鬼道、じゃと?」
「はい。まぁ見たほうが速いか。この世の断りを統べる鏡よ我の意思に従い繋がれ。
縛道の109-----------鏡班遮」
俺が唱え終わると巨大な鏡が現れて見たい場所を写し出す。これの難点は此方からは話しかけれるが相手からは無理なとこだ。
勿論これを使ってルキアに言ってはいないが大丈夫だろう。
「こ、これは......」
「ほう。ルキアの罪。全てお主が被るといい。比企谷隊長を隊長の任から解き。極刑を言い渡す!」
「そ、そんな!元柳斎先生、ちょっと待ってください!」
「浮竹黙るのじゃ」
「山じぃ、流石に極刑はキツすぎるんじゃないかな?」
「ルキアの罪を被るというなら極刑が妥当じゃろう。よいな、比企谷隊長」
「ああ」
俺はそのまま死神用の手錠をかけられ死刑囚が収容されている塔に連れてこられた。