~ある日のニュース~
『本日最初のニュースです。○○県警は今日、出資法違反や業務上過失致死等の罪に問われていた青井幹人容疑者が拘留中、急性心臓麻痺にて死亡していた事を発表しました。』
~小雨視点~
県警の警察官数人が私達の家を訪ねてきた、白夜を轢き逃げした犯人が判明したのでわざわざ知らせてくれた。その犯人は既に逮捕されて送検を待たずして突然病死したそう。
「死んだのね、きっと天罰が下ったんだわ」警察が帰った後満月姉さんはホッと胸を撫で下ろす。
「考えてみれば復讐なんてバカげてる、これでよかったのさ」烈火兄さんは清明兄さんの肩に手を乗せる。
「小雨、越後屋君に連絡してくれ。彼も白夜の法事にきてもらおう」白夜が自然死でなかった事もあり清明兄さんは轢き逃げ犯が捕まるまでと法事を延期していた。これであの娘も成仏してくれるといいわね。
「元旦那は?」昴兄さんが、問うと
「あんな奴はお断り」風花姉さんがジト目で返す。私達も含め彼は朱一族に嫌われている、当然だけどね。
「ところで清明兄さん、大事な事忘れてない?ホラ、私が橘先生に誘われたパーティーでさ」
~青井幹人視点~
拘置所の雑居房にいた俺は室内に同室の連中とは違う人影をみた、そいつは俺に近づくと掌をこちらに向け親指から順に折っていきそれを繰り返す。すると今まで味わった事のない奇妙な感覚を体中を駆け巡る。快感か不快かも分からない、段々眠くなってくる。やがて目が開かなくなり完全に寝ていた。
目を覚ますと見知らぬ土地にいた、仰向けに寝転がっている俺を一匹のデカいサルが見下ろしている。サルは俺の胸ぐらを掴むとこう言った。
「オイ‼これからお前ぇには犯した罪の分だけ報復を受けてもらうぜ」
~宮子視点~
沙英さんが珍しく我が家を訪れた。龍斗と美花はちょうどお昼寝している。沙英さんは1通の封書を私に見せる。
「朱さんからアンタ宛に手紙を預かったわ、それと例の轢き逃げ犯、もう死んでるって」朱さん?誰だっけ?そうだ、沙英さんの担当編集者で妹さんが交通事故で死んだって話していた人。
「万丈さん、見つけてくれたの?」
「イヤ、警察に投書があったらしいわよ。そこから発覚したんだって、勿論万丈さんも尽力していたわ。刑務所まで行って情報を集めていたそうよ」万丈さんも大変だったんだね。封筒を開けて沙英さんと2人で中の手紙を読む。
~朱小雨からの手紙~
齋藤宮子様へ
前略、その節は私の愚にもつかない話を親身になってお聞き頂き、しかも破嵐万丈様のような頼もしい御方にまでご協力を取り付けて下さり私のみならず家族一同誠に感謝しております。おかげさまをもちまして事故の加害者の身許も発覚して轢き逃げ事件も幕を下ろしました。末妹もこれでようやく浮かばれると思います。つきましては破嵐万丈様と共に
敬具 朱小雨
~沙英視点~
朱さんと連載の打ち合わせを済ませると帰り際に一枚の封書を渡された。宛名は宮子になっている、そりゃ目の前にいる私にわざわざ手紙書いたりしないよね。
「すみません、宮子さんのご連絡先が分からなかったものですから」
「いいですよ、どうせよく会うし」私は笑顔で封書を受けとる。
「それと、手紙でも触れてますが近い内に遅ればせながら妹の法事を行いますのでご都合がよろしければ先生も遠藤さんとご一緒に出席して下さいませんか?」妹さんとは面識すらないけど私達が出席していいのかな?
「じゃあ、後で日取りを教えて下さい、ヒロも出席できると思います」
~再び宮子視点~
朱さんからの手紙を読み終えて私は悲しいけれどスッキリした不思議な爽快感を感じた、きっと妹さんも天国で喜んでいるだろう。しかし法事かぁ、私今までそういうの行った事ないんだよねぇ。
「沙英さん、法事ってやっぱり喪服着なきゃダメかなあ?私持ってないんだけど」
「いい大人が喪服ないってアンタねぇ、用意くらいしときなよ。まあ最近はレンタルもあるから、そっちの…」
「そうだ、万丈さんに借りよう!」
「万丈さんも呼ばれてるし!大体男物着ていってどうすんの?」沙英さん今日もナイス突っ込みです。さて冗談はこのくらいにして法事にでるとしたらチビっ子2人はどうしたモンかね?連れていけば間違いなく先方にご迷惑をかけるし、幸司さんも最近は忙しそうでしばらく帰ってこられないと電話がきたばかりだ。誰かに子守りを頼まないとならない。悩む私に沙英さんが助け船をだしてくれた。
「龍斗君と美花ちゃんなら心配ないわよ、朱さん一家は大家族だから子供2人くらい増えてもどうって事ないそうよ」さいですか。
次の話のアイディアに行き詰まってます
( ̄□ ̄;)詳しくは活動報告にて、ネタバレになるのでイヤでしたら次話完成まで無視して下さい