スーパーひだしん越後屋大戦   作:越後屋大輔

17 / 23
合コンスタートです


第4話それぞれの恋愛模様

 ~合コンだよ!全員集合‼~

 合コン当日、夏目に半ば強引に参加させられた沙英とヒロ。3人横並びになって相手と対面する、彼らは3人共公務員だそうだ。

 最初に挨拶したのはやや頭の固そうな男性だ、イケメンだが融通の利かないタイプだという印象を受ける。

 「高坂諒平です、県警そう、ムグァッ」一緒に出席した2人の男に口を押さえられる。

 「警察だなんて言うなよ」

 「ドン引きされるだろ?」

 「しかし、嘘は良くない」その様子を苦笑しながら見つめる女性陣、幸い会話は聞かれていないみたいだ。

 「燈馬(とうま)(はじめ)です、高坂とは違う課ですが高校からの友人です」円眼鏡をかけた3人の中では一番小柄な(とはいっても標準以上の身長ではある)イケメンが仕切り直すように自己紹介する。

 「夏目(ゆず)です、私達も高校からの友達なんです。ねっ沙英、ヒロちゃん」

 「伍代(ごだい)理人(りひと)です、2人とは同期で高坂とは同じ課で働いてます」こちらは190㎝を越えていそうな高身長のイケメンだ。

 「結構レベル高いじゃない?」沙英がヒロに耳打ちする。

 「ええ、来て正解だったかも」

 

 ~ゆの視点~

 私は両親に会いに山梨へやってきた。隣には愛しの万丈さん、歩きながらその体にもたれ掛かる私の肩を優しく抱いてくれる。

 婚約の挨拶に行こうと昨日実家に電話した、お母さんはスゴく驚いていた、そりゃ娘の婚約者があの破嵐万丈だもん、無理はないけどね。えーっという大声と一緒にドッシーンて音が響いた、腰をぬかしたのだろう。電話越しでも分かる。お父さんは絶対会わないと一旦へそを曲げたが相手が万丈さんと知るとこれで老後の心配もないと喜びまくり是非お連れしなさいと掌を返して私に告げた、我が父ながら情けない。

 実家についた、今更だけどこじんまりした我が家を見られるのは恥ずかしい。万丈さんの豪奢なお邸とは到底比べモノにならない、お父さんは万丈さんにこれでもかってくらい卑屈になって

 「こんな娘でよければいくらでも」とかぬかした、そんなダメ親父にも万丈さんは

 「ゆのさんという運命の女性に僕が巡り会えたのはお二人が彼女に生を授けて下さったからです、心より感謝します」なんて紳士な挨拶!これが神対応ってやつですか?

 

 ~しんのすけ視点~

 いつものように父ちゃんへ電話したオレはその言葉に衝撃を受けた、

 「万丈さんとゆのさんが結婚?!マジで?!」

 「嘘ついてどうするんだ、正確には婚約だから結婚はまだ先だけどな」話し終えた後オレの心にポッカリと穴が空いた気がした、しかし心地いい穴だ。なんてゆーか嬉しさと空しさが同居しているような感じがして変な気分だ、きっとオレが2人とも大好きだからなんだろう。

 

 ~合コンを終えて~

 燈馬一は3人の中で一番好みのヒロと2人きりになるのに成功したものの進展はしなかった、彼女は片想いしていた男に振られたばかりで今日の合コンも参加はしたがいざとなると新しい恋に踏み出す勇気がないそうだ、紳士を自負する燈馬は何もせず彼女を家まで送る事にした。

 

 沙英は高坂諒平に思いきり平手を食らわした、堅物な彼はデリカシーのない発言ばかりを繰り返し彼女を怒らせてしまった。因みに殴られた直後暴行罪で現行犯逮捕しようとして鉢合わせた燈馬に諫められ、

 「お前、バカだろ」と呆れられた。

 

 伍代理人はこの日初対面の夏目に一目惚れした、そして2人きりになったところで彼女に交際を申し込む。夏目も彼に好印象を持っていたし何としても恋人を得たかったので即OKの返事をしてここにカップルとして成立した。

 

 「すみません、気の利かない奴で」高坂をとっとと帰して同居しているという沙英とヒロを自宅まで送っていく燈馬。人当たりのいい彼の態度に沙英も次第に機嫌を直す、無事に送り届けて自宅に戻るとSMSが入っていた。送り主は沙英だ。

 『今は無理かもだけど、ヒロには脈がある。後はあなた次第』

 「よっしゃーっ!」跳ね回りたい気持ちを抑えて1人でニンマリする燈馬。近いうちにどこかへ誘うとしよう。但し、高坂は2度と呼ばないが。

 

 ~大輔視点~

 ヒロさんからSMSが来ている、開いてみた。文面長っ!その内容をみて僕はしばし考える、せっかくだけどお断りする。僕やパックスみたいに異世界と日本を裏口から出入りできるとは限らない以上秘密を明かせない、何の罪もない彼女を異世界流しにする訳にはいかないだろう。となると口実が必要になってくる、さっきから仲良く呑んでるルカさんとくーちゃんに相談した。

 「そっちのお嬢ちゃんと付き合ってる事にして写真でも送ればいいんじゃないか?」ルカさんがロティスを一瞥して提案する、今店内にはこの4人しかいない。

 「どういう事よ?」くーちゃんが凄む。

 「フリだ、フリ。それにお前ぇだと向こうに面が割れてる、どんな心霊写真だよ」

 「シャシン?シンレイ?何の話?」こちらに存在しない言葉に戸惑うロティスには後で説明しよう、2人で肩を並べて写真を撮りヒロさんに送信する。ロティスにもう送ったと告げると眼鏡越しの目を丸くしている、何が何だかわからないといった表情だ。

 「ちょっと!私も撮るわよ!待ち受けにするの!」くーちゃんも自分の携帯で僕と2人の写真を撮った、それにしても電波はともかく使用料を払えないないくーちゃんがどうして携帯を使えるんだろう?

 

 

 

 




ヒロが大輔に振られたのは間接的に高坂のせいです(笑)。
ピコリーノ達がいらない子になりかけてる気がする
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。