スーパーひだしん越後屋大戦   作:越後屋大輔

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短いですが今回で完結です。


第4話(完結)パーティーナイト

 ~ルカ視点~

 俺の元に'あの'神様から緊急の連絡が入った、ついこの間次元転換装置を盗んだ妖怪の退治とパラレルワールドに迷い混んだ人間の保護を命じられてこっちに帰ってきたばかりなのに。今度は良からぬ連中が地球で悪さをしようと企んでるので本格的に活動する前に片付けろとの事だ。まあ俺の今があるのは'あの'神様のおかげだし文句なんていえないけどさ。パーティー仲間にしばし別行動になる事を告げ、地球へ向かう。日本の都市部の上空を觔斗雲で飛ばしているとアジトらしき場所を発見した。砲身台からビームが発射されるが撃ち落とされたのは体毛で作っておいた偽物だ、剣やら銃やらで向かってくるが俺に効く訳がない、雑魚を全部倒してあとはトップだけだ。

 「た、頼む。命だけは…」懇願されるが俺にその気は微塵もない、こんな奴ら一度許したら更に大勢の命を奪うに違いない、一殺多生なんてのには基本賛成しかねるがこの場合は別だ。精々成仏しろ、ズッドオォ~ン!

 如意棒を頭めがけて叩きつけ死んだのを確認したら神様に報告する為、觔斗雲で天界に昇る。これでようやく任務完了になる。さて仲間達のところへ戻るとするか。

 

 ~しんのすけ視点~

 ひまわりと夕飯を済ませて宿題を終わらせると日課となっている両親への定時連絡の為、父ちゃんの携帯に電話する。これだけは毎日怠らないよう2人に言われてる。普段こっちから話など特にないしもっぱら向こうの話に相づちを打つだけだ、今日はちょっとちがうけど。

 中学校から帰る途中宮子さんに会った事を話したら父ちゃんはスゴく喜んでいた、奥から母ちゃんの声が入って父ちゃんの会話を邪魔してくる。相変わらずうるさい人だ、母ちゃんも嬉しいのだろう。

 一旦電話を切るともう一度着信がなる、画面を見ると覚えのある番号だ。

 「万丈さんっすか?」

 「久し振りだね、しんのすけ君」ひそかに尊敬する万丈さんから電話をもらえるなんて感激だ、オレは緊張しながら要件を聞く。

 「今度の週末は僕もそちらにでかけるからできればみんなで会おうじゃないか。宮子君には君から伝えてくれ、他のメンバーには彼女に連絡してもらおう」そういや宮子さんに再会したのも偶然だし、沙英さんとヒロさん、ゆのさんの連絡先は知らない、万丈さんはやまぶき高校の理事長職を退任しているし、そうでなくても卒業生の住所なんて調べようがない、まぁ破嵐財閥の金と権力があれば可能だろうが万丈さんはそんな恥知らずな人じゃない。

 「それじゃ集合場所は野原家か、どこか店を予約しておくか。それは後で決めよう、宮子君に僕のケー番を教えておいてくれ、それじゃ」オレは電話越しにも関わらず姿勢を正してお辞儀をする、いつの間にかひまわりが部屋の戸を開けてオレの様子をながめていた。

 「お兄ちゃん、電話にお辞儀?」にたにた笑いながら自分の部屋に戻る妹を見送りながらオレは真っ白に染まっていった。

 

 ~大輔視点~

 今日初めて出会ったヒロさんとすっかり仲良くなった僕は裏口から、異世界に転移した店舗兼パックスとの住まいに帰ってきた、定休日で表口にも鍵をかけていたから2人の他は誰もいない。明日の仕込みを始めているとパックスが唐突に聞いてきた。

 「マスター、あんな女好き?」ウッ、こいつ事実上0才のくせにマセた事を。誰に教わったんだ?

 「おいら、ダメ。怒る女嫌い」そっか、この子の生まれた状況考えれば声を荒げる=怒るになっても仕方ないか。

 「君を怒ったんじゃないよ、それに彼女だって年中あんな声を出している訳じゃないよ」もしそうなら喉が潰れてるよ。

 「うん、じゃあいい」なにがいいのかは分からんが納得したようだ。

 翌日、彼女からLINEが入った。確かに連絡先は交換したけど何の用だろう?

 (今度の週末、お会いできませんか?)これってデ、デ、デートのお誘い?越後屋大輔生まれて初めてのモテ期到来ですか?しかし週末か、今回は定休日入れてないな(;_;)残念だけど断りの返事を出しておこう、こっちは日本と暦が違うから何かとずれるんだよね。そもそも週末なんて概念もないし、アレ?ロティスなんで剥れてるの?マティスが嘆息して僕に言う。

 「マスターっておかしなトコで鈍いわよね」

 「ああいうのトーヘンボクっていうらしいです、常連の獄卒お姉さんがそう言ってました」ラティファまで?なんで僕が悪いみたいな雰囲気になってるの?

 

 ~宮子視点~

 「しんのすけ君、家に来ない?旦那にも紹介したいし。電話越しになるけど」

 「ありがたいんスけどウチひまわり1人になっちまうんで、これで失礼します」

 「そっか。小2で1人留守番は荷が重いか、じゃ今度の週末にひまわりちゃんと一緒に遊びにおいで」私はしんのすけ君と約束して連絡先を交換してそれぞれの帰り道を進む。家に帰って旦那に電話して今日の事を話す。幸司さんも今度の週末はこっちに帰れるらしいと聞いて龍斗も美花もはしゃぎだす。そして寝る、寝付くの早っ。しんのすけ君から電話がくる、週末の約束の件にしては随分早いな。

 「宮子さん、ひまわりに恥ずかしいトコ見られ(/´△`\)じゃない!今度の週末なんスけど…」そうか理事長にも久し振りに会えるのか、イヤもう辞めたんだっけ?私達もやまぶき高校卒業してかなり経つから万丈さんと呼ぼう。ゆのっちと沙英さんヒロさんとは今でもお付きあいしているけどみんな野原家の人達に会いたいだろうし、私も旦那と子供を会わせたい。教わった万丈さんのケー番には明日にでも連絡しよう。

 そして週末がやってきた。ゆのっちは会社の同僚、沙英さんは担当編集の人を連れてくる事になり、野原家は狭いので破嵐財閥経営のレストランに集合した。ヒロさんは最近知り合った男性を誘ったら週末は却って仕事が忙しいと断られたらしい、振られたのかと聞いたら久し振りにゲンコツを喰らった。痛いけど懐かしい。ひろしさんは生え際がヤバくなっていたが執事スタイルは見事に決まっている、みさえさんは大分太ったか?けど雰囲気なんかは変わんない。ひまわりちゃんは家族以外の会う人全員に人見知りしている、小2ってそんな時期だよね。万丈さんはホントの意味で昔と変わらない、この人10代で既に実業家だったせいか元々老けてたし( ̄∇ ̄)。

 あの頃の日々は2度と戻らない、だけど私達には今があって未来がある。先の事なんてわからないけどきっと幸せに満ちている、そう信じたい。ま、それはさておき今日は思いっきり楽しもう!

 ~完~

 

 




拝読して下さった皆様、ありがとうございました。
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