~沙英視点~
宮子から万丈さん達と久し振りに会おうと誘われた日に固定電話が鳴る、出版社からで今日から担当編集さんが変わるので前任の人と一緒に挨拶に伺いたいとの事だ。
「初めまして、
「スミません、今日は妹の祥月命日だったので」最近妹さんを交通事故で亡くしたそうだ。なるほど、身内の死をテーマに新しい小説を…イカン不謹慎な事を考えてしまった。顔に出てなきゃいいけど。
「朱さん、そろそろ社に戻って引き継ぎをしないと」朱さんは前担当さんと一緒に私に一礼して戻っていった。
来た時にケー番は教わっていたので朱さんの携帯に連絡を入れる。
「朱さん、橘です。週末空いてたらご一緒したいところがあるんですが…」
~ゆの視点~
目が覚めると朝になっていた、昨夜ワインを呑み始めた辺りから記憶がない。今私は豪奢なベッドに寝ている。服は…ウン昨日のままだ、間違いはなかったみたい。枕元でモーニングコールがなる
「起きたかい?」万丈さんからだ。
「ここはどこですか?」
「破嵐財閥が経営するホテルさ、昨夜ひどく酔い潰れていたからね。宮子君がそこまで運んでくれたよ、会社には今日は休むと後輩君に伝言を頼んでおいたから心配ない」やっちまった~!迷惑かけたなぁ、宮ちゃんにも万丈さんにも加藤君にも。万丈さんにお礼をいう、帰ったら宮ちゃんに電話して加藤君にも明日出勤したら謝っておかないと。万丈さんが意外な事を口にした。
「せっかくの休みだ、今日は一日僕に付き合ってくれないか?」
~初代ギャリソンから2代目へ~
拝啓
貴殿に
さて、本日は万丈様の今後についてそれも婚姻について貴殿にお聞き願いたく筆を執りました次第でございます。万丈様の性分は貴殿もご承知の通り、何せ常に他人優先でご自分の事はいつも後回し。その為奥方様となる方も未だ見つからず私にはそれだけが心残りではあったものの既にお仕えから退いた身、現在貴殿だけが頼り。どうか万丈様によき花嫁をお探し下さりますようここにお願い申し上げます。
それでは皆様の日々が健やかである事を願いつつ筆を置かせて頂きます。
敬具
追伸、私、この度妻を娶りました。いやいい年齢をしてお恥ずかしい限りでございます。
~ひろし視点~
初代ギャリソンさんから俺宛にきた手紙には万丈様の嫁さんを見つけて欲しいとあった。ご自身もようやく身を固めたと写真も同封してある、お相手は62、3くらいの美熟女。まぁ不釣り合いではないな。
ともかく俺も万丈様には一日も早く結婚して欲しいと思っている、しかし当の本人に全くその気はないようで見合いはボイコットするし合コンをセッティングしたらその場所をパーティー会場にして逃れる始末だし、面倒見切れん!と諦めかけてたある日、しんのすけから電話がかかってきた。昔我が家で共に暮らしたひだまりズの1人である宮子ちゃんと偶然再会したそうだ、話によると宮子ちゃんは結婚してるが他の3人はまだ独り身らしい。
「ギャリソン、週末にみんなで食事でもしようじゃないか、君もたまには家族サービスをしたらどうだ?」これはチャンスかもしれない。沙英ちゃん、ヒロちゃん、ゆのちゃんにはすまないが勝手に万丈様の花嫁候補になってもらおう
2代目ギャリソンことひろし、中々こすっ辛いです