~ひまわり視点~
夕食の後、お兄ちゃんが外出した、幼馴染みばかりが集った新聞部であの崩壊した研究所を調べるらしい。
「犯人は必ず現場に戻ってくる」カッコつけてそんなセリフ言ってたけど壊した建物に用のある犯人なんていないはず。バカバカしいとは思うけど本人達が真剣だから水を指すのはやめておく、アホな兄を持つ妹のせめてもの優しさってやつね。
~ゆの視点~
金曜日の夜、会社から一旦帰宅してから夜のドライブを楽しむ。先月辺りから週末はいつも運転している、途中でやまぶき高校や野原さん宅が目に入った。ちょっとだけセンチメンタルな気持ちになる、その近くにボッロボロに崩れた建物があり私のセンチメンタルはいずこかへ消え去った。腹が立ったので瓦礫の1つでも蹴飛ばしてやろうと自動車を止め建物の跡地へ乗り込むと先客がいた。
「しんのすけ君?!」
~しんのすけ視点~
「ゆのさん?!」新聞部の活動として例の研究所跡地の写真を撮ったりしていたオレ達の前にゆのさんが現れた、オレはこの前万丈さんのパーティーで再会したけど風間君らは8年振りになる。そこへ巡回中警察官が通りかかる、
「君達、中学生だろ?こんな夜中に何をしているのかね?」
「部活動中です」風間君が凛としてこたえるが
「そんな言い訳は通らんよ、学校の先生か誰か大人が立ち会ってないと」ヤバい、補導される、その瞬間
「あっ私です」ゆのさんが咄嗟に保護者に成り済ましてくれた。警察官はゆのさんに
「それじゃ、用が済んだらあなた責任もって家に帰して下さいよ」そう告げて去っていった。
「すいません、おかげで助かりました」
「別にいいよ。それより皆で何してるの?部活動だって言ってたけど」
「この建物の倒壊事件の謎を追ってるんです」風間君が答える。
「倒壊した時、地震が起きた訳でもないし周りに何の影響もなかったんです」マサオ君が続ける。
「物理的に、あり得ない」最後はボーちゃん。
「事件は知ってるよ、ニュースにもなったしさ。私これでも社会人だよ?」
「でも真相を知りたくないですか?」
「君達が真剣なのは認めるけど私から見ると探偵ごっこの域をでてないよ」
「まあ、そう言ってやるなよ」ゆのさんでもオレ達の誰かでもない声がした。
~ネネ視点~
中学生になってからかつての春日部防衛隊のメンバーに会わなくなった。私だけ女子中に進学したのも原因だと思う、他の4人は部活も一緒で毎日楽しくやっているらしいわ。何か私一人のけ者にされている気がする。キーッ、悔しい!あれッもう終わり?ちょっと!もっと喋らせなさいよ!
~朱一家の復讐譚~
事故死した末っ子白夜を除く朱家の兄弟姉妹6人が集結した、末妹を轢き殺した犯人は未だに捕まってない。もう警察はアテにならない、自分達で復讐を遂げようと長男の
「落ち着いて兄さん!復讐って犯人に心当たりがあるの?」兄を宥める長女の
「俺は清明兄さんに賛成だ」三男の昴が煽るが
「父さん母さんも年老いているのよ、子供達だってどうするつもり?」次女の
「風花のいう通りだ、俺達は復讐に生きる程身軽じゃない!」次男の烈火は反対派のようだ。
「小雨はどう思う?」今では末娘になってしまった三女が問われる。
「わからないわ。ただ…」
「ただ、何だ?」清明が聞き返すと小雨は今日越後屋大輔に会った事を話した。
ゆの&しんのすけ編は次回完結を目指します、朱一家編は不明です