感想を書いてくださる方もあるので一応書き上げました。
自分も思い出す作業から始めました。
「はーい、霧谷さん。お茶ですよー」
「いつもすまんのぅ、初春や」
「それは言わない約束ですよ、霧谷さん」
「ページ間違えたと思われますの!」
「「あいて!」」
菓子が詰まっている缶のふたを脳天に落とされる俺と初春。
金属だから普通に、いやめちゃくちゃ痛いです。
「再放送じゃないんですから全く同じ入りで始めないでほしいですの」
「白井、あんまり神視点で語らないでね。あと金属はダメだと思うよ」
「白井さん、ひどいですよ~。こぶできちゃいます」
「初春の場合、こぶができても花飾りで隠せばいいでしょうに」
なんという横暴な意見だ。
「で、今日も貴方は偶然喧嘩の現場に居合わせたと」
「いやたまたま通りかかったときに能力者が揉め事起こしてたからな」
「貴方を拘束しておけば一気に事件が減るかもしれませんの」
「ははは、白井は冗談がすぎるな」
「大真面目ですのよ。出入口のない部屋は準備できてますの。あとは私のテレポートで…」
「やめて!」
想像しただけで恐ろしいわ!
テレポート、なんと危険な能力だろう。
「まあまあ今回も霧谷さんのおかげで風紀委員の到着が迅速に行えたようなものなんです
から、それくらいにして」
「初春もこう言ってることだしそれくらいにしたらどうだ?」
「張本人がぬけぬけとおっしゃらないでくださいます?」
白井がはぁとため息をつく。
「白井、疲れてるなら休んだほうがいいぞ」
「そうですよー。白井さんは仕事しすぎです」
「……誰のせいで疲れてると思ってますの」
「これな、こうすると……ほい」
「わー!手の中にあったボールが消えました!霧谷さんすごいです!」
「フフ、貴方は今すぐ串刺しにされたいんですの?」
「ごめんなさい、笑顔で針を突きつけないでください」
ちょっとしたボケとして白井の話を無視して手品を披露しただけだったのに、白井の怒り
に火をつけてしまったらしい。
瞬時にテレポートで背後にまわられ、首に凶器を当てられれば平謝りするしかないだろう。
テレポートをされる側なんてそんなに経験できるものでもないが、本当に何が起こってい
るか把握できないほどだからな、強力な能力なのだ。
「ちょっとは痛めつけて反省してもらったほうがいいかもしれませんの」
「そりゃあ、ごめんってな」
「あ、ちょっと待つんですの!」
「待てと言われて待つのは利口な犬くらいだってな」
捨て台詞のように残して、窓から飛び立った。
「また窓から……!」
「霧谷さんが普通に入り口から出入りするのってそんなに見ませんよね」
そんな霧谷が去った数秒後だった。
「うーいはるっ!」
「わっ、佐天さん」
「ねー聞いてよ聞いてよ、昨日すっごいことがあってさ」
「来て突然なんですか、すごくテンション高いですよ」
「出会っちゃったんだよ、運命の王子様に!」
「王子様?」
「いやぁーもうかっこよかったなぁー。私がピンチのときに颯爽と現れてさぁ」
「ピンチ?佐天さん、まさかあれだけ注意したのに行ったんじゃ……」
「あー、あはは、まあまあ初春!私はこうして無事に帰ってきたわけだし」
「もう危ないことはしないでくださいって言ったじゃないですか!」
「ごめん、でもその王子様が私を悪漢から救ってくれたんだよ!お姫様抱っこだよ、それ
で気づいた時にはふわーって」
「ふわーっですか」
「それでまわりの悪者をばたっばたって!」
「ばたっばたっですか」
「やーもうかっこよすぎたね、あれは。あれでときめかない女子はいないって」
「それで佐天さんはその人に告白でもするんですか?」
「こ、告白!?初春、ちょっとそれは気が早すぎるって!ていうか、私その人の名前もど
この人かも分かってないし。ほんと手がかりって言ったら私がこの目で確認したその人の
顔くらいなもんで」
「今時そんな珍しい人がいるんですね。佐天さん夢でも見てたんじゃないんですか?」
「確かに夢のような出来事ではあったけどさ……実際また会えるかも分からないし」
王子様は物語の中だけの存在。
あれも同じように一夜の夢のようなものだったのか、そう思ったときだった。
「よっと、急いでて手品道具忘れちまったよ」
「あ……あーーーっ!」
物語は始まった。
とあるはヒロインとのイチャイチャが書きたいだけで始めてしまったので
ストーリーはあってないようなものです。